#92「自信過剰」1年 佐々木羽遥
はじめまして。関西学院大学体育会サッカー部1年の佐々木羽遥(ささきはる)です。noteを書く機会を頂いたので、自分のこれまでとこれからについて綴りたいと思います。最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
私は自信過剰である。
自分でもなんでかは分からないが、メッシとかネイマールとかのプレーを見てても、自分でもできるんじゃないかと思ってしまうし、年下の選手が世界のトップクラスで活躍しているのを見てると、アイツらがやれるのなら俺でもやれるだろうと思ってしまう。
それくらい自信過剰で自分の実力を過信している。
今から10ヶ月ほど前、選手権の都大会決勝で敗北し高校サッカーという舞台に終わりが告げられたあと、私はサッカーを続けるか悩んでいた。というより、ほぼ辞めるつもりでいた。
自信を失ったからでは無い。自信過剰が故自分の思い描いている理想が高すぎて、現実とのギャップに嫌気がさしたからである。
思い返してみると、中学では埼玉県の町クラブに所属していたが、3年生最後の公式戦を監督の情でださしてもらった以外に公式戦に出た記憶はない。
高校に入っても自分の思い通りにはいかない。
「3年生になったらTOPチームのスタメンで活躍しよう」
入学当初こう思っていた私は高校3年生の5月までCチームにいた。Cチームでもがき苦しみ、なんとかTOPチームにあげてもらったが、それでも思い通りにはいかない。
夏以降TOPチームの公式戦には途中出場でちょくちょく出場した。
自分ならできるという漠然とした自信があるから、自分の出番が来るたびに、「やってやる」と自信を持って試合に入るのだが、なにも出来ない。むしろチームに迷惑をかけていた。
リーグの上位争いをかけた試合ではビッグチャンスを外したし、バックパスをかっさらわれて失点もした。
「試合をひっくり返してやる」と意気込んで入った選手権予選の決勝。何も出来ないまま鳴った試合終了のホイッスルは思い出したくないのに、忘れることが出来ない。
自分が入ることでプラスに効いた試合はひとつも無かっただろう。
自分の自信とは裏腹に、全く良いプレーが出来ない。これが苦しくて苦しくて仕方なかったから、大学では、競技サッカーからは退こうと思っていた。
それでも私は、どんなに自分の思い通りにいかなくても、自分はまだやれる、プロになれるという漠然とした自信を捨てることが出来なかった。捨ててしまえば、今までの16年間、人生を懸けてやってきたことが無駄になってしまう気がしたから。
結局、この自信のせいで、サッカーを辞める決断が出来なかった。
だから、ここへ来た。
捨てることの出来なかった自信を信じて、プロになるために。
関学のサッカー部ならプロになれる。
そう思って来た。
実際、関学にはプロになれる環境が整っている。
入部して約5ヶ月
如何に自分が恵まれているかを日々実感している。
周りにはえげつない選手がいっぱいいて、グランドに行けばいつでもサッカーが出来て、年1000円でジムが使えて、筋トレを教えてくれる先輩がいて、
言い出したらキリがない。
環境は整っているのだから
あとは自分がやるだけ。
こんなにも良い環境に4年間も身を置けるのだから、やらない選択肢などない。ただ、大学生には誘惑が多いことも事実。誘惑に打ち勝って、どこまで追い込めるかは自分次第。
『大学サッカー』
自分の可能性に懸けられる最後の場所であり、時間。
ラストチャンス
不完全燃焼などあってはならない。
この4年間で
過剰な自信を超える、過剰な実力を。
関西学院大学体育会サッカー部1年
佐々木羽遥
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