1年間でネイルポリッシュを50本買った女が色見本のカラーチャートを作った話
0. はじめに
このnoteは自分の備忘録として、あとは(日本全国に3人ぐらいいるかもしれない)ポリッシュでカラーチャートを作ろうとしている人に向けてコツを記載したものです。
別にお前の自分語りとかそういうのはいいからどうやったらうまく作れるねんっていう人は全部すっ飛ばして4までいってください。
1. そもそものきっかけ
ネイルを始めたそもそものきっかけは、爪が弱すぎて指で押すだけで90度曲がるぐらい薄いのを補強するためでした。
全人類この薄さで生きていると思ってたから、兄の爪を同じように曲げようと押して「いっっっっっってぇな!!!!折る気か!?!?!?」って激怒されて初めて自分の爪が異常に薄くて弱いことに気づきました。ごめんて。
(ちなみにこれを書き始める直前にもスマホの充電器のアダプターを電源タップから外そうとして爪が当たって肉ギリギリまで爪が真横に裂けた。つらい)
最初は無難に赤とかピンクとか買ってたんですが、そのうち別の色にも手を出してみるか…ふむふむ世の中にはニュアンスネイルなるものがあるのか…フレンチも自分でできるの!?とかやってたらもう止まらなくなりましたね。
自分の爪に綺麗な色がついてるとテンション上がる。ヒャッハー!!
そんなこんなで気づいたら約1年で50本ほどポリッシュ買ってた。イマココ。
単純に爪の補強だけならジェルネイルの方がいいだろうことはわかってるんですけど、あれサロンでやってもらうと高いじゃないですか。
1回やったけどどちゃくそ高いし、落とす時に自爪まで削り取られて爪なくなるかと思った。
(これは落としたその場ですぐに違うジェルをすればそこまで削られないらしいんですが、ジェルを継続してる職場の先輩が「爪薄くなりすぎちゃったから施術できない、しばらく休めってお店の人に言われたぴえん」って言ってるのを聞いたことがあるので、多分続けてても自爪まで削られてる人は一定数いるんだろうなと思ってます)
そんな諸々で、どう逆立ちしても継続はできないなと。
その点ポリッシュ(マニキュア)は1本3000円のやつ買っても数年使える。爪もこれ以上薄くならない。
経済的!安心!てなわけでポリッシュ一択でした。
2. 色々な色を揃えた利点と弊害
利点
微妙な色の違いで取り揃えているので、「この色と組み合わせるならこっちの方がいい」が割と簡単にできるようになりました(絶対にできるとは言わない)
あとはニュアンスネイルをしやすくなりました。
もやっとネイルとか縦割りグラデとか。色々あって楽しいね。下手くそだけど。
あとジュワッて滲むようなニュアンスってどうやってるんだろうね。薄め液でぼかしますって書いてあったからやってみたけど、全然縁なんてぼけなかった。難しすぎる。
弊害
買った本人はどの色を使うとどうなるのか大体覚えてるけど、やっぱり完璧に記憶はできないのでイメージと違うことがありました。
また、私は同居家族にも定期的にネイルを施すため、家族にボトルだけ見せてどれがいいか聞いてもさっぱりイメージがつかないんですよね。
ぶっちゃけこれがカラーチャートを作ろうと思った一番大きな理由でした。
3. 一度目のチャレンジ
実は今回作るより前に一度作ってました。
結論から言うと、この時は失敗というか、到底満足できる出来にはなりませんでした。
この時のネイルチップは密林で買った2セット100本で900円ぐらいのやつ。レビューを見て「カラーチャートにちょうどいいです」って書いてあるやつにしました。
届いてまずやったことはチップのバリ取り。
レビューにもあった通りバリがすごいし、割れてるものもあったけど、「まあこんなもんやろ」って思って削ってました。紙やすりで。
なんで紙やすり!?と思われるかもしれませんが、レビューで「紙やすりなどでやすればバリは取れる」って書いてあったからなんですよね。
まあ他に取る方法の検討もつかなかったのでゴリゴリ削ったんですが、これがまあ大変でした。
無風の状態でやっても粉は広範囲に飛ぶし(新聞紙と同じサイズの折り込みチラシが全面真っ白になった)、肩と首が凝ってバキバキになるし、削った粉でチップまで白くなるのでバリが全部取れたかわかりづらい。
100本全部処理するのに3時間ぐらいかかりました。副産物として(なんでかわからないけど)手もガッサガサになった。
それでも何とかやり遂げたので、ワクワクしながらネイルを塗ったわけですよ。チップの表面に。
これでお店の見本みたいなのができる!!って思ってたんですよ。
そうしたらどうなったかというと、砂をまぶした上に塗ったんか?て出来になりました。
ポリッシュの艶が全て失われ、つるつるだったはずのチップの表面にザラザラとしたナニカが出現し、爪に塗った時のイメージどころではない状態。
お店の……色見本……とは……??
