2024/9/21『ミン』
ファミマに寄ったら「陰キャも陽キャも〇〇〇(商品名)」みたいな広告が流れてきた。厳密には違うかもしれないけど少なくとも「陰キャも陽キャも」というフレーズが使われていた。
「なんだかなぁ……」と思った。
世間的に陰キャ陽キャという言葉はどれだけ知られているのだろう。
というかそういう属性でくくることをおおっぴらにやるのだな。「ワイワイしたい人も恥ずかしがり屋も」とかそういうくくり方なら聞くこともある気はする。
でもあんまり「天才も凡才も」みたいなくくり方はしないだろうな。
ちょっと表現が直接的すぎるというか。
「陰キャも陽キャも」もそう。
ただ、『インターネットサバイバー』という曲の歌詞にある「陰キャも陽キャも関係ない」にはあまり違和感を感じなかった気もする。
この曲はネットミームをふんだんに盛り込んだ曲で、ある意味での俗っぽさがある。わたしはその俗っぽさがその曲の文脈においては好きだ。
だから、ファミマの広告として聞くには「陰キャも陽キャも」という表現がやや俗っぽすぎるように感じたのかもしれない。
そもそも清涼飲料水の広告で「陰キャも陽キャも」と言われて「俺陰キャだけど飲んでみようかな」となるものなのだろうか。当然私はそういった広報系の専門的な知識を身につけていないので、なんかしら意図があるのかもしれない。それこそ、あえて俗っぽい言葉を聞かせて興味を引く、みたいな。ふぅん。
こんな陰気なことをバスに乗りながら考えていた。目の前には赤ちゃんを抱っこしている人とおそらくその人とは赤の他人であろう人が前後で座っていた。赤ちゃんは抱き抱えられているので後ろを向く形になっていた。赤ちゃんと目が合ったであろう後ろの人が笑顔で口を開けた。「あらぁ〜かわいいねぇ」と顔が話していた。
朝から広告の指摘をしている人間でも、バスで素敵な出会いをしている人間でも、その商品は美味しく飲めるのだろうな。
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