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#18「リスタート」1年横井知里

こんにちは。関西学院大学サッカー部女子チーム一回の横井知里です。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

このような機会をいただいたので、私がサッカーをもう一度始めようと思った理由について書こうと思います。

私は高校進学の際、サッカーを辞める決断をしました。
女子サッカー部のある高校に進学しようか悩んだ時期もありましたが、高校選びの際には私が興味のある分野が学べるかどうかを優先しようと思い、女子サッカー部のある高校は諦めてその高校を選びました。それまでサッカー優先で勉強をあまりしなかった私にとって志望校に合格したのは奇跡だったため、高校合格を喜んだと同時に3年後の大学受験はこのままの生活では絶対に合格できないと感じました。サッカーを続けるにはクラブチームに行くしかない状況で、高校でもサッカーを続けると決めた後にサッカーと学業の両立ができずに志望大学に合格できないことや、サッカーも中途半端になって後悔するようなことにはなりたくないと思い、最終的にサッカーを続けることは諦めました。世の中には両立している人がたくさんいることは理解していても、心配性な性格から自分にもそれができると言い切る自信が当時の私にはありませんでした。

高校に入学し、サッカー以外の競技も挑戦してみようといくつか部活を見てみましたが何も興味が持てず、結局は運動部にも入らないまま高校生活を送ることになりました。勉強面は先生や環境に恵まれ、学びたい分野も学び、3年間の間で将来こうなりたいと夢も見つけることができました。しかし普段の生活においては、入学後数ヶ月は暇な毎日を喜んでは友達と遊んだり、興味のあることをしてみたりしてみましたが、しばらくすると「なんだかつまらないな」という日々が続きました。
放課後、グラウンドで練習しているサッカー部を教室から眺めては「羨ましいな」と思う瞬間が何度もありました。辞めるという決断がはたして正解だったのだろうかと思い悩むことも多かったです。その度にサッカーをしていたときの写真や動画を遡ってみたりと、中学卒業と同時にサッカーを諦めることができたと思っていても、どこかで未練を断ち切れていない部分があったなと思います。

大学受験が終わって小・中と同じチームでサッカーをしていた子と同じ大学に行けることになり、その子に誘われて一緒に体験会に行くことになりました。入部を考えていたから行ったというよりかは、久しぶりにサッカーをしたい!という気持ちだけで行きました。3年ぶりにスパイクを履き、ボールを蹴ったりゲームをしてみるとほとんど何もできなかったですが、グラウンドの中で全力で走ってゲームができたということ自体がとても嬉しかったのを今でも覚えています。

しかしそこから正式に入部するまで私は2ヶ月もかかってしまいました。一度は無理だと諦めてしまった両立ができるのかという不安や、また全く高校で運動をしていなかったという事実は、私が想像していた以上に足枷になっていました。体験会後、普段の練習に参加させてもらっても全く走れない、ただのパスでさえミスを連発する、など「こんなこともできないのか」と練習の度に辛くなりました。サッカーを辞める前にできていたことが3年離れるとほとんどできなくなっており、今でも「前はできていたことが何故今できないんだ」と自分自身にショックを受ける場面が何度もあります。しかし練習後にそれらの不安を聞いて親身に相談に乗ってくれた先輩方がいたことや、一緒にサッカーしたい!と何度も諦めずに言い続けてくれた同期がいたこと、何よりも入部前に試合に出させていただいたときに「もっと試合に出たい」「まだサッカーを自分の中で終わらせたくない」と強く思ったことで、多くの不安や心配があったとしても、自分が1番思っていることはサッカーがしたいということなんだと気づくことができました。

入部してからは本当に恵まれてる環境にいさせてもらえてるなと思う日々です。とても優しくて頼れる先輩方や一緒にいるだけで笑顔になれる同期たちがいること、すぐ近くにグラウンドがあること、相談や聞きたいことがあればマッチミーティング等で様々な事を教えていただける機会が設けられていることなどです。また誰かにとっては当たり前かもしれないですが、今までクラブチームにいたので、学校でも一緒にサッカーしている人と会えることが初めてでとても嬉しく感じています。

高校時代、辞めるという選択は正解だったのかという自問が何度もありましたが、大学ではサッカーをもう一度始めるという選択は正解だったと言い切れるよう日々の練習から常に努力し、将来のための勉強など、自分自身でその選択を正解にさせるという覚悟を持って行動に移そうと思います。

これからは帰宅部だったということを感じさせないくらい成長し、1日でも早くチームに貢献できる選手になれるよう忍耐強く努力します。

長い文章になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。


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