完全究極、ネオ・エターナルデボーテ
関学MTGサークル「チャンドラを見守る会」のnoteをご覧になってくれてる皆さんこんにちは。
キモデッキビルダーのふみけんです。
昨今のスタン〜モダンはまさに激動の時代。
《王冠泥棒、オーコ》強いよ。スタンでは流石に禁止になりましたね。仕方ない。
(「○○、△」っていうカード名のやつ大抵強い説を提唱したいところ)
そして、ついに新フォーマットパイオニアが爆誕!
「ラヴニカへの回帰」以降のカードプールに狭まったやや新しいモダンといったところ。モダン環境を席巻する悪いカード、パワーの高すぎる往年の名カードたちが全て省かれています。初心者には参入しやすく、カードショップは在庫を掃けれてWin-Winといったところですね。
チャンドラ会でも今後はパイオニアの記事もドシドシUPしていきますよ〜!
◆地獄のモダンを乗り切れ!
パイオニアは置いといて、今回はモダン。
すっかり混沌とした環境となったモダン。ホガーク、物あさりの禁止、石鍛冶の解禁。
先日の禁止改訂ではノータッチでした。完全に公式が持て余していて、調整不可能レベルかもしれません。
がしかし、そんな地獄みたいな環境をむしろ我々は楽しむべきです。(暴論)
まずコイツらをどうにかしなければ…
様々なデッキがひしめくモダンですが、かなりの高速環境となり、先述したオーコや《湖に潜む者、エムリー》など最近のカードが環境を変えてしまっていますね。普段は5色人間を使っていますが、トロンやウルザ系に中々勝てない。
ウルザエムリー系は3〜4ターンで無限マナ無限トークンへ到達するイカれたコンボデッキです。最新派生としてウルザとオーコが手を組んだウルザフードなんかも出てきていますね。世も末。
となると、これらの環境を乗り切るためにはさらなる速度が必要…
そう、エターナルデボーテです。
ウルザより早く、トロンより早く、エルドラージより早く、2ターンで無限マナ&バリスタX=1億へと到達すればいいのです。これらの相手は生物への対処が少ないですからね。
もはや説明不要な《献身のドルイド》と《療治の侍臣》、《歩行バリスタ》によるスーパーコンボデッキです。最近では《ルーンの与え手》や《時を解す者、テフェリー》を採用して妨害されないようにした中速構成が多いですね。
日本が世界に誇るクソデッキビルダーまつがん氏による最高傑作であるこのエターナルデボーテはそんなドルイドコンボにない速度を追求。
クリーチャーに速攻を与える土地《山賊の頭の間》により即座にマナを生み出すドルイドは2ターンキルをも可能としています。
せっかくドルイド出してもオーコに鹿にされては意味がないですからね。
今回は私がさらに改良を加えたネオ・エターナルデボーテを紹介します。
◆ネオ・エターナルデボーテ爆誕
さて、基本セット2020で力線サイクルが再録されたのは記憶に新しいと思います。そこには新たな緑の力線、《豊穣の力線》が。
パイオニアでは早速禁止となっているこのカード、強くね?と誰よりも早く私は気づいていました。
0マナでマナ加速。ドルイドから出るマナが倍になる、つまり、動ける回数も倍になる。(錯覚)
革命が起きました。
無限マナ成立後は起動能力で全体を無限パンプして殴って勝てるコースもできました。
そうして完成したリストがこちら。
あまりにも美しい。
完成された美しさがそこにはありました。
◆キモデッキ、安定する
オーコを生み出した悪の権化セット「エルドレインの王権」ですが、このデボーテを究極完全ムーブへと導く最強のカードを作ってくれました。
なんだこのぶっ壊れカードは(驚愕)
マジで驚いた。土地を切り詰め、たった12枚で運用されるこのデボーテというデッキにおいて、初手の土地事故は避けては通れないもの。
それを緩和しつつ、《山賊の頭の間》や《献身のドルイド》といったパーツを探しにいけるのです。初手にむかしむかしと孵化/不和、悪霊があれば10枚以上も掘れます。
完全にソリューションでした。
《むかしむかし》さえあればキープ基準が大幅に緩くなるのです。スタンでは当然の禁止。
これに加えて《通りの悪霊》、《孵化/不和》、《魔力変》でどんどんライブラリーを掘り下げて圧縮。明確に欲しいカードがなくてもどんどん使って圧縮したほうがいい気がします。
