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知らない人に話しかけた(恐怖)

いつも通りコーヒーを飲んでいた。
お盆ということもありお客さんは入れ替わり立ち替わりでがやがやしていた。

女子会をしているグループ、カップル、1人で読書をしている人、外国人も見受けられた。

私は、2人席のところに1人で座っていた。もう片方の椅子には荷物を置いた。
明日までに仕上げなければいけないものがあったため、それをしていたのだ。
おそらく13時半ぐらいからずっとお店にいたのだが、ついにお店もピークを迎えた。
店員さんたちも対応が追いついていなかった。

新しくくるお客さんたちは、席は空いているものの机の上に食べ終わって出ていった人たちの食器が置いてあるため、座るか悩んでいた。
しかし、そこにしか座る場所がないので、しょうがなくそのテーブル席に座っていた。

私の隣にも食べ終わった食器が置いてあったが、しょうがなく座ってきたカップルがいた。

特に私は気にしていなかったのだが、やはり前に食べた人の食器が置いてある状態で、自分達の注文したものを持ってこられるのは、お客側もお店側も気まずいと思った。
加えて、知らない人が食べ終わった食器が置いてある机なんて嫌に違いない。と思った。

私はまだすることが残っていた。

前の記事で、[新幹線で隣に座ってきた人とたまたま仲良くなった]という記事を書いた。
その時私は、話しかけられたことに、とても嬉しい気持ちになった。そのことを思い出した。

帰る予定のなかった私だが、勇気を出して話しかけようと思った。

「僕もう帰るので、前のお客さんが食べ終わった食器をこっちに移しますか?」

と話しかけた。
カップルの人たちは、お店にきて間もない。
私はお店にきてまだやることは残っていたが、2時間ぐらい滞在していた。(ちなみに私の隣の女子会をしていた人たちは私より早くきて、遅くまでいた)

他の人も来るだろうし、カップルの人たちも嫌な気持ちにはならないだろうと思い話しかけたのだ。
案の定いい方向にでた。

私の机の方に食器を移し、カップルの人たちの席は自分達だけの空間になった。

私は、せっせこ荷物をリュックに荷物を詰め、一度会釈をして帰った。
その人たちも会釈を返してくれた。

あー、話しかけてよかったー

って思った。
新幹線での出会いがなければこのような行動は起こさなかっただろう。
ありがとう。

あの後、カップルの人たちがどのような時間を過ごしたかは分からないが、有意義な時間を過ごしていてくれたら嬉しい。

少しいいことをした気分にもなった。
相手はもしかしたら、「急に話しかけてきて、なんだよあいつ」と思ってるかもしれない。
まあそんなことはどうでもいい。
私はいいことをしたと思っている。

明日からまた頑張れそうだ。

そのあとの作業はマックで済ませた。

公衆電話を使っている20代らしき金髪女性には「なんで今時公衆電話つかってるの!?」と聞けなかったのだが、代わりにカップルの人たちに話しかけることができてよかったと思った。

このおかげで、また美味しいコーヒーを飲むことができそうだ。

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