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「元の会社に戻ろう」という決意の背景と、私が伝える"会社を辞める"ということに対する考え方
初めまして!の方も多いかもしれません。
11月までのポジウィルの福田改め、ジェイックの福田と申します(笑)
最初に簡単にですが、私の自己紹介をさせていただきます。
【出身と年齢】
埼玉県の浦和生まれの31歳(91年生まれ)
【経歴】
ジェイックのマーケ(現在)☜ポジウィルでマーケ責任者☜ジェイックのマーケ☜スタートアップベンチャーで広告営業兼広告運用☜イギリスでサッカーの勉強
【ミッション・ステートメント】
"目の前の誰かを幸せにする"
↳世界平和や社会貢献を考えるよりも、まずは家族や仲間、今目の前にいるお客様の幸せを大切にする
【趣味】
サッカー、散歩、お酒、料理
今回noteを書くにあたって、当初はジェイックやポジウィルへの感謝や、私自身の葛藤についてを詳細に書く予定でした。
しかし割とたくさんの方から「出戻り」ということについて詳しく知りたいというお声をいただいたので、今回はどちらかというと、2つの目的に沿って記事にしてみようと思います。
<目的①>
今の会社を辞めようか悩んでいる人(中でも、今の会社に未練がある人)がキャリア選択をする際に参考となるような記事にする
<目的②>
出戻り社員を受け入れるべきか、経営者の方や人事の方が考える参考となるような記事にする
上記2つの目的を念頭に置いて構成してみましたので、これを見て「読む価値ありそう」と思っていただけた方は、ぜひ最後までお読みいただけますと嬉しいです!
1.そもそもなぜ1年前、ジェイックを辞める決意をしたのか?
まずはここから話すことが大事だと思います。
前提、今も当時もジェイックのことは大好きでしたので、ものすごくたくさんの要素が絡み合って、辞めるという決意をしたのですが、中でも最も大きなものをお伝えします。
私はジェイックに入社して以来約5年間、直属ではなかったですが、本当にいろいろと教わり、尊敬してきた上司がいました。
(あえてお名前は伏せますが、私と面識のある方は分かると思います笑)
ジェイックへ入社した当時は25歳。尖り散らかして、人へのリスペクトも欠き、言うことだけは一丁前だった私に、時には厳しく、時には優しく指導をしてくださり、今の自分はその方がいなければ絶対にこうはなっていないだろうという、本当に人生の師匠と言えるくらい、尊敬していました。(もちろん今もですw)
ただその方を尊敬しているし感謝しているからこそ、入社して5年近く経った当時の私はこう思ったのです。
「この方が大きくしてきたこの会社で、この方の下で働いていて、私はこの方を超えられる日は来るのか?」
私にとって最大の恩返しは、その方を超えることだと思っていたので、漠然とこんな疑問を抱きました。
例えこのままジェイックで活躍したとしても、その活躍の場であるジェイックは先人たちが築いてきたものである以上、超えることは無理なのではないか?
そう考えた私は、アーリーフェーズのスタートアップへと戦場を移し、その会社でジェイックを超えることで、恩返しをしたいと考えたことが、ジェイックを辞めた一番の要因です。
2.ポジウィルでの1年間のハイライト
ポジウィルでの約1年間は、本当に刺激的で楽しい毎日でした。
社長の考えにもとても共感できたし、一緒に働く仲間も、それぞれ熱い想いを持っていて、心地よいながらも、良い感じに刺激しあえるような関係性で過ごすことができました。
ポジウィルでは、一応肩書上はマーケティングチームの責任者としての仕事をさせていただき、経営と現場の橋渡しや、重要な意思決定、未来を決めていくためのプランニングなど、ジェイックにいたころには経験したことのないような、高い視座や能力を求められる仕事ばかりでした。
それらをすべて完ぺきにこなせたかというと、到底合格点には届いていなかったと思います。
完ぺきには届いていない状況下でも、私を信頼してくれる経営陣や、付いてきてくれるメンバー、何よりポジウィルを頼ってきてくださるお客様のためにも、とにかく今自分が出せるベストパフォーマンスを発揮し続けよう。
そんなことを考えながら、とにかく必死に走り続けたのが、ポジウィルでの1年間だったなと思います。
3.ジェイックへの復帰を背景考えた背景
タイミングとしては、ポジウィルで半年を過ぎたくらいです。
少しずつ"責任者"としての自覚も芽生え始め、重要な意思決定をするということも、少しずつ感覚を覚え始めたころです。
責任をもって意思決定をするという役割が、今の自分にとって本当に身の丈に合っているのかという疑問を抱き始めました。
