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7時間視聴してレビュー! J1 第26節 清水エスパルス-鹿島アントラーズ

0-4。あまりにお粗末な試合内容で、ツイッターでも言いたい放題言ったが、その怒りをエネルギーにこの試合を7時間かけて見返したので、その結果をまとめます。かなり長いですがお付き合いください。

結論は、「やろうとしている形は見えた」「攻撃・守備双方の問題点も見えた」です。

ロングパスでの打開

この試合、何度もロングパスで打開するシーンがあった。目に留まっただけで下記8回。各シーンにおける個人的な感想や見解も交えて紹介する。

10:29 自陣最終ラインの井林から右奥の原へのロングパス。駆け上がってクロスも沖がキャッチ。

21:06 自陣最終ラインに降りた松岡から右奥の西澤へロングパス。サンタナへのクロスはDFがクリア。

29:21 CKの二次攻撃。西澤がハーフウェーラインやや敵陣内、右の大外から、CKで攻め残っていた左大外の井林にロングパス。これを井林がヘディングで中に返し、サンタナへと繋ぐも、相手4人に囲まれてボールロスト。

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 ※このシーン、前線に清水の選手が4枚いたが、全員がゴールラインと並行に一直線に立っており、角度がない。間にはDFが入るので当然パスコースもない(ヘディング後に井林は下がってパスコース自体は作っていたが)。MFラインの押し上げができていなかったので、あのタイミングでロングボールを蹴るなら、2,3タッチで仕留めないといけない。

34:06 自陣最終ライン井林から前線の西澤へロングボール。セカンドボールをコロリが拾って原へ送り、右サイドで組み立て。原がまた抜きパスでコロリ→エリア内にいる西澤に出すがボールロスト。

 ※コロリと西澤の立ち位置が逆なら可能性があった。コロリから原に出したタイミングで西澤が原のフォローへ行き、コロリがエリア内に入ってほしかった。エリア内の激しい相手の寄せに耐えられるのは西澤かコロリのどちらか?可能性の高い動きをしてほしい。結果論だが。

45:12 自陣 最終ライン松岡から右奥の原へロングボール。その後ボールを受けた西澤のタッチが大きくなりボールロスト。

47:22 敵陣に入って1/3くらいの位置で、相手のクリアボールを片山が回収し、右奥の原へロングボール。中に人が溜まるのを待ってボールを下げ、ホナウドがダイレクトでクロスも、沖がキャッチ。

 ※ホナウドのクロスボールが高くなりすぎたためシュートまでいかなかったが、そこまでは狙い通りだった。

64:15 相手の前線へのボールが繋がらず、権田から攻撃がスタート。井林→ヴァウド→権田→松岡→井林→松岡と自陣内でパス交換。松岡から藤本へロングボールを送った。

 ※このシーン、松岡→井林に一回ボールを送ることで上田を井林側に寄せることができた。松岡は井林からのリターンを受け、(上田が遠い位置にいるおかげで)時間がある状態で前線を睨み、タイミング良く藤本にロングボールを供給できた。一つのパス交換で時間を作り出した良いプレー。

78 :06 自陣最終ラインの右にいる松岡から片山へロングボール。片山→河井経由で松岡へ戻し、右大外の原へ浮き球のパス。クロスに指宿が飛び込むも沖が飛び出し先に触れる。

前線に当てた時のフォロー

前線(特にサンタナ)にボールを当てても、フォロー・パスコースがなくてすぐにつぶされるという意見をよく聞く。実際そうなのか?確認した。結論的には、フォローはあったりなかったりという感じ。個人的には、毎回とまでは言わないまでも、もう少しフォローがあるシーンを増やしたい。計13シーンを紹介。※1失点目は別途失点シーンにて紹介。

01:23 自陣1/2 左タッチラインにて、片山のスローインからサンタナ。パスコースは無し。ただここは、直前にコロリが倒れていなければサンタナからの落としを受ける位置にいることができたはず。

02:12 自陣2/3 左タッチラインにて、片山のスローインをコロリへ。パスコースは無し。狭いエリアではあるが、あそこに送るなら唯人がパスコースに向かわないといけない。

