アナログ生原画の迫力ーー【大阪丨谷町】杉浦志保『銀の音咲く月の庭 炎は夜の森にて雪』発売記念展
こよなく愛している漫画の一つが、杉浦志保先生の『氷の魔物の物語』。
まだ日本語がわからなかった8年前、貸本屋で繁体字中国語版の『氷の魔物の物語』を借りて読んだら大ハマり。その後中国語の漫画を全巻揃い、日本語の漫画や攻略本、複製原画集、カレンダーなども少しずつ集めました。
2018年に杉浦志保先生が漫画家引退を発表され、もうサイン会やイベントとは無縁だろうと諦めましたが、まさか商業集大成の画集の発売を機に、記念展を開催することに。
主催はTORICO社のマンガ展。
渋谷会場:サイン会、複製原画メインの展示、グッズ販売
大阪会場:生原画メインの展示、コラボドリンク、グッズ販売
ありがたく渋谷のサイン会に当選されて、大阪に行かなくても良いかなと思った私がいましたが、生原画(しかも事前にTwitterでの与論調査あり)とカフェメニューあるなら行かなきゃと、開催初日の予約を入れて行ってきました。
結果から言うと最高でした。
マンガ展大阪
えっここ?!っていうくらい、公園近くの路地にある、隠れ家の古民家カフェみたいな店舗。静かで味もあって素敵。
入場は基本的に前日までのWEB予約制。
時間前になったら、
スタッフが予約順番で整列
→入場後好きな席へ着席
→スタッフが注意事項を説明
→ドリンクやグッズの注文販売スタート
原画展示
描きおろし
氷の魔物の物語
SILVER DIAMOND
終点unknown
見どころ
①アナログ生原画ならではの絵の具の重ね塗りや紙の質感をじっくり拝見できる
②1枚1枚コメント付き。まさに主催者と先生からの大サプライズ。画集の完成度が110%になったとも言えるでしょう。
コラボドリンク
作品・キャライメージ通りのドリンク。全部甘酸っぱくて好みの味。
注文すると画集ロゴの無償紙コースターがもらえる。有償で対象作品のアクリルコースターも購入可能。
氷の魔物の物語
〜涙の宝石のありか 月色と深紅のティー〜
食材の象徴(※自己解釈含め)
ジュエリーシュガー(イエロー)、金箔=ブラッドの髪色
赤いハーブティー=ブラッドの名前、イシュカの髮色
アラザン=涙の宝石
SILVER DIAMOND
〜沙芽の皇子のおもてなし 鈴の実サングリア〜
食材の象徴(※自己解釈含め)
オレンジジュース:羅貫の髮色
チョコレート菓子:千艸の髮色、羅貫の学ラン
マカデミアナッツ:鈴の実
セルフィーユ:植物が重要視される異世界、植物を操る羅貫
アラザン:作品名、千艸の心臓
終点unknown
〜離れられない2人の白宝釵ソーダ〜
食材の象徴(※自己解釈含め)
金箔=ヨルマの髪色
バタフライピー=清時の髪色
ゼラチンゼリー=白宝釵の宝石
ホイップクリーム、ラムネシロップ、ソーダ=白宝釵の配色
グッズ販売エリア
感想
最も生原画で拝見したい1枚は案の定、展示内容に入ってないですが(レアコンビのため難しいかと)、一番好きなキャラクター・ネイがいて嬉しかった。
実はこの絵をカレンダーで初めて見たとき、切ない気持ちでした。
なぜかというと、敬う相手・ブラッドがそばにいるのに、ネイが本人ではなく、ブラッドの分身・鳥を見つめている。
ところがカレンダー版のコメントによると、ネイをこのポーズにしてしまったから、鳥を描かないと腕時計を見る羽目になるらしい。
一瞬切なさが和らぎ、臨機応変のアレンジで絵の深度を高めるセンスの良さにも脱帽。さすが作者。
2番目に見たい絵もあって大歓喜。ヴィルトとネイほぼ同じくらい好きなため、その上タロットカードみたいな特徴や能力がわかる構図は一度見たら印象に残る。
あと、『SILVER DIAMOND』の宮ですが、我慢できず服からチラ見せの脚を変態的な撮り方をしちゃいました。ごちそうさまでした。
展示内容やドリンクメニューのハイクオリティはもちろん、マンガ展の店員さんもみんな感じが良くて天使みたいな方ばかりで、おかげで大変満足な一時でした。
そして予約時間の30分前から、一緒に待っていたファンの方にも感謝したいことがありました。
とにかく「遠征して良かった!」と思わせる出来事が本当にたくさん。
主催のマンガ展さんは、私の母国・台湾にも支店を展開している。台湾現地のファンも同じくらいの感動を味わえますように、密かに願っています。
追記
2023年4月末〜5月末、マンガ展台湾での開催が本当に実現されました。告知を見た瞬間、サイン会に当選されたときと同じくらい嬉しかったです。しかも新規グッズやサイン入り複製原画の発売もありまして、イベント主催がTORICOさんでよかったと心から思います。
スタッフさん、出版社さん、杉浦先生、公式に問い合わせされたファンの方々、本当にありがとうございました!
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