100%正解などなく、何かを重視すれば何かを損なうような意思決定をすることが、時々しんどいと思うようになりました。
そのタイミングでジェイック時代の上司の方(上記とは別の方ですが、こちらもお名前を伏せます)に相談をさせていただく機会をいただきました。
自分が感じる素直な葛藤。当時感じていた自分の未熟さへのモヤモヤ感。
それらをすべて聞いてくださったうえで、最初に仰ってくださったのが、私自身の成長を認めてくださる言葉でした。
ジェイック時代には経験することのなかった、経営に近いところで仕事をしたからこその葛藤を抱え始めた自分を認めてくださったときに、堪えはしたものの、それまでの悩みや、しんどかったものが溢れ出して、泣きそうになったことを今でも覚えています。
その上でいろいろと考え方に関するアドバイスをいただいた上で、別れ際に仰っていただいた一言が「うち(ジェイック)としては福ちゃん(私)が戻ってくるという選択肢もありだと思うからね」というお言葉でした。
その時には私自身、アドバイスをいただいたこともあり、「いただいたアドバイスを元に、もう少しポジウィルで頑張って、戻るとしても胸を張って戻れるくらいの実績を残してから戻ります」と、大それたことを言ってお別れしました。
ーそれから数か月が経ったころです。
とあることをきっかけに、改めて自分の仕事に対しての価値観を見直すきっかけがありました。
自分が働くことを通して成長したいスキルは何か?
自分が働くことを通して大切にしたい価値観は何か?
自分はどんな人と一緒に働き続けたいのか?
それを考えたときに、ポジウィルに残っても学べることはたくさんあるし、最高の仲間とも働けていたと思えたのですが、それ以上に「ジェイックって自分にとって本当に好きな会社だったんだな」と、半年以上ジェイックを離れてみてから、初めて思ったのです。
特に、辞めた自分に対しても上司がアドバイスをしてくださるような、社員を大切にする価値観や、人の成長の可能性を信じるという会社の考え方が、改めて私が大切にしたい信条と、本当にマッチしていると思い始めたのです。
なので総括すると、色々と悩み葛藤する中で、自分が思っていた以上に自分はジェイックを好きだったのだと知り、それが増長して強く「ジェイックへ戻りたい」と思ったのが、ジェイックへの出戻りを考え始めた背景です。
4.ジェイックへ戻ってくることを決意した瞬間
出戻りを考え始めたタイミングで一番に引っかかったのは、「一度はジェイックを去った」ということへの自己認識です。
私の感覚では、たとえどんな良い辞め方をしようと、育ててくれた会社を辞めることは、会社に対する裏切りだと考えています。
辞める時にも引き留めてくださった方もいた中で、それを振り切って辞めた自分が、そんなに簡単に戻るという選択肢を取ってよいのか?
そもそもそれは許されるのか?
そんな疑問がありました。
そういった感情も踏まえて、戻るにしてもまずはやはり、ジェイック時代に一番お世話になっていた上司(最初に出てきた上司の方)に直接思いを伝えるのが筋なのではと考え、Facebookのメッセンジャーで、一度会ってお話しさせていただきたい旨をお伝えしました。
快く受けてくださり、新宿の少し駅から離れた居酒屋でお会いさせていただき、ポジウィルでの悩みや、苦しかったことなど、色々と話させていただきました。
そしてその上で、本題である「ジェイックに戻りたいと思っているけど、迷っている部分もある」という話を率直にお伝えしました。
それに対して「迷っているくらいならとっとと戻っておいで」という、文字にするとシンプルですが、私にとってはすごく温かく、ありがたいお言葉でした。
何か色々と言われるでもなくただ一言そう言っていただけたことが、私にとってどれだけ救われたかは、とても文字では伝えられません。
ポジウィルでは常に気を張りながら、仮にもマーケ責任者という立場として、常にどしんと構えていることを心掛けてきました。
そんな自分に「戻れる場所がある」と仰ってくださったことは、本当に救いになりましたし、同時にそこまでの安心感を自分に与えてくださった上司に「まだまだ到底この方には敵わない」という、圧倒的な尊敬の念が改めて心の中に沸き上がりました。
(敵わないという言葉を使うのがおこがましいくらい、月とすっぽんなのですがw)
そんなことがあり、私はジェイックへ戻ることを決意しました。
5.これだけは伝えたい!私が「出戻り」について思うこと。
このパートこそが私が一番伝えたい部分です。
このパートで最初にお伝えしたいのは、こうやって"出戻り"についてnoteを書いたり、大々的にSNSで書いたりもしていますが、私は"出戻り"について、基本的には良いコトではないと思っています。