03:15 最終ラインのヴァウドが前線へ浮き球のボール。サンタナがヘッドで競り勝ち裏へ走る西澤に出そうとした。ここでは、同じ絵がイメージできていた。

05:52 ハーフウェーライン付近左タッチラインにて、片山のスローインを降りてきたコロリへ。落としのパスコースには唯人がいたが、コロリのパスが合わずに繋がらなかった。パスコース自体はあったが、仮に繋がっていたとしても、コロリ唯人の周りには鹿島の選手が4人。マイボールにできたかは怪しい。

13:22 自陣1/3の位置で松岡→サンタナにグラウンダーのパス。パスコースは無く、ボールロスト。西澤は原のスローインを受けにきており、サンタナが孤立していた。※ただ、その後は唯人がルール通りしっかりスライドし、鹿島右前にいる遠藤へのパスを防いだ。

15:21 ハーフウェーライン付近の自陣左タッチラインにて、片山からコロリへスローインも、コロリが倒れて納められず。この時MFのフォローはなし。サンタナへのパスコースはあり。

25:33 相手のゴールキックをマイボールにした後、自陣1/2くらいのところから松岡→サンタナ。サンタナに渡った時点でパスコースは内側にいるホナウドのみだったが、パスを出した後にサンタナへ向かって動き続けてた松岡がパスを呼び込む。松岡はコロリへ。コロリは相手に体をぶつけられてボールを奪われる。パスを出した後に動き続けることで前への推進力が出る。良いシーン。

27:07 自陣1/3 左タッチラインにて片山からコロリへスローイン。コロリが受けた時点ではパスコースはなかったが、片山がボールを受けにフォローしたためボールキープできた。この後コロリの右へのサイドチェンジから原→西澤と前進し、松岡経由で左大外にいる片山→真ん中のサンタナへという攻撃ができた。このあとのCKから、コロリの落としを原のミドルというシーンへとつながる。ここでも、ボールの受け手にフォローに行くことで前への推進力が出た。

48:22 自陣1/2の位置で井林から唯人へパス。唯人はダイレクトでコロリに送ろうとするも繋がらず。この場面、唯人には相手が2人付いてきていた。松岡も後ろに下げろと手でジェスチャーしている。相手が狙っているところに無理に攻めたらこのようにあっさりと取られる。ただ、唯人の近くにホナウドがいたので、唯人からホナウドへ下げて、走らせるパスを前線のコロリという攻めなら可能性はあった。井林もそのイメージでいた?ちなみに、唯人のパスにコロリは全く反応できていない。

50:48 自陣左深い位置からのスローイン。井林が権田に送ると、権田は右サイドの滝へロングパス。滝はヘディングで裏にボールを送るが唯人に繋がらず。このシーン、滝と唯人の間にはピトゥカがしっかりと立っている。裏ではなく唯人のいる位置に送る場合でも、ピトゥカの頭上を越して唯人に届ける絶妙な高さである必要になる。唯人自身は動きがなく、ボールを受けるつもりがあったのかわからない。あのボールを滝に送るなら、せめて胸でトラップできる高さがよかった。

60:28 権田からサンタナへロングボール。ボールが短く繋がらなかったが、滝がサンタナからの落としを受けに行く動きをしていた。悪くはないが、このシーンはそこから三竿のヘッドまで繋げられてしまった。

67:26 敵陣1/3くらいの位置で松岡がこぼれ球を指宿へパス。指宿はボールキープできず、相手へスライディングしてイエローをもらった。指宿にボールが渡った時点でフォローなし。トラップが決まっていれば、滝へのパスコース自体はできただろうが、そもそも指宿が滝の位置を把握できていたのか謎。ここについては松岡は攻め急がないほうが良かった。

85:30 権田のゴールキックを指宿へ。背後には藤本が動いていたので頭でのパスコースはあり。画面左に中村がいるので落としのパスコースもある良いシーン。指宿はキープを選択して中村がフォロー。中村、松岡の個人の力でなんとかボールキープできた。最後は松岡から原へのパスが引っかかってうまくいかなかったが。

作り直せばいい

清水の選手は、作り直すことが少ない気がしている。立ち位置がセットされていないのに、無理にボールを出して奪われるケースが目立つ。なので逆に、じれずに作り直したらどうなったか確認。4つのシーンを挙げるが、多くがチャンスに繋がっている。

