野生の魅力 雲雀との出会い
記念すべき(?)note10日目!犬太郎のいきもの日記もまずはここまで続いたことに感動、そして読んで下さったたくさんの方に感謝です!!
皆さん本当にありがとうございます。
そして、長い!何が長いって梅雨の期間が長~~~~~い!!!
夏は未だ?いつもこんなもんだっけ?気になってちょっと調べてみたら平年と比べて遅いのは確かだが、昨年がかなり早い梅雨明けだっただけで、そんなに異常なほど遅いというわけではないらしい・・・。毎年のことなのに意外と覚えてないものなんだな~。ともあれ早く、、早く明けてくれ~、夏空が見たいよぉ~!!
・・・さて、ここまでのnoteを振り返ってお話した内容を大きく2つに分けると、一つは子供の頃の犬太郎と生き物のお話、もう一つは大人になってからの目線で見る生き物のお話。
・・・で、毎年の梅雨明けの時期すら曖昧な犬太郎が子供の頃の生き物との記憶を何でそこまで覚えているのか。もちろん、生き物への愛着や興味は他のことより遥かに強いので、当然記憶にも強く残っているのは確かですし、忘れない自身もあります。ただ、その時の情景まで物語のように綴っていけるのは、記録があるからです。
生き物が好きな犬太郎は、やはり生き物に関する本も好きで、以前note1日目【生き物たちに囲まれて育った半生】でも触れたように動物や昆虫の図鑑を読んではその世界に入り込んでしまう子供でした。
で、図鑑や絵本以外にしっかりとした書物として読んだ本にシートン動物記やファーブル昆虫記という私にとってはバイブルとも呼べる本があるのですが、特に子供の犬太郎にとってシートンは大尊敬する偉人で彼の動物記に出て来る動物は本当に魅力的でした。ある動物のお話は人間目線で、またある動物のお話はその動物の目線で描かれ、より一層犬太郎を生き物好きにさせていくのです。
皆さんも経験があると思いますが、夢中になるもの・好きなものに出会うと真似したくなるもの。例えば漫画が好きで読んでいる側だけでは物足りず、自分でも漫画を描いてみたり、音楽が好きで自分でも作曲の真似事みたいなものをしてみたり、、、。犬太郎は実際、どちらもやりましたが・・💦
ということで、シートン動物記という当時の私の世界に大きく影響を与えたバイブルを前に、『よし、俺も書いてみよう!』と身の回りの虫や動物、さらにはその時一緒に暮らしていた人毛に外の家族を題材に、その真似事をたくさんしてみたのですが、その書面が現在もたくさん残っているのです。
それにしても、漫画や作曲などはちょっとやってみて、『ああ、、自分には無理だな。読む側(聴く側)に徹しよう』と、すぐに悟ったのですが、動物記の真似事は、部屋の整理をする度に出て来る出て来る・・・。おそらく結構な量を書いたのでしょう。※ただし、今読み返してみるとめちゃくちゃ恥ずかしいし、漫画や音楽と変わらないくらい、すぐに辞めたとしてもおかしくない出来なんですけどね。好きって感情は、すごいんですね~。
さて、本題です。本日10日目のお話は、7日目・8日目にお話した【ビーグル犬 ロン】のお話からちょっと後のこと。
父親の仕事の関係で関西圏の引っ越しを重ね、ずっと社宅住まいだった犬太郎一家は、念願の一軒家を建てることになり、その間のちょっとした仮住まいの時期を経て現在の住まいに移動してくるのです。仮住まいの間の半年の間に念願の犬との暮らし、そして早すぎる別れまで経験した犬太郎は新居に来た当初は犬との暮らしを口にはしませんでした。もちろん、生き物への興味は途絶えたわけではないのですが、ビーグル犬のロンという家族との壮絶な別れは何となく、新しい家族との生活を口に出せない雰囲気を家族全体に作っていたのです。
小さいころから常に生き物と暮らしていた犬太郎一家ですが、新居に移った時に唯一いた【フローラ】というセキセイインコの雌を新居生活の2~3月目に亡くしてから、はじめて我が家に人間しかいなくなってしまうという状況が生まれました。
これは、そんな時期に出会った野生の鳥家族のお話です・・・。
新居に移ったところで、犬や猫との生活を言える状況でもない。社宅時代の友達もいない。そんな新居生活は当時の犬太郎にとって全く面白くなく、嫌で嫌で仕方なかった。何より、一番嫌だったのは、いろいろな地域を転々として来たのだが、その中でも圧倒的にド田舎だったこと。
家は一応団地みたいに、同じ形の家が20軒くらい並ぶ当時の街の中ではかなり異質な新興住宅だったが、その20軒くらいの家の集合体を出ると、見渡す限りの草原、そしてその広大な草原を取り囲むのは、果てが見えない田んぼ・・。
嫌だった。犬太郎も引っ越しの翌週にはもう中学生。年頃というのもあるのだろうが、そんな田舎の生活にうんざりしている頃、犬太郎のおじいちゃんから聞いたのが、ヒバリという鳥の話。
この新居に来てから、犬太郎は外を散歩している時にすごくきれいな鳥の鳴き声を良く聞いたのですが、ある日『おお、ここにはヒバリがたくさんいるなあ。田舎はこういう自然や生き物がまだたくさんいて、いいねぇ。』と、おじいちゃんがつぶやいたのです。
ヒバリって何?
初めて聞く言葉に、犬太郎が問うとおじいちゃんはヒバリという鳥の説明をしてくれました。田舎や自然がいっぱいの場所にしか生息しないこと、そして空を飛んでるヒバリを指してあれがそうだということ。そして、ヒバリの巣は木ではなく、このだだっ広い草原にあること・・・。
犬太郎は消えかけた導火線に再点火されたかのように、テンションが上がった!この面白味のない広いだけの原っぱにヒバリの巣がある。野生の生き物がいる。『俺の子供の頃はよくヒバリの巣を見つけたものだ。あの飛び方は、近くに巣があるな?』と、まるで犬太郎のテンションの上げ方を知っているんじゃないか思うくらい魅力的なワードがおじいちゃんの口からどんどん出て来る・・・。そしてこの日、おじいちゃんは完全に草原が宝島に見え始めた犬太郎にヒバリの巣の見つけ方を暗くなるまで教えてくれた。
・・・が、この日はおろか1年経ってもヒバリの巣が見つかることはなかった。しかし、犬太郎も生き物に関することは飽きることを知らない。1年以上、ヒバリの巣を探すことに夢中になった犬太郎は中学2年の春、ある日突然野生のヒバリと対面することになるのです。しかも巣と卵を引き連れて。
ここまでは、実際に起こったこと。・・・で、話としては最終的にその卵からヒナが4羽生まれ、やがて巣立って行ったのか、犬太郎の目の前から4羽とも一気に消えてしまうというのが実話ですが、その時のことを少し脚色も加えたシートン動物記の真似事作文が残っているので、その物語の方は次回11日目にご紹介したいと思います。
《10日目終了 11日目はヒバリの家族を物語として紹介》
大好きな犬はもちろん、動物全般、、、いや鳥・魚・昆虫・植物に至るまで生き物に関することをいろんな角度から私、犬太郎の想いをただただ好きに語っていく日記です。