ビーグル犬 ロン
蒸し蒸しジトジト、、、不快度指数ハンパない梅雨の真っただ中。今年もこの季節が来てしまいました💦犬太郎としては寒いより暑い方が得意なので、真冬よりははるかに良いのですが、会社のエアコンが謎の故障でさすがに梅雨の脅威を思い知らされております。・・・もはや、お湯の中で仕事をしているみたいな心境です~。
さて、先週で馬のお話は一区切り。
今週は・・・・・犬のお話をさせて頂きます!
犬太郎というニックネームと、自己紹介文から一体犬の話はいつするんだよ!と心待ちにしていた方(←そんな方いないかもしれませんが)、お待たせ致しました。
それでは、犬についてお話するにあたって、犬太郎の中で最初に語るべき犬がいます。初日の【生き物たちに囲まれて育った半生】でも触れたように、犬太郎の幼少期は父親の仕事の関係で、社宅住まいを転々としていた為、犬や猫などの大型動物は規則で飼うことが出来ず、初めて犬を家族に迎い入れたのは犬太郎が小学校6年の秋。大阪・広島など西日本を転々としていた犬太郎一家は関東に転勤が決まり、この機会にマイホームを買うことになりました。
・・・で、そのマイホームが決まり、住むことになるのが中学生の入学式の少し前。つまり、転勤で関東に来た8月からマイホームが決まるまでの3月までの数カ月は、父の知り合いの一軒家がこちらも転勤で空き家状態なので、こちらを借りて住むことになりました。
この細かい時間軸をわざわざ書き込んだのは、これから紹介する犬はマイホームに一緒に行くことはないからです。つまり、この借家住まいの短い短い期間しか生きられなかったのです。
借家とはいえ、社宅ではなく一軒家。子供の犬太郎にとっては借りているものだとか自分の持ち家だとかは関係なく、ただただ溢れんばかりの喜びに満ち溢れていました。
犬が飼える!!
そう、社宅住まい時代に何度も何度も夢に見た念願の生活。その権利を得た犬太郎一家はたまたま新聞に入っていた【仔犬・仔猫をお譲りします】という内容のチラシ見つけ、その業者から新しい家族を迎い入れることを決めたのでした。
当時のチラシの内容は、大きくド~~ン!!と文字だけが書いてあり、犬の画像はなかったので、実際にどんな犬なのかが全く分からず、当日留守番をしていた犬太郎は仔犬の到着を楽しみに待っていました。
そしてご対面。
両親が段ボールの箱を持って帰ってきた。まずはその箱の大きさに戸惑う。【こんなに小さいの?】それが正直な感想だった。というのは、今まで外で出会う犬は成犬が多く、ガラス越しではなく手で触れることの出来る範囲で仔犬を見るのは恐らくこれが初めてだったと記憶しています。
箱を受け取り、緊張感を抑えながら箱を開けていく、、、。もうその作業すらももどかしい!!早く見たい!早く会いたい!!
段ボールを開けきって、暗い箱に部屋の明かりが差し込み、仔犬の顔が見えてきた。と同時に今度は仔犬の方からヒョコっと段ボールの上部に前足を引っ掛けこちらに顔を出してあいさつをしてきた。
『わぁ~、可愛い!』思わず声が漏れた。
それが純粋な第一印象。そして、第2印象は想像していた姿とは全然違う!という思いだった。
犬太郎が当時持っていた図鑑や当時外で出くわす、犬太郎が知っている‟犬”とは、大きさの違いはあれど、両耳がピンと立っている動物。でも今目の前にいるのは両耳が長く、側頭部を覆うように耳が垂れ下がっている。
『これはビーグルっていう外国の犬なんだって!』と両親から聞き、他にもいろいろな種類の犬がいた中で、単純に好みで一番可愛く感じたこの仔を選んだそうなのだけど、不思議と大賛成だった。長く夢見ていた犬との生活に出て来るその姿とは違うけど、むしろこの仔を選んでくれてありがとうと感謝すらしたくなるほど、私はその仔の虜になってしまったのです。
彼はこちらを覗き込み、戸惑うどころか目を見開いて興味津々に新しい世界を見渡している。思わずこちらが目を逸らしてしまう程、何の曇りもない目でじ~~~っとこっちを見ているその姿に、しばらく時が止まっていた。
そして、気付いた!『あっ、そうか!この仔の大きさじゃダンボールに前足を引っかけるのが限界で、出ることも足を戻すことも出来ないのか!!』
そしてやっと箱から出された彼は部屋の中を興味津々に回り、でもちょっと進んでは得体のしれないおもちゃや人形の前に勢いよく戻ってきて、そしてまた進んで繰り返し、最終的に犬太郎の膝の上にちょこんと座り、長旅で疲れたのか、そのまま眠ってしまったのです。
そんな彼の名前はロンと言います。彼のお話は次回に続きます。
《7日目終了:8日目はロンの生涯を綴っていきます。》
大好きな犬はもちろん、動物全般、、、いや鳥・魚・昆虫・植物に至るまで生き物に関することをいろんな角度から私、犬太郎の想いをただただ好きに語っていく日記です。