#109「その先」2年 古田和之介
こんばんは。
今回、部員ブログを担当させていただきます。
関西学院大学体育会サッカー部2年の古田和之介です。
日頃より関西学院大学サッカー部をご支援いただいている皆様、古田和之介に少しでも携わってくださっている皆様に深く御礼申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。
せっかくこのような機会をいただけたので、自分の今の想いや考えを綴ろうと思います。今、様々な状況で頑張っている、踏ん張っている、皆さんに何か残るものがあればいいなと思って書きます。
拙い文章になってるかもしれませんが最後まで読んでくださると幸いです。
私の今の想いを綴る前に、少し私を知っていただきたいので、今までのサッカー人生を振り返ります。
私がサッカーを始めた時期は、はっきりとは覚えていませんが小学一年生の頃です。大阪南YMCAという地元の小さなチームでサッカーを始めました。
小学校の間はいろんなスクールに行ったりしながら、小学5年生の時に友達からの誘いもあり、大阪では有名なアイリスFC住吉に入りました。アイリスでは2ndチーム(Bチーム)に所属しました。
その後は、自分の力が評価され、ガンバ大阪Jr.ユースへ入団することができました。当時ガンバは、関西では知らない人がいないレベルの有名選手たちが集まるチームだったので、2ndチームから来た私は相手にもされず、練習にもついていけず、さらに同じポジションの2人は世代別代表で、日本一のツートップと言われており、人生で味わったことのない挫折を経験しました。それでも、必死に食らいつく日々は自分をサッカー選手としても、人としても成長させてくれました。また、人生で初めて、日本一という景色を見ることもできました。
ユースに昇格することができなかった私は、履正社高校に進学しました。履正社高校では、3年時にキャプテンを務め、インターハイ、選手権、プレミアリーグを戦い、様々な経験をさせていただきました。2回の全国大会、毎週末のプレミアリーグでの戦いは私を大きく成長させてくれました。そこで古巣ガンバに圧勝できたのはとても嬉しかったです。人生初のキャプテンでは、なにも分からないなりに、試行錯誤しながら、チームを同じ方向に向けられたと思います。正直この3年生の期間が1番しんどい時間が長かったけど、その分自分と向き合い、仲間と向き合うことができ、楽しい時間も多い充実した高校生活を送ることができました。
選手権終了後、私は日本高校選抜に選出され、他の高校の仲間達と、デンソーカップ、デュッセルドルフ国際ユースを戦いました。大学トップレベルの選手たちとの戦いや、世界レベルの選手との戦いは自分を成長させ、基準が明確になりました。
こんな感じで、決してエリート街道とは言えない、落ちたり、上がったりのサッカー人生を過ごしてきました。
そして今、関西学院大学に入学し、サッカー部に所属しています。一年時は人生初の怪我での手術を経験したものの、Bチームでアイリーグ日本一を経験し、今はAチームでプレーさせてもらっています。
私は今シーズンとても苦しいシーズンを過ごしています。
今シーズンからAチームでプレーさせてもらっているのにも関わらず、全く結果がついてこない。
出場機会はある、でも、活躍できない。自分の思ったプレーができない。理想の自分と、実際の自分のギャップにここまで苦しませられるとは思ってもいませんでした。自分がいかにちっぽけな存在で、弱く脆い人間なのかを実感させられています。
このままで夢を叶えられるのか、自分が取り組んでいる事が正しいのか、それも分からなくなり、正直、自分をちょっと信じられなくなる瞬間もあります。
こんな時みなさんならどうしますか。
私が出した答えは「信じてやる」です。というかこれしか無いと思います。「そんなん当たり前やろ」とか「そりゃそれしかないやろ」と思うかもしれませんが、これがめちゃくちゃ難しくて、大切な事だと思います。
実際振り返ると、小学生時代2ndチームながらに絶対この中で1番上手くなると自分を信じて練習していたし、中学時代この最強ツートップに勝ってやると信じて食らいついていたし、高校時代も日本一になると信じてやっていました。その結果、小学校2ndチームの奴が高校サッカーを背負って戦えるようになりました。
結果が出ないと自分を100%信じきれず、「おれこのままで上いけるんか」、「上手くなってるんか」とか、自問自答することがあると思います。自分もめちゃくちゃあります。しんどいし、苦しいです。
でもそこで、思考をやめ、投げ出す。苦しい状況から逃げる、環境を言い訳にする、目を背けたりしたら、ほんまに終わります。
そんな時に自分に言い聞かせている言葉を紹介します。
「でもできる」
この言葉は高校時代の恩師である平野先生から頂いた言葉です。この言葉はどんな状況下であれ、できる。やる。という強い意志を持つという意味の言葉です。
今は結果が出なくても、試行錯誤を繰り返し、何度も失敗を重ねながらも少しずつ乗り越え、成長していく。理想の自分になれる。夢を叶えられる。そう信じてやるしか上へ繋がる道はないと思います。そうやって人間は強く逞しくなっていく。
そこから逃げて、たまたま上手く行ってもその成功に厚みは出ないし、簡単に崩れるものになると思います。
何度も失敗しながらも自分を疑わず「信じてやる」ことは簡単なことではない。難しい。
そんなんわかってるけどやる。それでも向き合う。
毎日何を考え、何を見て、何を食べて、どういう生活をするのか。どういう生き方をするのか。
残酷ながらどれだけやっても、結果が出ない可能性もめちゃくちゃあるし、成功できない可能性もめちゃくちゃある。その先にはなにもない可能性の方が高いかもしれない。
でもおれはその先に何かがあると信じてやる。
追記
私はとても周りの人間に恵まれています。
いつも一声かけてくれる人、前を向かせてくれる人、笑わせてくれる人、真剣に話を聞いてくれる人、厳しい事を言ってくれる人、みんなありがとうございます。
これからも古田和之介をよろしくお願いします。