愕然としながら(いやいや、このチップが不良品だったのかもしれん)と何本かチャレンジしたんですが、全部同じ結果でした。
これは……表に塗ったらアカンやつか……。
というわけで、チップの裏側から塗ることにしました。
こうすると艶感自体は失われなかったんですが、色が曇るしラメがほぼ死ぬしで、到底「塗った時のカラー」には程遠い出来でした。
それでもまあ、家族は「わかりやすくなった」と喜んでくれたし、色の組み合わせを考える時の参考には(一応)できるしということで、無理矢理自分を納得させて終了。
ただしラメ、テメーは駄目だ。
裏から塗ると一切ラメがわからず、表に塗ると白濁して参考にならぬ(これは後で写真出します)
ラメ系はこんな感じの細かさのラメが入ってるよ、程度の参考にしかならないので全然駄目です。
その後はこのためだけに買ったテプラでラベルを作ってペタペタ貼って。
カラーチャートになるように並べて。
これで3ヶ月ちょっと我慢してきたんですが、どうしても納得行かなかったのでず〜〜っと考えてました。
絶対にお店の見本のような状態にする方法があるはずだと。
4. 二度目のチャレンジ
ここでヒントになったのは、「私が失敗したチップのレビューであっても、ジェルネイルユーザーは特に問題なく使えていた」という点。
つまり、ジェルネイルを塗る分には特に支障がないということになります。
ということは、ポリッシュの何らかの成分でチップの表側表面が溶けているのでは……?
そんなわけで。
買いました。100均のジェルネイルベースと密林で500円の硬化ライト。
色見本に使うだけだし高価なもんじゃなくてええやん、失敗してもダメージ少ないし、の精神です。
ざっと見た時はダイソーのジェルベースがよさそうだったんですが、行動範囲内で一番行きやすかったのがセリアだったのでセリアにしました。
多分どこのやつでもいい。
硬化ライトも100均で売ってはいるんですが、硬化までに通常の3倍ぐらい時間がかかる傾向にあるというので、せっかちすぎる私には無理だと判断しました。
結果的には500円のやつでよかったな、という感じです(詳しくは後述します)
あ、アマプラ会員ではないので、他の必要品とまとめて買って送料無料にしました。
チップも足りなくなったので買い足しました。
今回は別のところから買ったんですが、そこのレビューに「バリはハサミで切れるよ」とあったので、今回はハサミで処理。
破片が好き勝手飛ぶのでゴミ箱を抱えながらの作業でしたが、紙やすりの100倍楽だった。
ありがとうレビュー書いた人。
多少ガタついたところもあるけど、まあ爪に当てるだけだしな……でよしとしました。
※ちなみに今回のチップも表面に塗ったら砂か??ってなったので、メーカーによって表面OKとかの違いはなさそうです。
処理できたチップの表面にジェルネイルを塗って(この商品はポリッシュと同じ形で刷毛がついているのでポリッシュみたいに塗れました)、ライトで硬化させて。
さて、固まったかな?と見てみたら、なんかペタペタしてる……。
なんぞや?と思ったら、ちゃんと「未硬化ジェルが残ります」って書いてありました。ボトル本体か封代わりのラベルにか忘れたんですが。
で、何回か硬化を繰り返せば未硬化ジェルもなくなるんじゃないかと思って試したんですが、そんなことなかったのでもう諦めました。
ポリッシュ塗る時に都度ティッシュで刷毛を拭くことでよしとしよう……。
ボトルには「1分で固まるよ」と書いてあるものの、やっぱり上に塗り重ねるのがポリッシュだという点と、そもそもジェルの場合は未硬化ジェル自体がカラージェルとの糊のような役割を果たすらしい点から、念には念を入れて3分硬化させました(それでも未硬化ジェルはなくならなかったけど)
100均のライトを使っていたら6分硬化だったのか……。
※追記
ベースコートだとカラーチャート完成後1ヶ月以上経っても臭かったので、ジェルトップコートに変更してやってみました。
超〜〜〜〜〜〜いい!!!!!
