流行りの「鬼滅」ではなく不滅の鬼シリーズの美味しい日本酒
清涼な大気の中、流れる水が綺麗で、美吉野醸造の「花巴」などの日本酒も美味しい、奈良県吉野にある酒蔵。
その北村酒造×酒のやまもと(大阪本社の販売店)コラボであるオリジナル商品。
「鬼」シリーズ。
火入れ・濾過・加水など何の手を一切加えずそのまま瓶詰め。
米の味がしっかりした、それでいてスーッと綺麗で伸びのある余韻が鼻を抜け、喉を通り、すのままスーッと胃に送られていく独特の旨味。
4合瓶で1,000円台前半~購入できるコスパ抜群の好きな日本酒。
夏本番前に、毎年ながら最近店頭に並び始めた「鬼彦」。
鮮やかなブルーの瓶で、夏酒らしい爽やかさのあるアルコール度も15%とやや控えめの逸品。
普段は、飲みやすさよりも、より米の味が濃厚で長い余韻もある「鬼虎」「鬼童」を好んで飲むが、やはり季節ならではの旬の味を求めて購入。
普段よく食べる魚や季節の野菜や発酵食品等との相性も抜群。
春夏秋冬、季節により、そして地域により、味わい方も味そのものも造りも物語も異なり、オールシーズンで日本中至る所で楽しめる、日本が世界に誇ると思う日本酒という最高のお酒。
旅行に行けば必ず立ち寄るその土地の酒蔵や販売店や酒処。
その時々でしか味わえない、その土地ならではの物語や文化。
まだ訪れたことはないながら、そんな北村酒造のHPに記載のある一文。
「酌めども尽きず、呑めども変わらぬ。」
今から200年前頃の天明8年(1788年)に初めて分家を許された末息子が、近くの造り酒屋から酒造株や酒造道具を買い取って酒を造ったのが始まり 。
「猩々」(しょうじょう) =想像上の生き物で謡曲にこんな物語が残っているという霊夢を見たので、そのとおりにすると本当によく酒が売れた。
その後、流行や時代に媚びることなく、酒造りの基本を大切にして、いつまでもおいしい酒を造り続けたいとのこと。
週末の金土日、1日1合のみ嗜む日本酒。
数年前から他のお酒は飲まなくなり、ちょうど身体に合っているこのペースと量。
好きなレパートリーはこの「鬼」シリーズ含めて5酒造の5名柄。
風の森、花巴、玉川、宗玄。
いずれも奈良、京都、石川の歴史ある酒蔵が製造する、昔ながらの製法である生酛造りの山廃や無濾過無加水が大半。
市販はあまりされておらず、特約店や日本酒の品揃えの豊富な居酒屋等でしか飲めない逸品。
日本人に生まれて心から良かったと思える至福の一時。
明日からの3日間が今から楽しみ。
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