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#87「私がここにいる理由」2年 和三すずか


小、中学校時代、走ることが得意だった私は、地域の陸上クラブと陸上部で短距離走、リレー、ハードルをしていた。
ささくれだった木のハードルで脚には青あざや怪我は日常茶飯事。
それでも「0.01秒でも速く走りたい!」という思いで休みの日も走っていた。
高校時代、負けず嫌いの私は、自分が1番苦手としていたダンスという分野をどうしても克服したく、ダンス部に入部した。


Q.『そんな私がなぜここに...?』




申し遅れました...
はじめまして。関西学院大学体育会サッカー部のマネージャーに就かせていただいております、2回生の和三(わさん)すずかと申します。


上記のとおり、私にはサッカーの経歴がありません。
今回、執筆する貴重な機会をいただいたので、入部に至った経緯と、私が思う関学サッカー部の魅力を少しでもお伝えすることが出来ればと思います。
拙い文面ですが、ご一読いただければ幸いです。




私は国立大を目指していたものの、見事に失敗しました。これまでも小さな挫折はありましたが、大学入試の失敗は大きなものでした。3月まで受験をし4月入学までの時間がない中、浪人をするか否かで迷い、今後の自分の在り方をじっくりと考えた事は、今から思うと人生の転機でもあり、とても深い意味のある時間であったように思えます。

進学先で自分が真剣に打ち込める事があるか。


大学進学において1番重きをおいた事です。
これまでの学生生活を振り返っても、自分に置かれた環境下では人一倍努力してきた自信はあったので、それを大学でも貫きたかったからです。

「ぬくぬくと大学生活を送るのではなく、新しいことに挑戦してまた頑張りたい」
高校時代、新しい事に挑戦し苦手を克服した経験からそう思えました。

そして、元々父の影響もあり幼い頃からサッカーというスポーツが好きだった私は、「日本一」を掲げている組織と出会いました。

関学体育会サッカー部に入部したい。



体験入部で目の当たりにしたのは、選手とスタッフが主体的に行動し、サッカーと向き合う姿でした。「日本一」を目標にしている集団の、意識の高さに驚いたのと、直向きに練習や筋トレを行なっている選手を見て、私も組織の一員になりたいと思いました。 
ここでなら大学4年間、自身も成長出来ると強く確信しました。




入部する事が決まってすぐ、幹部の方々と座談する機会があり、現鹿島アントラーズで活躍されている濃野公人主将が私に仰いました。

『 関学大男子サッカー部のマネージャーになるって事は、、
本気でサッカーに人生を捧げてきた俺ら、漢たちの夢を背負うってこと』




ぐっ、ときました。
まさにそれだけの覚悟がいると実感した瞬間。
マネージャーとしての覚悟を決めた瞬間でした。



計り知れない程の努力や挫折を乗り越えてきた選手が、今どんな思いで大学サッカーと向き合っているのか。


私も生半可な気持ちでは絶対にマネージャーは出来ない。


私に何が出来る?



そこから自問自答の日々の始まりでした。



手探り状態でボール拾いをする日々。試合の準備を教えてもらいなんとかこなす日々。
マネージャーに求められている事を、分からないなりに自分で考えて動いてみるが、失敗したり。ただ、足踏みをしている暇はないので意欲と忍耐で乗り切った1年目でした。


マネージャー2年目になって、私の考えに変化がありました。
一番は、担当カテゴリーが最初から決まったことで、より芽生えた使命感

一つ一つを"ちゃんとやる"ことが大事。
よくチームで言われること。

これは、簡単なように思えますが、継続するとなると案外難しい。
自分に任された仕事をただ全うするだけではダメで、質にもこだわっていかなければならない。
単にチームに配属されたマネージャーで終わらずに、自分のやるべきことに真摯に向き合い続け、チームにとって必要とされる存在になりたい。


だから、これからも探し続けていく。


このチームに自分が還元出来ることは何か。

更には組織に自分が貢献出来ることは何か。





人生を賭けてサッカーと向き合っている集団と、一緒に「日本一」という目標を目指せる環境の尊さ。ただ、他力本願で選手にその舞台に連れて行ってもらうのではなく、そこへと導ける精一杯のサポートをして、負けじと私も目標に向かって進んで行く。

受動から能動へと考えが変わった、現在。





色々な事を犠牲にして楽しいのか?とよく友達に聞かれます。他者からはそう見えるのかもしれない。でも、私はこの組織にそれ以上の意味を見出し始めている。


全霊を注いで努力している仲間に、"少しでも質の高い練習が出来るようマネージしたい"と私が動かされたように、私も周りにいい影響を与えて突き動かす存在に、そして関学体育会サッカー部も人を突き動かす組織になっていけたらと思います。



選手も学生スタッフも置かれている立場、状況こそ違いますが、今という人生の貴重な時間をサッカーに懸けて謳歌している姿は、必ず訴えてくるものがあります。
是非、沢山の方々に、大学サッカーで己と闘っている選手やスタッフをご覧になって欲しいです。



冒頭のQの答えですが、、

A.『 他の何者でもない、関西学院大学 
    体育会サッカー部だから』
  故に私がここに居る




これからも体育会サッカー部の応援を宜しくお願い致します!!
長くなりましたが、最後まで読んでくださり有難うございました。

      関西学院大学体育会サッカー部2年
          マネージャー 和三すずか

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