台湾のデジタル民主主義の神髄
世界から注目されているオードリー・タンさん。
言わずと知れた台湾のデジタル民主主義の成功の鍵を握る最重要人物。
経歴を見て改めて驚愕。
・8歳:プログラミング着手
・14歳:中学中退→起業
・19歳:渡米→Apple社でSiri開発など様々なビジネスを経験
・33歳:ビジネス界を引退
・35歳:デジタル担当閣僚に就任
(ヒマワリ学生運動で政界に興味関心)
デジタル民主主義のポイントを見て納得。
デジタルデバイド(格差)解消の為に重要視すべきは、その推進の順序。
・デジタルファーストでなく、個々の身の丈に合ったデジタル併用
→例;高齢者などの年齢層にテクノロジーを合わせて活用促進
・青銀共創によるイノベーション創出
→高齢者⇔若年層が双方向で学び、教え合う環境整備
・国民⇔政府双方向の議論
→例;オードリーさん自らSNSでの対話やマスクの利用手法を発信
(英語や中国語が話せない一部の方へも配慮した台湾語で発信)
トランスジェンダーでもあり、LGBTや世代間の抱える様々な問題にも誰より理解や共感があり、任命された以下2つの施策を率先垂範。
・ソーシャルイノベーション
・オープンガバメント
特にその名を一躍有名にしたのが、コロナ禍のマスクMAPというアプリ制作。
■元々の問題
・コンビニやドラッグストアでの1人3枚のマスク販売→買占め
■講じた施策
・ステップ①実名販売(悠遊カードによるキャッシュレス)
→4割程度の活用
※キャッシュレスに馴染みのない高齢者層などに行き渡らず
・ステップ②保険証の提示による販売
→高齢者層にも徐々に普及
・ステップ③マスク在庫MAP(約6,000店のマスク販売店の在庫状況を3分に一度アプリで可視化)
→誰もが効率的に過不足なくマスクを購入
結果として、コロナ禍における数字を見ても、死者7名、感染率でも494名と、世界では類を見ない数値の低さ。
世界では低いと見られている日本のそれら(死者1,377名、感染者72,214名)と比べてもその差は歴然。
※2020年9月8日時点
そして世界でも最も低い経済損失率(約-2%)。
機械⇔機械を繋ぐIT化でなく、人⇔人とを繋ぐデジタル。
TVやラジオなどのアナログでは少人数→マジョリティへの一方通行での情報発信。
デジタルではマジョリティ⇔マジョリティで誰もが発信者であり受信者。
それら魅力と可能性を最大限活かした政策を推進中のオードリー・タンさんと台湾という国。
教育の世界でも世界から注目され、日本からの留学生数も5年で約5倍との人気。
今後の動向に更に注目。
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