#56「現状維持と自己満足」1年 藤﨑蒼葉
皆さん、こんにちは関西学院大学体育会サッカー部1年の藤﨑蒼葉です。
入部してから約2ヶ月半が経とうとしていますが、noteを書く機会を頂いたので、軽く自己紹介と今の自分の率直な思いについて書きたいと思います。
読みにくい部分も多々あると思いますが、精一杯書くので最後まで読んでいただけたら幸いです。
私は静岡県で育ちました。
幼い頃からサッカーに触れ、朝から晩までサッカー漬けの日々を送ってきました。
小中と地元のクラブでサッカーをし、高校は藤枝東高校へ進学。
県内の学校であったのにも関わらず、よりサッカーに打ち込める環境を求め、親に無理を言い寮生活を始めました。
3年次にはスタメンで使っていただいたり、静岡ユースに選んでいただいたりと、何1つ不自由無いサッカー生活を送ることができたと思います。
しかし一度も全国の舞台に立つことはできず、何かを成し遂げ、得ることはありませんでした。
幼い頃に高校サッカーと出会ってからずっと夢に見ていた全国の舞台。
その場所への道があと一歩届かなかったことを悔しいと感じつつ、どこか満足していた自分がいました。
高校3年生のインターハイ県予選。
チームは私のミスで一回戦敗退という結果になってしまいました。
前半開始早々にゴール前でボールを受けた私は、目の前の相手にフィードをぶつけてしまい、そのままボールはゴールに吸い込まれていきました。
あの瞬間の情景は今でも鮮明に覚えています。
一瞬で頭が真っ白になりました。
チームはそのまま敗北。
全国大会で優勝することを目標とし、県内で強豪として期待される長い歴史を持つ伝統校にとって初戦敗退はあり得ないことであり、多くの批判を受けました。
夏で引退する仲間に顔向けすることができず、夢の中で何度もあの瞬間が流れ続けました。
私のサッカー人生において、初めてサッカーをやめたいと感じた時期であり、間違いなく一番の挫折でした。
チームメイトやコーチ、監督、家族の支えが無ければ私は今頃サッカーをやっていなかったかもしれません。本当に感謝しています。
私は落ち込むと切り替えがうまくできません。
インターハイでもそれにより多くのミスをしました。
一つのミスを試合中に引きずったり、試合後も後悔し続けたり。
それは昔からずっと言われてきた私の弱点です。
なぜ治らないのか。
それは私が「このままでいい」と思ってしまう「現状維持」と「自己満足」の塊のような人間であるからです。
いいプレーをした自分にすぐ自信を持ち、一つのミスに対して深く反省する自分に満足する。
誰も自分自身の成長の余地などわからないのに、自分の限界はここだと決めつけ、現状に満足する。
全国の舞台に立てなかった自分に対しても、県の決勝までいった自分を褒めたい。
多くの応援と観客の目の前で、大きなスタジアムでプレーした自分を誇りたい。
そうやって今の自分を維持しようと考え、自尊心を保とうとする。
そんな甘い考えを持つ人間がどうやって上手くなれるでしょうか。
「この大学を選んだ理由はそんな自分を変えるため」
とかっこよく言いたいところですが、実際は
「学力があり、サッカーも強いから」
という半端な理由でした。
そんな理由を胸に入部して、自分がいかに甘えているのか、未熟であるのかに気づかされ続けるこの二ヶ月半でした。
部員全員が常に上を目指し、切磋琢磨する意識の高い集団の中で自分だけが浮いている感覚を持ちました。
「自分を変えなければならない」と強く感じました。
しかし、人はすぐに変わることはありません。
特に変化が目に見えて現れるのには時間を要するでしょう。
それでも一歩ずつ、確実に。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
サッカーの実力はチーム内で一番低いですが、少しでも上のカテゴリーで試合に絡んでいけるように。
今の自分に慢心すること無く、3年後振り返ったときに自分自身を誇ることができるよう、一心不乱に取り組んでいきたいと思います。
関西学院大学体育会サッカー部
1年 藤﨑蒼葉