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#18「今ここから羽撃け」1年 源平倭人

こんにちは。関西学院大学体育会サッカー部新1回の源平倭人(げんぺいやまと)です。

文章を書くことは苦手ですが、自分なりに精一杯書きましたのでぜひ最後まで読んで貰えると嬉しいです!


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怪我をした瞬間、膝の中で鳴る「ブチッ」という音を忘れることは一生ありません。

自分はユースで3度の前十字靱帯断裂という大怪我を負いました。

サッカー選手における膝の怪我は生き死にも関わると言われているくらいです。

この怪我をした人はわかると思いますが、復帰するまでに8ヶ月から1年ほどのリハビリが必要で、筋力が戻らないと復帰できません。

1度目は左膝高1の12月、2度目は部分合流で参加していた右膝高2の8月、3度目は復帰して2ヶ月くらい経った左膝高3の6月です。

そのため、ユースでサッカーをプレーした期間は1年と約2ヶ月です。

怪我する度に、トレーナーの方と必死になってリハビリをし、誰よりも膝と向き合っていたのに結果はこうでした。

正直、自分の思い描いていたサッカー人生とは全く異なるものになってしまいました。

ピッチの外からみんなのプレーを見るもどかしさ、膝が思うように動かない日々、自分にとっては相当なストレスでした。

もっとユースのみんなとピッチの上でサッカーしたかったし、エンブレムを背負ってチームに貢献したかった気持ちがあります。


グランパスユースでの卒団式の際、

自分がプロサッカー選手になって、同じような怪我をしている選手に夢や希望を与えたい」といったニュアンスのことを話しました。

怪我をしてよかったなんて絶対に言えないけど、
怪我で苦しんでいる選手に「なにか」を与えられる選手になる。
「なにか」とは、希望や勇気、なんでもいいです。
これが今の自分の大きな目標の1つです。

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3度の前十字靱帯断裂を経験した自分
だからこそ伝えられるものがあると思います。

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何度怪我してもサッカーが好きだから復帰する。

「サッカー続けるの?」

3度目に怪我した時にはこのような声をかけられることもありました。
しかし、自分の中でサッカーをやめる選択が頭をよぎったことはありません。

それはサッカーが好きだからです。

この先も、自分の思うように怪我をせずにサッカーができるなんて思っていません。

けど、何回怪我してもサッカーをするのが好きである以上、ピッチの上で自分のプレーを表現できる選手でありたいです。

また、題名にある「今ここから羽撃け」は自分が高校生活でサッカーをしたグランパスユースのサポーターの方々が考えてくださった個人チャントにある1フレーズです。

後にわかったことですが、復帰して活躍してほしいという想いからきたフレーズだそうです。

しかし3年生になって2回目の前十字から復帰した時にはその想いに応えることはできませんでした。

これから復帰するにあたって、今はプレーすることに対して怖さが少しありますがこれを乗り越えないと復帰できないというのは自分が一番わかっています。

今、横浜Fマリノスに所属する宮市選手、グランパスに所属する米本選手は自分と同じ前十字靱帯を3度切っています。

米本選手とはユース在籍時にクラブから対談させていただく機会を設けていただき、リハビリ時のメンタルの持ちようなど、多くのことを学びました。

両選手とも、今は完全に治し、復帰して活躍しています。自分が宮市選手や米本選手に何回怪我してもやれるんだ!という勇気を与えられたように、自分も誰かに「なにか」を与えられる選手になるために、今後上手くいかないことの方が多いとは思いますが、乗り越えていきます。

今でも自分のことを応援してくれているユースのサポーター、コーチ、トレーナー、誰よりも応援してくれている家族のためにこれから一歩ずつ羽撃いていけるようにサッカーに取り組みます。
そして関学サッカー部にピッチの上で貢献できるように。


最後まで読んでいただきありがとうございます!
このブログが少しでも誰かの心に響き、影響を与えられていると嬉しいです!


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