前のパートでもお伝えしましたが、会社を辞めるというのは、その会社にとって基本的にはマイナスなことばかりです。
採用、教育にかかったお金、先輩社員の時間。社員に対して会社というのは投資をしているわけであり、例えそれに見合った働きは既にしているとしても、もし会社に残っていたなら生み出せていたであろう、投資に対してのリターンを、会社は失うわけです。
損でしかありません。
なので、会社を辞めることは、どう考えても会社に対しては裏切りです。
その上で、2つの意見を書かせていただきます。
一度は辞めて、1年後に出戻ってきた人間という立場で、もしもこれから会社を辞めようか悩んでいる人に向けて。
「出戻りの可能性が今の時点でありだと思うなら、辞めるな!!!」
それは会社に対しての不義理とかそういう話ではありません。
一度会社を辞めるということは、いわば会社にとって「この社員はいざとなったら会社を辞める人間なんだな」という印象を残すことです。
私自身、どんなにジェイックの皆さんから優しい言葉をいただこうと、自分が一度信頼を失うような意思決定をしたという自覚は強く持っています。
(当然ですが、それすらもはねのけるくらいのパフォーマンスを発揮するくらいの気持ちでいます)
もし戻ってくる気があるくらい、今の会社がまだ好きなんだとしたら、あえて一度辞めるみたいな、今の会社との間に溝を作るようなことをしないことをオススメします。
雇用主と被雇用者だって、人と人です。
失った信頼は簡単には回復しません。
なので私は、出戻りの可能性が頭によぎるくらいなら、今の会社で頑張るべきだと、個人的には思います。
そして次に、一度は辞めて、1年後に出戻ってきた人間という立場で、出戻り社員を受け入れるかどうか悩んでいる経営者や人事の方へ。
「本人に一度は会社を辞めたということに対しての認識を聞いてみてください。そこに正しい解釈があったのであれば、私は受け入れることはメリットも大きいと思います。」
大前提、辞めたことに対して何も悪びれることもなく「戻ってきてやった」くらいの感覚であれば、それは問題だと思いますので、そこについては話が出た段階で問うたほうが良いとは思います。
(分かる人には分かると思いますが、ワンピースのウソップが一度麦藁の一味を抜けたときに、ゾロが話していたこととほぼ同じことです)
その上で、自分のことは棚に上げてお話をすると、他社での経験をしたことで、会社に新しい風を吹かせるという観点では、私は出戻り社員は賛成です。
更に言うなら、私もまさにそうなのですが、一度会社を去ったからこそ生まれる、愛社精神というのは間違いなくあると思います。
(先にお伝えした、一度辞めたことへの解釈がずれている場合は、この愛社精神は生まれないかもしれませんが)
出戻り社員としては、正直申し訳なさもあるし、以前から一緒に働いていたメンバーのところに戻って、どんな顔をして接すればよいのか、すごく不安になります。
それでも尚戻りたいと思うのは、一度外に出てみて、中に居たら分からなかった、その会社の魅力に気付いたということです。
私自身、ジェイックの社員を大切にする社風や、ミッションと真剣に向き合う姿勢。そこで働く人たちの温かさ。あげればキリがないほどのジェイックの魅力に、元々気づいていはいましたが、外に出て改めて、こういったジェイックの魅力が、私にとって本当にかけがえのないものだと痛感しました。
だからこそ、私は出戻り社員の受け入れについては、メリットもあるとは思います。
6.最後に
今回はノウハウをお伝えするためにも、一部若干偉そうに書いているところもあったと思います。
しかし、どんな立派なことを私が書いたとしても、今の私があるのは、
辞める決断をしたときに、快く背中を押してくださったジェイック
1年間、貴重な経験をさせてくださったポジウィル
戻ってきたいと言った自分を、再度受け入れてくださったジェイック
この方々があるから、今自分はこうして大好きな会社で、1年前よりはいくらか成長した状態で働けています。
本当に感謝しております。
ジェイックで成果を上げることが唯一できる恩返しだと思いますので、これから自分が発揮できるバリューを最大限に発揮し、ジェイックの成長に貢献しようと思います。
また、今回の私の経験をお読みいただき、キャリアについて相談したいという方や、出戻り社員の採用について考えている経営者・人事の方は、ぜひ気軽にTwitterのDMなどでお声がけをいただけましたら、どこまでお力添えできるか分かりませんが、ご相談に乗らせていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
皆さまが皆さまらしく素晴らしい人生を送られることを応援しております!