#93「ちゃんとやる」 3年 中村洸太
こんにちは。
関西学院大学サッカー部3回の中村洸太です。
このような貴重な機会をいただいたので、あまり文章を書くのが得意ではないのですが一生懸命書かせて頂きました。拙い文章にはなりますが最後まで読んでもらえると嬉しいです。
私は今シーズンからプレイヤーという立場を辞め、コンダクターをすることになった。
ここでなんのために14年間続けてきたサッカーをやめたか自分の考えを書きたいと思う。
何のためにコンダクターをやっているのかと言われると、チームに貢献するというより、自分のためにやっている部分が多い。結局言い方は悪いが、自分の成長のためにこのチームを利用しようという考えでコンダクターになった。新しいことへの挑戦や、自分の成長にフォーカスして考え、色々考えていくうちに、自分が成長するためにした行動が結局チームに貢献できるという考えを持った。
私は人前で話すことや人とのコミュニケーションをとる事が得意な方では無い。だからといって苦手なままで放置してはいけないし、このような能力は将来絶対に必要になるものである。
このような観点は、これまでやってきてどれだけ成長したとか数字で表すことはできないし、成長できたとはっきり言い切ることは難しい。しかし、考え方や人とのコミュニケーションというところで成長できていると感じる部分も多々ある。そのような部分をもっと成長できるようにこれからの毎日を大切にしていきたい。
ここで私が今シーズンここまでコンダクターをしてきて感じたことを書きたいと思う。
「ちゃんとやる」
この言葉の深さをすごく実感している。毎日の練習作り、連絡、雑務をちゃんとやること、選手が100%で練習や試合に向かえるようにスタッフ側も100%で準備、運営などちゃんとやること。
自分のミスが許されない環境、場面などといった所ではちゃんとやらないといけないという責任感がよりでてくる。そういったところはプレーしている時より、ちゃんとやるということに対する意識はより芽生えているような気がする。
ここで私の好きな言葉を紹介します。
「喝采はいらん、ちゃんとやんねん」
この言葉はハイキューのTVアニメ「ハイキュー!! TO THE TOP」第20話にて稲荷崎高校のキャプテン北信介が言った言葉だ。
この言葉は、「味方や自分を褒めている場合じゃない。まじめにちゃんと試合に集中し勝つ」という意味を持っている。つまり、この言葉は崩れかけていたチームの雰囲気に緊張感を持たせ雰囲気を立て直すために放った言葉である。
この言葉はいっけん簡単なことのように聞こえるが結構難しいことである。
自分にできること、自分がしなければいけないこと、自分がすべきこと1つ1つを丁寧に100%で取り組むという意味がある。
ちゃんとやろ、ちゃんとやれなど口では簡単に言えるがどれだけの人ができているだろうか。正直自分も毎日の行動に胸をはってちゃんとやれていると言い切ることはできない。
この言葉は誰にでも当てはまると思う。サッカーでもサッカー外の私生活でも大学や勉強でもあらゆる場面であてはまる。
選手、コンダクター、マネージャー、トレーナーどの立場にいてもみんなちゃんとやらないといけない。みんなそんなことわかっていると思う。しかし、どこかでこんくらいでいいか、こんなもんでいいかといった妥協が入ってしまうとちゃんとできているは言えない。
人間誰しも妥協してこんくらいでいっかと思ってしまうことはあると思う。しかし、妥協せずその中でもどれだけちゃんとできるか、どれだけちゃんとやれたか、ちゃんとやり続けられたか、といったその毎日の積み重ねが人を成長させると思う。
だから私は自分のために毎日をちゃんとやって積み重ねないといけないし、ちゃんとやれるよう、やり続けられるように努力しなければならない。
私は2月にしたコンダクターになるという選択を正しかった、間違ってなかったと思えるような行動をして卒業後や10年後20年後に「この2年間があったからこそ今の自分がある」と言えるようにちゃんとやっていきたい。