利き足と設計図について J1 第34節 清水エスパルス-FC東京
清水は、右からの攻撃が多いです。理由を個人的に解釈すると、右利きの選手ばかりだからです。選手の利き足について下記表にまとめたのでご覧ください。
※Sportsnaviのチーム情報にエスパルス公式HPに記載の利き足列を追加
※期限付き移籍中の選手や二種登録などで情報が無いは含まず
驚くことに左利きはディサロ一人しかいません。
右利きの選手は基本的に右からのクロスに右足で合わせるのを得意とします。また、右側に流れながらのシュートが得意です。当然、ゴールまでの設計図を作るうえで、シュートはその選手が右足で蹴れるように考えるべきです。なので、右からの攻撃が多いのは理にかなっています。
次に、実際の試合ではどうなっているか、です。
下記表は、今節のシュートシーンをまとめたものです。
気になるのは、59:26の原のシュートのシーンです。左からのすばらしい流れでしたが、左足でダイレクトで蹴るしか選択肢のない、右利きの原にとっては難しい場面でした。
思えば少し前の試合でも(柏戦?)、原がエリア内でフリーでボールを持てたが、左足で放ったシュートは巻ききれずにゴール左に逸れていったことがあります。
何が言いたいかというと、右利きが多いチームなのだから、右足でシュートを打てるように組み立てるべきということです。当然相手のあることなので、利き足はよりケアされていますが、そもそもそこまで気を使って組み立てられているか?という話です。
右で組み立てて中で仕留める。それができないなら、左で組み立てて右奥に早いグラウンダーのボールを送る。外に流れていくボールなら、左からのボールでも右足で合わせやすいからです。
もしくは、左で組み立てて右の選手に当て、右から中に折り返して中で仕留めるのもよくあるシーンです。今節、神戸ー仙台戦の4点目のリンコンのゴールなんてまさにそれで、右利きのリンコンが右足でシュートを蹴れるように設計しています。
81:10の滝なんかは、右利きなのに中央やや左で受けたため、右足で打つためにわざわざゴールから遠ざかっています。正しく設計できているのか疑問です。アタッキングサードでは具体的な設計図は用意されていないのか、設計図はしっかりあるが、その通りに選手が動けていないのか。個人的な予想では、やはり右から作ることに多くの練習の時間を割いているのだと思います。なので、中央や左からの攻めは割とアドリブが多いのかなと。
なので、93:35の滝のシュートシーンなんかは練習通りだったのだと思います。右からのクロスに右足で合わせられたので、相手よりも早くボールに触れるし、今節最もゴールの可能性の高いシュートでした。似たようなシーンで、右からのクロスに中2枚が入り、サンタナがスルーできていれば後ろにいた藤本がシュートできたのにというシーンもありました。(人は逆だったかも)
設計図通りに右からの攻撃も多くできているから、原と滝の2シーンを抜き出してどうこう言うのは違うかなとも書いているうちに思ってきましたが、言いたかったので言います。
0-4の敗戦についていろいろ言いたいことはありますが、シュートシーンをピックアップしているうちに落ち着きました。次こそ勝ってほしい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。