ゴルフとレストランとお風呂
先行き不安な日々が続きますが、ゴルフの楽しみを奪われるのが一番つらいです。
ゴルフコース自体は屋外で人が密集することもないですが、クラブハウス内は感染のリスクがどうしても伴います。
さすがに大型コンペはキャンセルが相次いでいますが、ゴルフ場はガラガラかといえばそうでもないようです。
スループレーで食事もせず、お風呂も入らないというゴルファーが増えているのだそうです。
そもそもゴルフ場にクラブハウスって必要なのでしょうか。
かつてのゴルフは貴族の社交場であり、ゴルフプレーよりもその後の語らい、つまり19番ホールに重きが置かれていました。
これは現在でも「倶楽部ライフ」という形で世界中に残っている風習です。
しかしゴルフのプレーだけを楽しみたいというゴルファーも現在は多くいます。
彼らはゴルフ場に車で乗りつけるや否や、受付でプレーフィーを払いすぐにでもティーアップしたいのです。
そしてラウンドが終われば、そのままの格好で車に乗り込み、さっさと帰宅の途につくことが最高のゴルフ環境なのです。
日本にこのようなゴルフ場は少ないですが、かつてアイランドゴルフパーク東那須というゴルフ場がありました。
私が1997年にラウンドデビューしたゴルフ場ですが、2017年末に惜しまれつつ閉鎖してしまいました。
このゴルフ場は何度も経営交代をしており、最後はアイランドゴルフが会員を解散しパブリックとして運営していました。
さらにクラブハウスも解体し、受付のログハウス、簡易トイレ、簡易シャワールーム程度の施設に縮小し、気軽にゴルフプレーのみを楽しめるゴルフ場として生まれ変わっていました。
ゴルフ場に到着後、受付でプレーフィーを払うと、カートを借りて自家用車からゴルフバッグを積み替えます。
そしてサクッと18ホールプレーを楽しみ、さっさと帰ることができました。
一方、ゴルフのあとにBBQを楽しむという使い方もできました。
日本では数少ないカジュアルなゴルフ場だったのですが、やはりインターから遠すぎるというのは運営を続けるには厳しかったようです。
今回のことが一つの契機となり、杓子定規ではなく様々なスタイルのゴルフ場が日本にも生まれてくれることを望みます。
ゴルフギアに携わる仕事をしていますが、ゴルフの面白さ探しを趣味にしています。どうして多くの人がゴルフにはまっていくのでしょうか。それを研究しています。