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#103 「『人』という幸福」2年 片岡孝太

こんにちは。
今回部員ブログを担当させていただきます、商学部2年の片岡孝太と申します。

まず初めに、日頃より関西学院体育会サッカー部をご支援いただいているすべての皆様に深く御礼申し上げます。


このnoteを書くという機会をいただいてから、何を書こうかと悩んでいましたが、「何かを届けられるようなものを書きたい」と思い、自分が約20年間生きてきた中で大切にしてきたもの、これから人生を生きる上で大切にしていきたい『人』というものについて書こうと思います。
他の部員とは違って、サッカーについてはあまり書きませんが、是非ご一読ください。




その前に、皆さんに自分のことを知っていただきたいので、軽く自己紹介をしようと思います。

フォスター箕面彩都FC → DREAM FC → RESC → 履正社高校 → 関西学院大学

私は、5歳からサッカーを始めました。
きっかけはおそらく3歳上の兄だったと思います。
地元の小さなクラブでサッカーを始めた私は、FWで10番を背負い、チームの大エースのような存在としてひたすらサッカーに明け暮れていました。
しかし、小学校低学年ながら「さらに高いレベルでサッカーがしたい」と思った私は、同じ豊能地区の強豪DREAM FCにチームを変え、そこではフットサルの大会も含め、運よく3度の全国大会に出場することができました。
そして、中学では地元からも近い街クラブを選び、そこでは、キャプテンを務め、中1・中3と大阪府トレセンにも選んでいただきました。
その影響もあって推薦をいただいて進学することのできた履正社高校でも、キャプテンを務めさせていただきましたが、1秒もAチームの公式戦に出場することはなく高校サッカーを終えました。
そして、関西学院大学に進学し、今に至ります。

サッカーの経歴としては、こんな感じです。

どんな人か簡単に言うと「バカ真面目」だと思います。
詳しくは、私が高校生の時に書き始めたnoteを読んでいただければ、ある程度どんなことを考えている人間なのかわかっていただけると思うので、そのうちのいくつかを読んでから、このブログを読んでいただけると幸いです。(できれば全部読んでください。)




さて、本題に戻ります。

生きていく中で欠かせない要素として、お金や健康など色々なものが挙げられる中で、私は『人』がそれらと同じくらいかそれ以上に大切だと考えます。

私が『人』とのかかわりについて深く考えるようになったきっかけは、

  • 高校サッカーの3年間で得た経験

  • 高校サッカー引退後にサッカー部の先生に言われた言葉

この2つにあります。


高校サッカーの3年間で得た経験


高校に入学する前の私は、人間関係に悩むことが多く、先入観やイメージで人を決めつけてしまう悪い癖があり、誰とでも仲良くできるようなタイプではありませんでした。


高校でキャプテンをしていた3年時には、AチームとBチームを行き来していた中で、チーム内の温度差をできるだけなくそうと、特にBチームにいた同期や後輩に対し、「気持ちが見えない」「Aチームと一緒くらいやらなあかんやろ」と厳しい言葉を投げかけていました。


しかし、Bチームの同期たちにとっての引退試合となったリーグ戦を、私はAチームの活動が終わってから見に行きました。到着した頃にはほとんど負けが決まっていたような試合内容で、終了後、彼らは涙を流していました。


同じチームに所属しながらも、自分よりも先に高校サッカーに終止符を打つこととなった彼らを見た私は、夢や目標、結果が出ないもどかしい思いやそれでもサッカーを頑張ってきた理由、その背景にある環境など、様々な要因を何も知らずにただ彼らを否定し続けてしまったなと感じました。


チームとして目指していた日本一のために取った行動ではあったので、厳しい言葉を投げかけたこと自体が間違いだったとは思っていませんが、仲間1人1人の目に見えない部分を知り、それに対して何かしらの感情を抱いた事で、自分がキャプテンとしてチームを背負って戦う気持ちや仲間に対する愛着というものに他の選手との大きな違いが生まれたと思います。
実際に、彼らのことを見る目が変わり、その後の選手権で「こいつらの為に戦おう」という思いが何倍にも増しました。


そんなことを経験した仲間だからこそ、今でも大好きですし、最高の仲間だったなと本気で思っています。



高校サッカー引退後にサッカー部の先生に言われた言葉



「先輩後輩関係なく人脈をとにかく広げろ。」


こう言われた当初は、

「大人になった時に、なにかしらの縁があれば、助けてくれる人が増えるからかなあ」

とくらいにしか思っていませんでした。


大学に入学し、自分のこれまでの悪い癖を直し、とにかく人脈を広げようとたくさんの人と関わるようにしてみると、これまで抱いていた良くない先入観通りであることはほとんどなく、「この人って意外とこんな一面を持つ人なのか」というような発見が多くありました。

絵に描いたような「悪い人」ってそういないことに気づきました。


関わる人の数が増えたことで、これまで感じたことのない幸福感を感じるようになり、ただ授業に行くだけでも、部活に行くだけでもみんながいるから楽しい、自分と関わってくれる人がたくさんいることがシンプルに幸せ、そう思えるようになりました。

そんな入学したての小学1年生みたいなことを言っていますが、

「これって、大人になっても忘れちゃいけないことなんじゃないか」

「これも人脈を広げることの魅力の1つなんだ」

と強く感じます。




自身の経験談をたくさん書いてきましたが、結局この部員ブログを通して伝えたいのは、


「簡単に人を否定しないでほしい」

これは、高校の卒部式の時にキャプテンとして後輩たちに送った言葉です。

人それぞれに自分自身と同じように、大事な家族や友達がいて、何かを頑張ってきた過去があって、目指したい夢や目標があります。それに加えて、しんどくても頑張っていたり、頑張ることすらギリギリだったりする人もいるかもしれません。

言葉には責任が伴います。

そんな人を自分の都合だけで簡単に否定できますか?
自分と同じくらい他の人を大切にできますか?

もう一度自分自身の言動を振り返ってみれば、軽率な発言が見つかるかもしれません。



「『人』とのかかわりは幸福を生む」

完全に私の実体験ですが、できるだけ多くの人と関わり、多くの価値観に触れ、その人たちを大切にすることができれば、同じくらい大切にされるし、自分を大切にすることもできると思います。

そこには幸せがあります。

皆さんも当たり前のように近くにいる人に目を向けてみてください。
いつまでもバカになって楽しめること、時にはぶつかり合いながらも切磋琢磨できること。

そんな小さなことでも幸せを感じることができるはずです。





私が伝えたいこの2つが、多くの人にとって自分自身を考え直すきっかけになれば嬉しく思います。


この恵まれた環境にいられることに感謝しながら、この関西学院大学体育会サッカー部に関わるすべての『人』が幸福を感じられるように貢献していきます。




最後までお読みいただきありがとうございました。

今後も関西学院大学体育会サッカー部の応援をよろしくお願い致します。


関西学院大学体育会サッカー部
片岡孝太







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