パソナの淡路島への本社機能移転に思うこと
昨日からにわかにピックアップされ、注目していた記事。
2024年までを目途に、本社機能と、そこに勤務する約1,200名の社員の住居も淡路島に移転するとの方針。
個人的には、どちらかといえば反対。
果たして、従業員の為になっているのか?との疑問が払拭できない為。
リモートワークがますます進もうとしている中、機能移転は賛成としても、働く人まで一斉に移すことは、果たして吉となるのかが疑問である為。
そこは正直選択制でよいのでは?
居を各所に構える1,800名(この1/3は現住所に留まるとのこと)のそれぞれが抱える事情。
もしかすると、障害や介護や教育など、諸々の事情で動けない可能性もある家族や個人。
ここ数年で、数々の地方創生や雇用創出を淡路島で起こし、発展への貢献に努めてきた同社。
自然農法を取り入れた社内ベンチャー、オーシャンビューや廃校をリノベしたレストラン、アニメキャラクターをベースにした商業施設、外国人起業家育成の為の学校施設などなど、元々豊富な自然が多い土地に加え、エンタメ性や多様性も含めた先見の明ある取組み。
その上での今回の施策。
メリットと共に考えられるデメリット。
■メリット
・東京一極集中のリスク回避
・元々人間関係がよく強固な社内コミュニティの更なる強化
・経済的な負担軽減や社会的な豊かさの体現
■デメリット
・南海トラフはじめ、起こり得る関西での自然大災害時のリスク回避
・同質の人間関係の集積による多様性の喪失
・様々なバックグラウンドを持つ従業員の家族含めた心的ストレス
表と裏。
何事にもある長所と短所。
どのように判断するかは該当者次第。
正直、どちらが正解かどうかは不明。
選ばれるのは、今や従業員でなく会社の方。
おそらく戸惑い、迷い、新天地を求めて別の道を探す人も出てくると想像するここ数年。
一方で思惑が成功し、従業員の賛同も得られれば、まさに革新的であり、業界を推進してきたビジネスリーダーとして、他の企業にもよい成功事例となり、同じような動きが進むかもしれない。
少なからず関係性が強く、自分自身にも影響が及び可能性もある取組み。
自分にできることは、自分の武器を複数装備しておき、何があっても、どこでも、誰とでも働き、コミュニティを形成できる人格の形成。
そんな、夏の終わりの、新たなはじまり。