#115「輝きを求めて」3年 島崎園子
はじめまして。
関西学院大学3年マネージャーの島崎園子です。
今シーズン、部員全員にブログを書かせています。
これが正解だったのかは分かりません。
でも、いつの間にかたくさんの人が関学サッカー部のnoteをフォローしてくれたり、ハートを押してくれています。みんなのブログがどこかの誰かの励みや憧れになっていると思います。最初は面倒くさいとの声もあったけど、それでも書いてくれた部員のみんなには感謝しかありません。
みんなのブログが私の原動力になっています。
来年も楽しみにしています。
もうマネージャーやめようかな
去年から今年にかけてずっと考えていたこと。
別にこの組織が嫌いになった訳でもサッカーが好きじゃなくなった訳でもなかった。
マネージャーの業務は誰でもできることで、誰がやっても基本変わりはない。
マネージャーの人数も多いなか、自分がやる意味は何なのか。
1年の時はがむしゃらに、先輩のやること全部を真似して仕事を覚える日々。
正直1年の時の記憶はうっすらとしかありません。
2年の時は覚えたことに自分の考えをプラスしてチームにとってより最善な方法を考えて動く日々。
シーズン序盤は上手くいかないことが多かった。試合終わりに優里さんといつまで負け続けんねんと話すこと、裕澄さんとの言い合い、卓功さんを慰めることは日常茶飯事。
でもこれも全部今となっては笑える良い思い出。
前期はこれ以上負けたら決勝トーナメントに出れないと言われていたアイリーグも後期は全勝でブロック一位。1試合1試合ドラマのような、一生忘れられないような試合ばかりだった。
楽しかった。ただただ楽しかった。
私はこの1年間、チームに何を与えることができたのだろうか。
決勝トーナメントで負け、ふと考えたこの言葉。
きっと自分には何かが足りなかった
練習中の移動がもっとスムーズにできていれば、コートがより正確に作れていれば、ボール出しが上手くできていれば、もっと多くの試合で勝つことができたんじゃないかと考える毎日。
自分はこのチームに何ができたのか
その問いに答えることはできなかった。
きっと自分のチームにもこの組織にも何もできていなかった。
プラスにもマイナスにもならない存在がこの組織にいる必要はあるのだろうか。
毎日のように悩み続けた。
それでも自分なりに頑張ろうと、マネージャーで自分にしか出来ないことを必死に見つけ出そうとした。
トレーナーが不在のときにコンダクター2人が選手のテーピングを巻いていたのを思い出し、自分も出来たら役に立つのではと思って教えてもらったテーピングの巻き方。何回も母の足首に巻きつけたが、実際選手に巻いたのは2回だけ。「こんな遅かったら練習始まってまうて」と啓太に言われ、自分でも効率の悪さを感じたためテーピングを巻けるマネージャー計画は一瞬で終わりを迎えた。
(時間に余裕がある方はお申し込みをお待ちしてます※足首限定)
早く自分だけに出来ることを見つけようと焦り、結局何をやっても空回り。
シーズンが終わって、今シーズンの始まりが近づくにつれてどんどん気持ちも下がっていった。もう辞めた方がいいかもしれないけど2年間続けてきて今辞めるのはもったいない。その理由だけで続けようと思っていた。
でも何かを機に吹っ切れてせっかく続けるのであれば色々なことをやって自分の本当にやりたいことを見つけようと思うようになった。
大学サッカーの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらいたい
そんな気持ちはずっとあったから、試合に限らず多くの企画を生み出せる集客プロジェクトに入ったけど、ここでも失敗ばかり。
キャパオーバーになりかけながらも天晴さんと取り組んだ関関戦も無様な形に。
それでもありがとうと言ってくれる選手がたくさんいて、自分の不甲斐なさに腹が立つと同時に、情けなさを感じた。
本当はもっと素晴らしい舞台に送り出したかった。試合に出れない選手にもこの舞台に立ちたいと思ってもらえるような舞台を作りたかった。
もっと頑張りたいとも思ったけど試合直後はもう何もしたくない気持ちでいっぱいだった。
縁があって8月に行われた国立早慶戦の運営に参加させていただいた。
何十ページとある運営マニュアルに大量の企画。当日はほとんどの部員が試合の応援ではなく、運営を行っていた。
両大学のマネージャーが主体となり、学生のみでつくりあげられた環境とは思えないほど完璧だった。同じ学年、同じマネージャーという立場なのにここまで差があるのかと情けなくなるほど。
勝ち点が手に入るわけでも、日本一になれるわけでもない。
でも誰1人手を抜かず、全員が勝利のために戦っていた。
出場している選手、運営をしている選手、スタッフ、全員が輝いていた。
そして大学サッカーの価値を証明してくれるような、そんな試合でした。
こんな環境を作りたい。そう思った。
ピッチ内外問わず、誰もが輝ける環境。
すぐには難しいけれど、来年再来年その次の年と少しでも積み上げることができればきっと何十年後かには後輩たちが素晴らしい環境を作り上げてくれていると思います。
そのためにも私は失敗を重ねてでもやれることをやるのみ。
3年間、この組織、そして大学サッカーから学べたことがたくさんありました。
愉快な先輩後輩、優しいけど変な同期、熱量が高すぎたり完璧すぎて怖い同期マネージャー、他大学の学生スタッフの方々。
たくさんの縁をつないでくれました。
少しでも還元するためにも、
ただのマネージャーで終わる訳にはいかない。
どんな形であれこの組織に属している全員が輝ける環境を作ります。
みんながこの組織を誇れるように
残り1年、持てる力のすべてを尽くします。