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釣り好き女が趣味が高じて千葉県のふぐ免許試験受けて一発合格しました

こんにちは、月一くらいで東京湾で船釣りをしているカオリです。

釣りの趣味が高じて、一級船舶免許もとり、今度はふぐ免許にもチャレンジしました。

フグ免許は取りたかったけど、以前はフグ料理店等で実務経験2年がいるためそのためにバイトするのは流石に難しいと思っていました。

ふぐ釣って自分でさばきたい!

私は調理師資格も、ふぐ料理店での実務経験もない一般人です。
取りたいと思っていたふぐ免許、千葉県では令和5年から受験資格が緩和されて、だれでも受けられるようになりました。

規制緩和は他の県でも最近行われてて、昨年は山口県で小学生の子がふぐ免許を取ったとニュースで取り上げられていました。

千葉県は未成年でも受験はできますが18歳以上じゃないと合格しても免許はもらえません。
各都道府県によって基準はまちまちなようです。

ふぐ免許取得をめざし2024年10月、千葉県のふぐ処理師の試験を受けてきましたー!!

合格発表は1114日なのでまだ結果はわからないけど、ギリギリでいける気がしてます。

1114日追記、合格してました!

ふぐの免許は都道県知事が発行する免許のため、各自治体によって内容や名称が異なります。

関東だと千葉県はふぐ処理師
東京はふぐ取扱責任者
神奈川県はふぐ包丁師
埼玉はふぐ処理者
という名称です。

試験内容は関東はそれほど違いなかったけど、実技試験の時間が東京は18分、千葉は20分間、学科は各都道府県の食品衛生やふぐについての問題がでます。

東京のを持ってると、他の都道府県で受け入れ講習会もやっているため、希望すれば他の都道府県もとれる場合があります。

千葉県と東京も受け入れ講習やってるので、私は千葉の免許取れたら東京の免許も講習会と申請すればとれます。
でも埼玉と千葉は受け入れやってないから、埼玉のふぐ免許取りたければ、千葉取って、東京の講習会行って東京の免許取って、その後埼玉の免許取ることは可能です。

合格したら東京のふぐ免許はとりに行っても良いかなぁと思っています。

2024年度千葉県のふぐ処理師試験内容はこちら

学科試験10/9(水)
(2科目計60分間・200点満点)

  • 水産食品の衛生に関する知識(100点満点)

  • ふぐに関する一般知識(100点満点)


実技試験10/19(土)

  • 種類鑑別(3分間・50点満点)

  • 除毒等の技術(20分間・100点満点)

という内容でした。

一般の人も受けられるようになったんだけど、普通に勤めてる人はかなりハードル高い試験だと感じたことがたくさんありました。

まずは千葉県は保健所に手渡して受験願書を出さなければならないんです。しかもその日程は平日の3日間のみ。
令和6年8月26日〜28日だけの受付でした。

他の都道府県は郵送受付OKなんだけど、千葉はダメなのよね。
平日に仕事してたら願書のために有給とらないといけません。
ここで第一のハードルがあります。
私はフリーランスの仕事だからよかったよ。

東京や神奈川は願書は直接手渡しじゃなかったので、その辺りは都道府県により異なります。

願書はホームページからダウンロードできると書いてあったからコピーして持っていきましたが、それではダメなんです。と言われ願書も保健所で手渡しで私はもらったものに書き直しました。
なんでよー!?

受験料は千葉は収入証紙15,700円でしたがここで私は大きな失敗をしました。
収入印紙買って貼っちゃったの!

収入証紙と収入印紙の違いなんて知らなかったよ‥。

  • 収入印紙は国におさめる税金

  • 収入証紙は自治体へ収める手数料

違いがわからずなんと私は収入印紙を郵便局で張り切って買ってはってしまいました。収入証紙は保健所でふつうに売ってたよ。

これは間違い収入印紙

買い直したけど、15700円の収入印紙は一度購入したら返金できないと言われたため、手数料払って綺麗なものと交換してから金券ショップへ売りに行きました。とほほ。

返金の仕方を郵便局や国税局に電話して聞いてけっこう大変でした。収入印紙は返金一切できないということも知りました。勉強になりました。

こちらは収入証紙

自治体によっては電子マネーや現金支払いもあるようなので、千葉県も早く支払いを電子マネーOKにしてください。
よろしくお願いします。

私のような人がいるから受験申し込み郵送受付やってないんだなぁと思いました。手渡しなら間違いに気がつけるもんね。
保健所の窓口の方は親切だったけど、ふぐ処理師試験の案内が昨年のものを渡されてしまいました。なんだかなぁ。とも思いました。ホームページで正しい日程書いてあるから良いけども。
あんまり受ける人がいないマイナーな試験なのだと感じました。
千葉は85名の受験者だったので、例年に比べて多くなってはいるらしいですが、少ない人数だなと感じました。

千葉県は過去問も公開されてないんだけど(令和6年分の過去問は先日確認したら公開されていました)
私は7月末ごろに千葉県ふぐ連盟のふぐ処理師準備講習会へ申し込みしていたのでそこはちょっと安心です。

このふぐ連盟のふぐ処理師準備講習会かなり助けられました。ほんと受けてよかった!

