#120「学び」4年 吉田有志
皆様こんにちは。
吉田有志(よしだゆうじ)です。
最初に軽く自己紹介をします。
千葉県出身で、父の仕事の影響で西日本を転々とし、小6の時に兄の高校受験の影響で大阪に引っ越してきました。セレッソ大阪のアカデミーに入れてもらい7年間素晴らしい経験をさせていただきました。大学は関西学院大学に入学し、サッカー部の一員として4年間過ごしてきて現在に至ります。
今回部員ブログという貴重な機会をいただき、何を書こうか考えていましたが、先日公式戦6連敗という人生で初めての経験をしたので、その時に考えてたことについて書いていこうと思います。
拙いまとまりのない長い文章になってしまいますが、最後まで温かい目で見ていただけると嬉しいです。
まずは、サッカーを始めた経緯について書いていきたいと思います。
父が元プロサッカー選手だったため、物心がついた時にはサッカーをしており、自分がサッカーを好きになった理由は2つあります。
1つ目は当時BSチャンネルで放送されていたプレミアリーグです。まだユナイテッドが最強の時代で、ロナウド、ルーニー、テベスが大好きでした。試合のハイライトを見ては家の中で1人でいろんな選手になりきって1人試合をしていました。点が入った時の観客の盛り上がり方や、スーパーゴールを決める選手たちに憧れてました。
2つ目は兄の友達です。
私は小さい頃、兄が遊ぶ時にひっついていって一緒に遊ばせてもらっており、サッカーをする時には私が楽しめるようにさせてもらったり、自分よりはるかに上手い年上の人たちとサッカーをやることで、どんどんサッカーが好きになっていきました。
そんなこんなでサッカーにハマり出し、小学2年生の時に鳥栖のVALENTIAという町クラブと福岡のバルサスクールに通い出し、現在まで約14年間週に5回サッカーをするサッカー漬けの生活が始まりました。
中学3年時に当時のアカデミーダイレクターだった宮本さんから、「サッカーで成功していくには色んなことを犠牲にしていかなきゃいけないよ」とアドバイスをいただき、そこから自分なりにサッカーでベストパフォーマンスが発揮できるようにさまざまなことを犠牲にして取り組んできました。その甲斐もあってか、これまで多くの恵まれた経験をさせてもらうことができました。
このように自分はサッカーに全振りしまくった人生を歩んできました。
なので、普段からサッカーの結果に基づいて情緒が変化していて、勝ったり点を取った時は機嫌が良く、負けたり自分のプレーがダメな時は無口になったり不機嫌になります。
少し長くなりましたが、自分の話はここで一旦終わりにし、本題に入っていきます。
語尾が変化しますが、そっちの方が自分の気持ちが伝わりやすいと感じたのでよろしくお願いします。
現在行われているリーグ戦で6連敗という経験をした。
正直、自分は5連敗するまでは周りのせいにしていた。
ただ、甲南戦でATに2点決められて逆転負け。しかも自分が与えたFKが逆転弾。
家に帰りながら、この連敗は自分のせいだと思った。5試合全てにスタメンで出ているのに、チームを勝ちに導けない実力の無さや、5連敗のうち4試合でATに点を決められて負けてしまう不甲斐ないチームの中心にいる自分が原因だと思った。
その次の週は人生で初めてサッカーに対して活力が出ない1週間だった。
ここから勝てる気もしなかったし、チームを鼓舞する気持ちにもなれなかった。だから自分のプレーに集中して自分は本当にチームに貢献できているのか客観的に見ようと思った。
迎えた大経戦。自分の守備のポジショニングが甘く2失点した。後半1点返したがそのまま試合が終わり6連敗。
試合が終わって振り返った時に、自分は何もチームに貢献できてないと思った。淡々とプレーをこなしてるだけで、違いを生み出したり苦しい時に馬力を出して流れを持ってくるようなプレーが全くできてなかった。1番試合に出てる自分がこんなプレーをしてたらチームが勝てるわけがない。自分は何かに秀でた選手ではないからこそ、常にその時の100%を出し続けないといけないし、プレーや振る舞いに対してもっと高いレベルを自身に要求しないといけないと感じた。
いま自分のせいでチームが負けてるなら、自分が変わることでチームが勝てるようになると感じた。
その次の日のオフで自分に今足りてない部分、チームが勝つためにどうやって貢献するかを見つめ直すことで、気持ちを入れ替えて練習に取り組むことができた。
これまでのサッカー人生でコーチや監督から教わってきた「謙虚さ、泥臭さ、ひたむきさ」や「自分にベクトルを向ける」など当たり前のことを徹底して、まずは自分を変える。
これまで先輩やOBの方が築いてきてくださった「強い関学」を取り戻すために周りに高い基準を要求する。
こんな状況でも応援してくれたり、気にかけてくれる家族や友達、他の部員のためにも何がなんでも試合に勝つという強い気持ちを持って臨む。
1週間しっかり準備できた。みんなこんな状況なのにぶれずに取り組んでた。これなら勝てると前日練後に程よい自信を感じた。
そして次の体大戦でようやく勝つことができた。難しい試合だったけど、1人1人がチームのためにハードワークして闘った最高の試合だった。自分も少しはチームに貢献できたのかなと試合後に思えた。試合後のハイタッチで嬉し泣きしてる同期の学生スタッフを見て、みんなも苦しくてもがいていたんだなと知ったし、やっぱり勝つって最高だなと改めて思えた。
この6連敗を通じて色んなことを考えたり、父にアドバイスをもらったりする中で、改めて自分は恵まれた環境で育ってきたなと実感した。
これまで自分を育ててくれた家族、指導者、一緒にプレーしてきたチームメイト、サポーターの方々、全ての人たちが自分自身をサッカー面での成長はもちろん、人としても大きく成長させてくれた。
だからこそ苦しい状況になっても立ち返れる場所があった。
自分のサッカー人生も残り数試合。これまで学んできた全てを集約して、チームの勝利に貢献する。チーム、自分の目標である日本一を達成できると信じて敢為邁往する。
この1年間は苦しんだり上手くいかないことが多かったけど、最後の試合が終わった時にその経験があったから日本一を獲れたって笑って言い合えるように。
最後に皆んなで頂に立とう。
吉田有志