06:51 自陣でのビルドアップ。権田→片山。片山は松岡に下げる。松岡はダイレクトで前の片山へ。片山は前を伺うが、井林へ下げる。井林→松岡。松岡も片山同様、前線の状況を確認し、井林へ下げる。井林→松岡。この間に片山が前に上がり、前線が配置につく。結局片山で取られたが、焦れずに後ろに下げて作り直すことでボールを前進させることができた。

32:34 ハーフウェーライン近くの相手陣内右からのFK。リプレイ映像の間に相手ゴール前まで迫り、片山のクロスが流れたところを西澤が回収して松岡経由でホナウドへ下げる。右寄りでボールを受けたホナウドから左サイドの井林へ。井林からヴァウドへ下げ、ヴァウド→松岡→鈴木唯人→ホナウド→左サイドの片山へ。片山は右足でゴール前へクロス。コロリのヘッドと繋がった。

45:40 鹿島の最終ラインから上田へのロングボールをハーフウェーライン付近でヴァウドが競り勝ち、右にいる西澤が回収してマイボールに。そこから、松岡経由で左サイドの片山に。唯人との角度が悪く、作り直し。右のヴァウドへ。ヴァウドから原へ出し、原がドリブルして抜き切らずにグラウンダーのアーリークロス。相手がクリアしきれなかったところをコロリが回収、中へクロス、唯人がヘッドで繋ぎ、サンタナのオーバーヘッド未遂に繋がった。

54:45 自陣1/2のエリアでのFKから、ホナウド→井林→片山。タイミングよくコロリが裏へ動いていたので、片山お得意のワンタッチの浮き球を出すかと思ったが出さず、井林に下げる。井林→片山。裏を伺うもここでも出さず近くのホナウドへ。ホナウド→井林→ホナウド→井林とワンタッチが続く。左で手詰まりになったので井林から右のヴァウドへ。ヴァウドが右裏に走り込んだ原へロングボール。原はダイレクトで中へ。藤本にあと少しというシーンを作ることができた。

ディフェンスのやり方

新加入選手の起用もあり、ブロックがうまく作れていないことが目立つ。立ち位置がおかしい、自身の役割をサボる。そんなケースが多いと感じる。実際のシーンを見てみる。

13:55 浮いたボールをコロリが納め、ホナウド→唯人と繋ぐも、ハーフウェーライン付近で唯人からサンタナへのパスを奪われた。この後の守備が問題。唯人は棒立ちで遠藤へのパスコースががら空き(沿道にパスは入らなかったが)。ホナウドも持ち場に戻るのが遅く荒木への縦パスを通された。

14:22 ハーフウェーライン付近で鹿島の右からのスローイン。三竿がスローを受けた流れで最終ラインに降りてビルドアップ。

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空いたボランチのスペースに前線から荒木が降りる。両CBがワイドに張り、安西がハーフスペースに位置取る。押し出される形で遠藤は高い位置を取る。左サイドは逆に、ピトゥカがハーフスペースに立ち、永戸が高い位置を取る。これで清水の鈴木、西澤がSB・SMFの両方を気にしなくてはならず、相手最終ラインにプレスがかからない。

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右の幅をとった林が前にボールを出すそぶり。ボールを受けるため安西が走り出す。ホナウドがつられる。林はそこを使わずに三竿へ下げる。パスコースを消さずに突っ込んだコロリの脇を抜けて荒木へ縦パスが通る。ホナウドは安西に釣られていたため寄せが遅れ、荒木は前を向くことができた。上田へのスルーパスをヴァウドのスライディングでなんとかことなきを得る。以降、ちょくちょく三竿が最終ラインに降りて、サンタナとコロリの間を割る形で一つ前にいる選手にパスを出して攻略してきた。コロリはまず自身の背後の相手ボランチを見ないといけない。新加入でいろいろ言われているのだろうが、まず優先順位としてサンタナ-コロリの間を割らせないことを徹底して叩き込まないといけない。

51:03 ピトゥカが左でボールを持つ。一瞬、唯人が首を振って三竿の位置を確認。この時は三竿は歩いていた。2秒後、三竿が少しスピードを上げて動き出してピトゥカからボールを受ける。唯人はあっさり置いていかれた。ホナウドもMFラインからピトゥカに寄せに行ってしまったため、空いたスペースを荒木に使われ、上田へ。上田のトラップがうまくいかなかったため何とかなったが、トラップされていたら一点ものだった。1人が2秒間相手から目を離すだけで局面は大きく変わる。この直後に唯人は藤本と交代になる。