1分で完全に硬化するし臭いしないし最初からこっちにするべきでした。
余裕があったら順次また作り直そうかなって思うぐらいいいです。
あと写真を見ていただくとわかる通り、作業しているテーブルがめちゃくちゃ年季の入っているものなので、万が一にもUVで痛まないようにといらない雑誌の上で作業を行っています(一応UVとLEDの混合だったので)
それから何故かはわからないんですが、この硬化ライトの左半分は硬化時にチップがやや白濁したので、何度か試した後は右半分だけで硬化させてました。
シアーな色を塗る時はやっぱり白濁されると困るので。
で、ティッシュで刷毛を拭きつつ色を塗ってみると……ほぼ見たままの発色じゃん!?!?!?!?
大成功じゃんやったー!!!!!!!!!
もうね、小躍りですよ。
ただ一つ難点があって、ジェルベースめちゃくちゃ臭いです。
塗った瞬間はプラスチックっぽい臭いなんですが、すぐに💩みたいな臭いに変わります。しかも結構強い。
この商品だけなのかジェル全般なのかわからないんですが、ジェル全般だったらお店の人はかなり大変だな……。
クーラーを入れているとどうしても換気が甘くなり、初日に1時間ぐらいやっただけでも6時間経過した時点で💩臭が消えてなかったので、次からは窓を全開にして作業しました。
夏場にやる作業じゃねーなこれ。
汗だくですよ。
※追記
ノンワイプのジェルトップコートをベースコート代わりにしたら💩臭もないし1分で硬化するしでいいことだらけでした。
別に爪に密着させる効果はいらないからカラーチャート作るだけならノンワイプトップコートがめちゃくちゃお勧めです。
そんな修羅場の中で色を塗ったチップには、中くらいの付箋に3つずつカラー名を書いてチョキチョキ切ったものを貼り付けてわかるようにしておきました。
全部やるとこんな感じ。
こうして前回と比較するとすげー増えたな。
数ヶ月しか経っとらんぞ、気が狂ってるのか私。
増えたのはプチプラが多いから許されたい。ご許して。
余談だけどこの写真をいつメンに見せたらこんな感想をもらいました。
私は業者だったのかもしれない。
さて、ジェルベースに未硬化部分があるということを踏まえ、念には念を入れて1日放置して固めたチップ達に、最後はテプラでラベリングです。
昔からテプラみたいな地味で単調な作業が割と好きなので全然苦ではないんですが、人によってはこれかなりの苦行ですよね。
油性ペンで直書きでも全然いいと思います。
私は自分の書く字があまり好きではないのでテプラにしてますが。
完成したのがこちら。
家族が「更にお店みたいになった!」とはしゃいでくれたので満足です。
5. 前回との比較
で、結局どう違うの?というのが一番気になると思うので、比較写真を載せます。
写真は全て右が初回、左が二度目です。
まずは一番わかりやすい、強いラメのものから。
パール系のラメはこんな感じです。
お次は若干シアーなピンクです。
そしてラメ系がこちら。
ジェルでワンクッションおいてあげることで、カラーネイルの上から重ねるというラメの仕事をチップでも果たせるようになりました。
前述の通り、ラメ系は元々表側に塗っていたので一番変化がはっきりとわかるものになっています。
(ちなみにこの右のチップは裏からも塗ってます)
最後は別ブランド2つを初回と二度目でそれぞれ並べたんですが、初回時にほぼ違いがわからなかったもののビフォーアフターです。
まずは初回。
あまり質感等に違いはないように見えます。
そしてこちらが二度目。
右側の方に細かいパールが入っていて、左側がパールなしなのがはっきりわかりました。
というか左側はシアーな色だった。
メーカーごとでも比較してみました。
どうでもいいけどチップ部分から色がはみ出てて汚いですね。
まあ手作りなのでこういうこともあります。
写真だとよくわからないんですが、くすみ感がなくなってくっきりと色が出るようになりました。
もう片方がこちら。
そうなんです。こいつ、こんなにパールが美しかったんですよ……。
私が一目惚れしたこいつはこんなに美しかった……。
個人的に一番変化がわかって感動したのはこの2色の違いがはっきりしたところです。
自分ではなんとなく違いがわかっていたので別にそこまで困っていなかったんですが、家族に説明する時に不便だったんですよね……。
6. おわりに
時間も手間もかかってものすごく疲労しましたが、個人的には作ってよかったです。
買ってから時間が経つとどうしても爪に塗った時のイメージが記憶から薄れてきてしまっていて、「確かこんな色だったはず」で塗っては首を傾げていたので。
チップ自体が50本単位のことが多いし、誰でも気軽にとは言えないんですが、ネイルが多い人は作ってもいいんじゃないかなあと思います。
以上!!