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#12「当たり前があることの幸せ」3年 渕伸平

こんにちは。関西学院大学体育会サッカー部3回渕伸平です。

執筆するにあたってこれまで過ごしてきた大学生活の中で、自分だけが経験した事や感じた事は何かを考え、他の人と被らない文章を書こうと思った時に、真っ先に浮かんだ言葉は「怪我」。


「Cチームリハビリ組キャプテン」という不名誉なレッテルを貼られるほどの経験をしてきているからこそ、僕にしか書けないものがあると思います。

拙い文章で読みづらいと思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しく思います。

「怪我」が自分の考えを大きく変え、新しい視点を持つきっかけになるとは思っていませんでした。

怪我なんか誰でもするやろ。そう思う方もいると思います。
それではこの数字が何を意味するのか考えてみて下さい。


この数字は入部してから実際にプレーした期間です(シーズンオフ含む)
約2年間在籍して24か月の内たった4か月しかプレーできていない。
サッカーをしている姿を覚えている部員はいるのだろうか。

これまでのサッカー人生を通して、ここまで怪我に悩まされる選手はあまり見てこなかったし、まさか自分が当事者になるなんて思ってもいなかった。

入部してから、公式戦出場時間は0分。
練習試合も数試合しか記憶に残っていない。

思い描いていた理想とはかけ離れた日々を送ることで、多くの気づきがありました。それをこのnoteで書かせていただきたいと思います。



テーマは「怪我」ではなく「感謝」「仲間」です。

これは6月末ごろアキレス腱から「バチン」という音と鈍痛から始まった。
「感謝」「仲間」はアキレス腱断裂の経験によって新たに芽生えた価値観です。

「怪我は実力の内」

という言葉のように怪我をしてしまうのは実力かもしれないし、運次第なのかもしれない。
でもどちらが正しいとかはどうでもよくて、怪我をしたとしてもしなかったとしても、その経験をどう生かすのかが大切だと身をもって感じました。

怪我をした事実は変えられないし、いくら現実逃避したくても向き合っていくしかない。この期間で強くなって見返してやる。こう思うしかなかった。

この経験が未来の自分にとって乗り越えなければいけない壁であった、そう言えるようにしていくしかなかった。

ただこのマインド設定が早い段階からできたことで、自分中心の思考から周りに対しても視野を広げることができ、「感謝」「仲間」という価値観が頭に浮かんだのかもしれません。

「感謝」の例を挙げると、松葉杖をつきながら大学へ通学することを不憫に思った親が朝から送迎してくれたり、心配に思って電話をして下さったタカさん(山口コーチ)がいたりしました。

「仲間」ではすぐに連絡して下さった先輩や同期がいたり、組織の一員であることを再認識させてくれる方がいたりしました。

ほんの一例に過ぎませんが、このような素晴らしい人たちの存在があったから、常に前を向いて努力を継続することができているし、プレーしていなくても活躍する未来を想像しながらリハビリができていると思います。

この場を借りて感謝を伝えさせていただきます、ありがとうございました。

関学サッカー部のSpiritsにも掲げられているように
「愛と感謝を体現する」ことが重要であること。体現していかないと内に秘める愛と感謝は意味をなさないことを強く感じています。

しかし今の自分は全然愛と感謝を体現することができていないと感じています。
プレーしていれば結果で示すことができるし練習態度で示すことができる。その方法も分かっているつもりです。でもピッチ外からチームに対してポジティブな影響を与えることはそう簡単ではないと感じています。

慣れない立場から新しいアクションを起こすことは失敗がつきもので、挑戦しないことには始まらないと分かっていても、正解だけを探して挑戦を怖がっている自分もいる。

しかし、数か月前に行われていたコンダクターミーティングで自分と向き合う時間を多く作ることができました。

今の自分は組織にとってプラスの存在なのか?
どんな貢献方法があるのか?
将来何者になりたいのか?

様々なことを考えることができました。
でも現時点では考えただけにしかすぎません。自分の殻を破って組織に必要とされるような人にならなければいけない。
その為に挑戦することから逃げてはいけないと思います。

挑戦を心から歓迎してくれる仲間が関学サッカー部には多く所属していて、一緒に切磋琢磨していける環境が構築されている。これは当たり前じゃないということを心に刻み、感謝の気持ちを持つことを忘れないようにしたいと思います。

復帰した時にはチームに大きな変化をもたらすことができる選手として、サッカーに向き合っていきたいと思います。

そして日本一の組織にふさわしい、欠かせない人間になることを目標に日々活動に取り組んでいきたいと思います。


関学サッカー部に所属してよかった。成長できた。

胸を張って言えるように今後の活動に励んでいきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

関西学院大学サッカー部3年 渕伸平



#大学サッカー #日本一#関西学院大学体育会サッカー部

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