1失点目

松岡が下げろと言っている中ヴァウドからサンタナへのパス。これをサンタナが納められず、ピトゥカ→上田へボールが渡り、上田のミドルが突き刺さる。

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このシーン、サンタナがボールを受ける瞬間は原へのパスコースがあったが、トラップをしたためそこが消えた。もしワンタッチで原に出していたら、原からコロリに当てて→西澤の裏抜けでチャンスを作れそうではあった。また、相手ボールになった直後、ホナウドには、ピトゥカ→上田へのパスコースを全力で消してほしかった。井林は1対2の状況だからあの対応は仕方ない。上田に寄せたら遠藤を使われた。危険度の高い方を潰す判断は間違ってないと思う。まぁ、遠藤に蹴らせた方がまだなんとかなったかもだが。ヴァウドが無理なパスを出した。サンタナがワンタッチで原を使わず、キープしようとした。ホナウドが一番危険なパスコースを消せなかった。この辺が原因。

2失点目

その前のプレーで相手ペナルティエリア付近でファウルをもらえなかったサンタナの帰陣が遅れ、三竿にフリーで縦パスをされた。
唯人が遠藤を見ているが、ホナウドも遠藤に寄ってしまった。結果、ホナウドと松岡の間を通されて荒木にボールが渡り、一度はアルトゥールカイキのパスをホナウドがカットするも、荒木に寄せられボールロスト、2失点目を献上することになる。解説も言っていたが、清水ボールになった時の荒木、カイキのプレスが見事だった。見事というか、うらやましかった。清水の選手にも、取られたらすぐに取り返すように動いてほしい。点を仰いだりファールをアピールしたりするのはサポーターが代わりにやる。なお、サンタナの帰陣の話に触れたが、43:10にタックルを受けた後、43:34にセンターサークル付近でようやく姿が確認できた。24秒のんびりと歩かれたらつらい。その間一人退場者を出しているようなもの。

3失点目

中村のCK。河井がボールから目を離したところで中村から中村へパス。河井は受け取れず鹿島のカウンターの餌食に。失望という言葉が最適な失点だった。河井土居がエヴェラウドにボールを出したら走る速度が落ちたが、自チームのゴール前まで戻ってほしかった。途中から入った選手なら、それをしてほしい。出場してまだ5分なのだから。井林が最後に中に戻れなかったのは残念だけど、カウンターを受けた際、一番早くに土居に対面して攻撃を遅らせようとしており、最後のシーンだけを見て責めるのは酷かと。
ちなみに河井は、89:56に中盤で松岡が奪われて左からエヴェラウドに攻め込まれた時にはちゃんと後ろまで戻っているので、このシーンだけほんと残念。

ちなみに、何で河井がボールから目を逸らしたかだが、ベンチからの指示(中村ではなく河井がCKを蹴れ)を聞くためだったという意見をツイッターで見かけた。本当かどうかはわからないが、一つ前のCKの場面で気になるところがあったので紹介したい。

78:49 中村の左からのCKがファーに流れ、そのままラインを割った。78:57くらいに、自身のポジションに戻ろうとしている中村がベンチの方に向かって何か喋りながら、人差し指で「違う違う」という素振りをしていた。そして、79:06に、ベンチでかなり大きな身振りで怒りを表しているロティーナが映された。指示されたボールを蹴らなかったのだろうか。キックの精度におかんむりだったのだろうか。ツイッターでの声も参考に考えると、このシーンで中村がロティーナの逆鱗に触れて、失点のCKの際に、キッカー交代をベンチが河井に指示したのかな?と思った。実際のところは本人たちにしかわからないが。

4失点目

河井を入れたリスクが出た。河井ではなくホナウドだったら、あそこまでエヴェラウドの思い通りのヘディングをさせることはなかったのではと思ってしまう。また、土居が右外に逃げる動きをすることで井林を引きつけ、片山を一瞬迷わせ、遠藤に時間を与えている。この土居の動きさえなければ片山が間に合ったのでは。。。

ホナウド

加入して間もないホナウドだが、要所で良いプレーをしてくれていた。特に守備時の立ち位置・連携がうまくいっていないが、ここは時間が解決してくれると信じる。個人的な意見は、ホナウドを使い続けるべき。理由はホナウドにしかできないプレーがあるから。下記3つはその例。

