#76「これまで、そしてこれから」3年 安岡大輝
皆さんこんにちは。
関西学院大学3回の安岡大輝と申します。
自分のことや考えを知ってもらう貴重な機会をいただきとても嬉しく思っています。
拙い文章になると思いますが最後まで見ていただけるとありがたいです。
たまに自分が歩んできた道が正しかったのかを考える。
本当にこの選択で良かったのか、今までやってきたことは正しかったのか。
考えるたびいつも同じ答えに辿り着く。
悔いはあるが、私が選んできた道のりは正しかった。
まずは私のこれまでを振り返ろうと思う。
私は友達がサッカーをしている姿を見てかっこいいと思い、小学校1年生からサッカーを始めた。最初はただ楽しいからという理由でサッカーをやっていたが、徐々にプロになりたいという思いが強くなっていった。
中学ではヴィッセル神戸伊丹U15というチームに所属して、途中までは順風満帆でヴィッセル神戸のユースに所属することが決まった。
しかし中学3年のとき、新しい監督が入ってきて自分の課題を追及され、徐々に試合に出れなくなっていった。
当時の監督はとても怖くて怒鳴られたり心に刺さるような言葉をあびせられていた。
次第に練習や試合をする目的が監督に怒られないようにするために変わっていき、追い詰められていた。
今ではその監督に対抗するくらいの気持ちでいけばよかったと思うが、当時の私のメンタルはとても弱く、逃げてばかりいた。
そのまま最後まであまり試合に出れず、不完全燃焼の状態で中学を終えた。
ここで初めて大きな挫折を経験した。
高校では中学の時の監督を見返す、プロになるいう強い気持ちを持ってチームに入った。
しかし結果は惨敗だった。
挫折しか経験していなかったのではないかというぐらいで、成長した部分は必ずあったと思うがどうしてもこの3年間に価値を見出せなかった。
自分なりに必死に、真剣に、自分に向き合って取り組んできた。
毎日練習の1時間前にグラウンドについて自主練をし、終わってからも自主練をして自分の課題に向き合い、長所を伸ばした。
コロナになって満足のいく練習はできなかったが毎日のように外に出て自主練をして努力し続けた。
でもその取り組みは結果に出なかった。
Aチームで試合に出たことはないしチャンスを掴めそうになった途端に怪我をしてしまったりした。
自分のプライドはズタボロになった。
完膚なきまでに叩きのめされた。
でも何度挫折を経験してもずっとブレていなかったことはある。
それは自分の力を信じていたことだった。
俺はまだまだやれる。プロになれる。
そう思ってずっとやってきた。
そう思い続けて大学もサッカーをやってプロを目指すことを決心し、関西学院大学に入部した。
入部当初は環境の変化に戸惑っていた。
一言で言うなら
「超きつい」
最初の1週間は本当に地獄だった。
経験したことがないくらい走り、対人をしての繰り返しであまりやってこなかったことをやり続けていて、あの期間は本当に練習に行くのが憂鬱だった。けどそれと同時に新しい環境にとてもワクワクしていた。
それからカテゴリー昇格と降格を繰り返した。
1年生のときC1からC2に降格した。めちゃくちゃ悔しかった。
2年生のときC2からC1に昇格したが、アイリーグの決勝トーナメントで自分がマークを外して点を取られ負けてしまった。めちゃくちゃ悔しかった。
今年の最初はBチームでスタートしたが、2ヶ月ほどでCチームに降格した。本当に悔しかった。
私のこれまでをまとめると
Aチームにひとつも絡めていない現状である、ということ。
自分の不甲斐なさを痛感している。
ひとつでも上にいけるように日々精進して自分の中の何かを変えたいと感じている。
また、私のこれからに関わる、私の考えが大きく変わった出来事があった。
それはコンダクターミーティングであった。
これがどういったものなにかに関しては田村真修や櫻井啓太が説明してくれているのでこちらを参照してください。
チームにどう貢献できるか
この問いを初めて聞いた時に戸惑ったのを覚えている。
これまで自分がプロになることだけを考えてきていて、チームに自分がどうやって貢献するかなんて考えたこともなかったからだ。
ミーティングを重ねてみんなの想いを聞き、それをみんなが真剣に受け取って詰めるところは詰める。それで自分の考えもより良いものになっていった。
なんか良いなって思った。
こいつこういう風に思ってるんだ、こいつこんな一面があるんだ、こいつはポンコツだな、こんな感じで新しい発見があり、みんなのことをもっと深く知れてとても有意義なミーティングだったと私は思う。
それに自己本位だった私がチームのことについて考えるとても良い機会だった。
また、私はこのミーティングを通してみんなのことが大好きになった。
本音で語るみんなを見て、話を聞いて、ポンコツもいるけどミーティングを重ねるごとに本当に好きになっていった。
こいつらのために何かしてやりたい、こいつらと一緒に日本一っていう景色を見てみたい。そう思うようになっていった。
「個人からチームへ」「チームのために」「みんなで」
個人としての目的や目標は変わらずあり続けているが、こういった気持ちが新たに芽生え始めた。
長々と書いてきたが、結論
もっとあの時こうしていればと思うことはたくさんあるが
今までの数々の経験、数々の選択、数々の出会い、みんなとの出会いがなければ自分は今ここにいないだろうし、このような考えにはなっていないと思う。
だから自分が進んできた道は正しかったと思える。
しかしこの先、これまでと同様にどう頑張っても悔いは残ってしまうものだと思う。
でも、この4年間は自分にとってもみんなにとっても本当に価値のある時間だったと言えるように、思えるように
そしてこれまで自分が歩んできた道は正しかったのかを考えたとき
私は胸を張って正しかったと言えるように、これからを生きていきたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。夏になり、針で刺すような暑さが続いていますがこの状況を楽しみながら乗り越えていきましょう。また、熱中症には十分注意していきましょう。