基本土地を減らしフェッチランドを6枚も採用しているのは《ウルヴェンワルド横断》の昂揚を達成しやすくするためです。
サイクリングした悪霊や、孵化/不和は昂揚の達成に貢献してくれます。昂揚すれば緑1マナで何でもサーチ。最強です。
ドルイドさえ出れば、《魔力変》あるいは《野生の朗詠者》で白マナへと変換して《療治の侍臣》へと繋げましょう。
無限マナさえ成立すれば、《薄暮見の徴募兵》で《歩行バリスタ》を持ってきて勝利となります。
もちろん、相手だって黙って見ているわけではありません。
コンボデッキなら妨害がないことも多いですが、普通ならドルイドに向けて何らかの除去が飛んでくるもの。
そこで《顕在的防御》と《否定の契約》の出番です。
召喚酔いの解けたドルイドがいる状態で侍臣をキャストすれば相手は必ずドルイドに除去を撃つか、侍臣を打ち消そうとしてくるでしょう。
そこですかさずドルイドからマナを出し自身を顕在的防御で守るのです。このカードは優れもので、ついでに+2/+2修整されるのでドルイドが更にマナを出すことも手助けします。
他の打ち消しに対しては《否定の契約》を。
マナを支払うことなく飛んでくる打ち消しには相手もそうそう対応できないでしょう。
もちろん、これを撃てば契約コストは払えないのでそのターンでキメないと死にます。
◆究極完全サイドボード
このデッキはとにかく速度を損なうことなく妨害に対する妨害をすることがサイドボーディングとなります。
青や黒の除去打ち消しデッキ相手には《夏の帳》を。スタンでも禁止となったあまりにも強いカード。
これは緑1マナのクリコマですからね。
このデッキがメタに入らないのは、バーンに弱すぎるからです。
頭の間はマナを出すだけで3点、フェッチからショックインで3点、悪霊サイクリングで2点と、シャドウもビックリの凄い勢いでライフが減っていきます。
加えてドルイドを稲妻で焼かれたらおしまいです。メインでは顕在的防御と否定の契約で何とかしたいですが、それ以前に焼き切られることも。
サイドボードからは《神聖の力線》を4枚投入。
苦手とするハンデス擁するジャンド系に対しても防御策としています。
そしてあらゆる置物への対策として《活性の力》。
手札から緑のカードを1枚追放すればピッチスペルとして2つのアーティファクトかエンチャントを破壊できます。これは驚異的な効率性。ほとんどが緑のカードのこのデッキならピッチスペルとして打つことは容易いですね。
《真髄の針》や《石のような静寂》など嫌な置物は破壊してしまいましょう。あくまでもピッチで打てて速度を損なわないのがイイ。
さらに、最近ではウルザソプターのようなアーティファクトを多用したデッキをメタってサイドに《溜め込み屋のアウフ》を採用しているデッキが多いです。生物への対策は乏しいので、サイドに《流刑への道》を採用。しかし白マナが出せない時もたまにあります。《四肢切断》はあまりにもライフが痛いです。そのターンにキメるつもりでコンボ開始時にどけるためなら《殺戮の契約》もありかもしれません。
◆モダン=己との闘い
実際に回してみると案外安定しているのがわかります。豊富なサーチ手段のおかげで、コンボパーツであるドルイドと侍臣が揃わないことはほぼありません。妨害への妨害手段を同時に引いていないことがありますが、そこはもうぶっ放すほうがいいです。
「打ち消されたら…」
「除去されたら…」
「頭の間を破壊されたら…」
そんなことを考えるようなデッキではないのです。
如何に最速で無限へと突入するか。そこに全てをかけるデッキなのです。
…しかし残念ながらここのところパイオニア人気が凄まじく、モダンの大会の参加者がどんどん減っています。そりゃあウルザとエルドラージとトロンしかいないのだから仕方ない。
このスーパーデッキで大きな大会へ参加、TOP8入りを当面の目標としています。
その際にはまたチャンドラ会にて報告します。
皆さんもマジックを楽しみましょう!!
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