29:05 清水のCK。沖がパンチングでクリアしたボールに対して遠藤に競り勝ってヘディングで前に押し返した。ほかのボランチではボールを取られていたと思う。

47:53 相手陣内中央で松岡からボールを受ける。取りに来た三竿のプレスに耐えて前線の滝へパスを送った。ホナウドじゃないとできない。

66:08 敵陣1/3くらいのところでボールが入った和泉へ厳しくプレス。かわされるも松岡が戻ってきてボール回収。ホナウドが和泉に強く当たったからこそ、松岡が戻ってくる時間を作れた。セオリー的にはディレイと思うが、あそこでマイボールにできるのは本当に大きい。

試合中も大きな身振りで味方に要求している。フィットまでに時間はかかるかもしれないが、意思疎通をしようとしている選手は応援したい。

また、2失点目の手痛いミスをしたときは顔を覆っていたが、その後は気落ちすることなくプレーしており、さすがのメンタルだと感じた。余談だが、再開のキックオフをコロリが最終ラインに下げ、ヴァウドがホナウドに渡してすぐにボールを触らせてあげたのも優しかった。良いプレー。

トピック

◇選手の心は折れていたのか?

最初試合を見た時は、81分に0-3になって選手の心が折れたと思ったが、実際はそんなことはなかった。折れたのは、見ているサポーターの心だったのかもしれない。0-3になった後、まだ戦う気持ちを持っていたと思わせるシーンを挙げる。

 82:15 滝のミドル。

 83:53 ヴァウド→滝→原で右サイドから突破を試みる。

 89:59 松岡から中村へロングボール→シュート。

 90:42 一人で仕掛けてCKを奪う原。

 94 01 滝のミドル。

攻撃だけでなく、守備についても、84:59からのピンチのシーンで、ヴァウドのシュートブロック、そして片山がエヴェラウド、常本への完璧な対応でシャットアウトしている。特に片山については、心が折れていたらこのプレーはできない。

◇立ち位置が逆では。

「ロングパスでの打開」の項で西澤・コロリの立ち位置が逆だったらなぁという話をしたが、他にも同じように感じるシーンがあった。

88:04 失点後のキックオフ。右サイドを滝と原で前進して原から中へクロスを入れたシーン。中の立ち位置は、ニアに指宿、ファーに藤本だった。逆だったら藤本のアジリティならシュートまで行けたかと。

88:23 ペナルティエリア右手前から松岡のクロス→藤本がエリア内で胸でコントロール→相手のクリアを指宿がトラップ、シュートしようとするもクリアされる。ここも藤本と指宿の立ち位置が逆なら、と感じた。

この二つのシーンはどちらも指宿が受けるためにボールに寄っていったためにこの立ち位置になっている。個人的には指宿はエリアの中で構えていてほしい。藤本やほかの選手が衛生的に動いた方が可能性を感じる。

◇松岡と原

二人とも試合を通して高いパフォーマンスを維持している。獅子奮迅の活躍。清水に来てくれてありがとう!

◇中村

良いサイドチェンジやシュートを打つ場面もあったが、守備で淡白な場面が目についた。69:14、73:12と自陣左側でボールを受けたが安西のプレスに遭いタッチラインを割ってしまった。試合開始から動き続けている相手に対して、入って5分、10分の選手がこれでは。。もっと球際の強さを求めたい。

◇井林

沖のゴールキックに対して、井林がほとんど競り勝ち、マイボールにしてくれていた(エヴェラウドが来てからは苦戦したが)。3失点目のシーンの最後のジョギングが目につくのはわかるし、シュートブロックの姿勢が気になるのもわかるが、そこだけを見て、やれ立田に替えろなどというのは違うかと。少なくともセットした状態での跳ね返しはかなり機能していた。

おわりに

長い時間試合を見て、たくさんのことを書いたが、おかげで精神が多少安定してきました。やろうとしている攻撃の形は見えてきたし、攻撃・守備双方の問題点にも気づくことができました。それを踏まえて「じゃあどうするか?」ですが、守備面ではとにかく相手を背中で消す守備をサボらずに続けること。攻撃は、じれずに何度もやり直してチャレンジすること。味方にボールが入ったときのフォロー。このあたりができれば、勝利が近づくと考えます。

次節は現在4位の名古屋。強い相手ではあるが、ホームで0-3の借りを返すべく、立ち向かってほしいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。




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