#30「ただがむしゃらに」3年 池田光佑
初めまして。関西学院大学3年学生トレーナーの池田光佑です。
始めてnoteを書く機会をいただいたので張り切って何を書こうか迷っているうちに締め切り目前になってしまいました。
読みにくい文章になってしまっているかもしれませんが、最後までご覧いただければ幸いです。
私は少し変わった経歴でこのサッカー部に入部しました。
3年生の部員の中で唯一、2年次からこの体育会サッカー部に入部しています。
自分も入学当初は選手としてサッカー部への入部を希望していました。しかし、ランテストをクリアできなかったため社会人クラブでプレーしていました。
社会人サッカーで選手としてプレーするのは楽しかったですが、特に目標や夢なども無く、成長できていないのでは?という焦りから学生としてサッカーに打ち込める間に最後により高いレベルの組織で新しいチャレンジをしたいと考えました。
そこで、当時の自分にとって最も興味のある分野で、サッカーを観ることにある程度自信もあったため、アナリスト(分析官)としてサッカー部への入部を希望しました。
このチームで学生アナリストを募っていないことを知った上で希望をしていましたが、大人スタッフの方々ともお話をさせていただいた結果、アナリストにどうしても拘りがあったわけでもなかったため、学生トレーナーとして入部させていただきました。
「日本一」、このチームが掲げる目標です。
本当に正直に書くと今の自分にはあまり現実味の無い夢のような目標です。
晃也くんや裕澄くんの話を聞きながら、自分はこのチームと目標に何ができるのか、目標の大きさに実感が湧かないのが正直な気持ちです。
結果で示される面以外では何をもって日本一と呼べるのか、試合に勝って日本一のタイトルを手にすれば結果以外も正解と見なすことができるのか、日本一に向けて自分はこの立場から何をすればその力になれるのか。
そもそも日本一を目指す理由にすら自分の中で納得できる答えを見出せないまま学生トレーナーとして2年目の今年、Cチームに配属されました。
学生スタッフとして、選手がプレーする環境を作ることが自分の役割だと思っています。
しかし、今現在、自分の持てる100%の力を尽くしてもこれが日本一の環境です!と言えるような仕事はできていないと思っています。
それには自分の知識も経験も何もかもが圧倒的に足りません。
毎日反省ばかりしている気がします。
それでも、自分にはできなさそう、現実味がないから、などと言って自分たちの目標から目をそらすのではこのチームに入った意味が無くなってしまいます。
それならいっそ辞めた方がマシかもしれません。
そこで、これからこのチームで日本一を目指すうえで自分が目標にどう向き合うかを考え直した時、「日本一を目指すチームの一員と自信を持って言えるようになること」、これが今の自分なりの答えでした。
かなり抽象的な表現になりましたが、自分がやるべきだと思うこと、自分にできることをする、というような今までの基準に加え、自分の外側、自分以外からの評価に対しても自信を持てる仕事をしたいです。
まだまだ信頼に足る存在では無いかもしれませんが、そんな甘えたことをいつまでも言っていられる立場でもないなと思います。
幸い、私には頼れる先輩も同期もいます。
自分が「日本一」という自分にとってあまりに大きな目標を敢えて意識するのには理由があります。
普段の練習や試合では一つの勝敗、上のカテゴリー、スタメン、目に見える結果ばかりを追ってしまいがちです。
そんな時にも目線を上げて、遠くの目標を意識することが、選手にとっても自分のようなスタッフにとってもいつもの基準を一つ、二つと上げることにつながると思うからです。
もし仮にチームがサッカーで日本一になったとして、それ自体によって自分に残るものはほとんど無いのかもしれません。
しかし、すべてを尽くした上でその瞬間を心から喜べるように、その途中で得られる経験、気づきを一つでも自分の力にできるように、日々の活動に全力を尽くします。
つべこべと理屈を並べましたが、何事も一旦やるしかない。
ひたすらに、がむしゃらに走り続けたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。