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ドラマだらけの準決勝〜女子ラクロス試合レポート〜
こんにちは!KGAD1回生の岡本汀です。
今回は、前回のアメリカンフットボールの試合レポートに引き続き、12月1日にたけびしスタジアムで行われた、関西学院大学対明治大学のラクロス全日本大学選手権大会・準決勝の様子をお伝えしたいと思います。
実は、関西学院大学と明治大学は、2016年に行われた第8回全日本大学選手権大会・ 決勝戦でも対戦しており、今回の試合は、両チームの選手にとって、“因縁の戦い”だったのです。そして、関西学院大学は、去年のラクロス全日本大学選手権大会・準決勝で敗れており、今回の準決勝は、去年の屈辱を晴らすための大事な試合でした。
試合は、第1クオーター目で関西学院大学が先制し、関西学院大学がリードする状態が続いていました。私自身、「正直、関学が勝つんじゃないかな」と思っていた矢先、 最終第4クオーター目から明治大学の反撃が始まりました。明治大学に4点を許す結果となり、両者は7対7の同点、試合は延長戦に持ち込みました。そこで迎えたサドンデス。なんと、2016年の関西学院大学と明治大学の決勝戦でも延長戦に突入していたのです。やはり、因縁を感じます。 第1ピリオド、第2ピリオドと両者が一歩も譲らない状況が続きました。私はプレス班としてフィールドに降りて取材をしていましたが、サドンデスになってからは、今までに感じたことのない静けさ、雰囲気の中での取材となりました。そして、迎えた第3ピリオド。ついに、98番堀之内選手がゴールを決めて、試合は8-7の関西学院大学の勝利で終わりました。
試合終了後の主将インタビューでは、倉本選手の、「試合が終わったことじゃなくて、 試合に勝つことをずっと考えていた」というコメントが1番印象に残りました。“先々のことではなく、今、この瞬間を大事にする”そんなことを倉本選手は伝えたかったのではないかと思います。それは、先のことばかり気にしていて、今を大事にしていなかった私にとって、とても響いた言葉でした。
さらに、試合終了後にKGADが行った主将インタビューでは、「堀之内が決めてくれたことがすごく嬉しかった」と語ってくれました。実は、堀之内選手は、普段、自分の感情をあまり表に出さないシャイな選手だそうです。そんな堀之内選手が、最後に勝ちたいという想いを込めて決めたゴール。最後のシュートにはこんなドラマがあったことを取材を通して知ることができました。
今回の取材では、改めて「取材で得たことを伝える」ことの大切さを実感しました。選手の想いや本音を引き出すことは、 想像以上に難しいのですが、聞き方や選手が緊張しないような雰囲気づくりを心掛けながら、これからも取材を通して、みなさんに大学スポーツのおもしろさをお伝えしていきたいです。