#117「正しい手順できっと大人になって行く」3年 鈴木慎之介
初めまして。
関西学院大学サッカー部3回鈴木慎之介です。部員ブログを書く機会をいただいたので、今回は私が大切にしている
「目の前の環境に全力を尽くす」
「変えられるのは自分だけ」
この2つについて書いていきたいと思います。
中学時代まで大宮アルディージャ(埼玉)の下部組織でプレーさせてもらっていましたがユースに昇格できない事を告げられチーム探しが始まりました。ユースに上がれなかった選手ですので選べる立場ではありませんが、①苦手な走り、弱いメンタルが強化出来る環境②知ってる人がいなくて甘えられない環境の2つを基準にチームを探しました。複数の高校に練習参加をする予定でしたが最初に米子北高校(鳥取)に行き、監督怖そうだしここが良いなと即決して入学させていただきました。(入学後の監督はもっと怖かったです笑)
私の高校には100メートルを100本連続で走る、『100本ダッシュ』と、学校から走って10分ほどの海岸の砂浜をひたすら走る『砂浜トレーニング』というものがありました。
思い出すだけでも寒気がするほどきつかった2つのトレーニングですが、このトレーニングが私を変えてくれました。
ここで学んだ事は『目の前の環境に全力を尽くす』という事です。
走りとメンタルを強くしたいと望み入学した私にとって最高の環境でした。100メートルなんて10本も走ればかなりきついしあと90本かよ…と少しずつ体力を調整しながら走るようになりますが、先生方はこれを見逃しませんでした。全力でやれ、隣の奴に絶対負けるなと何度もご指導していただき、言われた通りやり続けた結果、弱みであったフィジカル、スプリント能力が長所と言えるまでに成長しました。与えられた環境でただ行うだけで無く、嫌なことであっても前向きに取り組めるのか全力を尽くせるのかという事が大切であると気づけました。様々な気づきを与えてくれた先生方には感謝しかないです。
高校3年時には、キャプテンをさせていただきました。中学時代まではチームの雑務などの仕事なんてした事がなかったし、自分の事しか考えてなかったのでキャプテンから1番遠い人間であったと思います。その為、キャプテンになってからも上手く機能することもなく当初はチームとして結果は出ないし、やらかし坊主は増えるし目に見えてボロボロでした。キャプテンというものが何なのか分からない状況で、当時は人に要求ばかりしていましたが、同級生から『何でお前の言ってることやらなあかんの?』と言われ、ここで人に求めてばかりで私は何も出来てないなと気づきました。
『変えられるのは自分だけ』という言葉は他人に期待しないなど否定的な意味ではなく、まずは自分が変わって、模範となりついていきたいと思われる存在になる事によって他人にも影響を及ぼす事ができるという考えです。
そう考えるようになってからは、みんなが嫌がる仕事をする、怒られる事と嫌われる事を恐れないという事を柱にとにかく自分が変わろうと取り組みました。実際にみんなの模範になり、ついていきたいと思われる存在だったかは分かりません。正直チームのみんなに支えてもらってばかりであったと思います。チームとしてもインターハイ全国優勝をあと一歩で逃し、選手権では私が最後のPKを外し… 3年生の1年間は楽しかった事より辛かった記憶の方が多いですが、私なりのキャプテンとしての役割は全う出来たと胸を張って言えます。
来年は4回生となりチームを牽引していく存在にならなければいけません。
私自身まだまだ未熟である事は自覚しています。もっと自分に要求できるし、全力を尽くせるし、そこに限界値は無いと思います。チームを勝たせられる為に、より良いチームにしていく為にもっと頑張ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。