ふぐ連盟の講習会は
9/2(月)学科と鑑別講習
9/9(月)実技の講習会
受講料が35,000円
現金書き留めでお金を送り申し込みします。
書き留めで送るのはなんかびっくりした。振り込みじゃないんだねー!

この講習会かなり人気で私が電話で問い合わせしたらあともう少しで定員に達して締め切りと言われてあわてて申し込みしました。

すぐ埋まるみたいなので6月くらいに予定が出るから早めに申し込みをおすすめします。

でも平日開催なのよ。土日休みの方はきついよね。千葉県いすみ市だと日曜日開催あったので、そちらでも良いかもしれません。
申し込み完了するとふぐ連盟からこの教本がレターパックで送られてきます。

ふぐの調理大全はAmazonでも買えるもので発売日に購入してました。
私、2冊も自宅にあります。

講習会まではYouTubeのふぐさばく動画を見たり教本をパラパラ読んだりしていました。

ふぐ連盟の講習会は千葉市中央卸売市場でやります。

この市場は魚を買いに数回来たことがあります。市場の食堂でお魚食べたりもできます。

午前が学科で午後が鑑別。
学科は出やすい問題とか、大事なところを教えてもらえるし過去問ももらえたから傾向分かりよかったです。

鑑別はいろんなふぐ触れるし見られるのは貴重な体験!

人の記憶って五感を使うと覚えられるんです。魚の匂いと手の感触フルに使って写真を撮り覚えました。


そして学科と鑑別の講座の翌週はいよいよふぐをさばく実技の講習です。
釣ったシロサバフグやショウサイフグで練習ちょっとしてたけど、トラフグとシロサバフグ等は粘膜や皮が違うため、ちゃんとトラフグでさばかないと練習にならないなぁと思いました。

臓器の仕分けは他のフグも同じなのでそこは練習になります。

講師の方がさばいてるのを動画に撮って良いので、それは撮っておくと良いです。私は何度も見返しました。

あと出刃は普段は14センチくらいの出刃使ってますが、大きめの18センチのを新たに買いました。クチバシ切るのはしっかりした包丁が良かったです。

私はこの出刃にしました。
本番には予備の包丁も念の為持っていってください。

講習では試験用にとらふぐ2匹さばき、有毒部位と無毒の部位を仕分け、臓器の札をおきます。

これは先生のさばいたもの。
綺麗な仕上がり!

実技講習会の翌週にまた希望者に実技の補講があって、マンツーマン指導でとらふぐ2匹さばけて16000円でした。
私は一回ではわからなかったから申し込みし、翌週も実技講習を受けました。金額は高いと思う方もいるかもしれないけど、プロの料理人の方に時間を割いて見てもらえて、かつトラフグもついてるので、金額には変えられないです。

実技講習でも本番の試験でも白衣や帽子着用します。
これももってなかったからAmazonで買いました。


実技講習はマンツーマンで講師の人が見てくれるから、間違いややりやすいやり方教えてくれます。
あとこの辺が試験でアピールになるから大袈裟にやると良いとか、豆知識いろいろ聞けて助かった!

YouTubeの動画だとそこまで言ってるところなかったから千葉の試験にあわせて教えてもらえます。

ふぐ連盟の講習会は100人くらいはいた感じする。
千葉県以外の参加者も多くいるそうで、料理人の方や船宿の船長さん、釣り人などいろいろな人がいたみたい。

練習用の冷凍用のとらふぐも購入できて1匹3000円で私は5匹購入しました。

まるのトラフグって資格がないと普通に買えないのでこれはありがたかったです。

値段はそこそこするけど、トラフグなので安くはないよね。

実技試験まで私は講習会で4匹、家で5匹、トータル9匹のトラフグをさばきました。
はじめの講習会では1匹40分くらい
2回目の講習会では1匹35分くらい
試験の3日前に20分くらいでさばけ、試験前日に18分まで短縮できました。

試験時間の2分くらい短くできたほうが安心できます。

私は器用と言われる方で、魚はふつうにさばけます。講師の方にもはじめてにしては良いねと褒められたのでプロには及ばないけど、ふぐをさばくのはまぁまぁできていたとだと思います。

私よりもっと時間もかかってたり、仕上げがボロボロの方もいたので、その場合はもっとたくさん購入して練習したほうが良さそうです。

プロの料理人の方は早いし綺麗だったから、人によって合格までは何匹さばけば良いかはまちまちかも。

ふぐ連盟の受付されてた女性の方は東京のふぐ処理師の試験を受けたそうで、練習で80匹さばいたそうです。

私はシロサバフグやショウサイフグ含めると20匹以上はさばいてるからやはり数は大事かな。

家で練習用にマグネットにマジックで部位を書いて練習してました。

紙だと一回一回新しいの作らないといけないからね。

東京は実技試験18分なのです。千葉は2分長くて20分。
たかが2分だけど、されど2分。千葉でよかった!この2分は見直しなどもできるし貴重だと感じました。

私は試験の二週間前に1匹、一週間前に1匹、試験の3日前に1匹、試験の前日に2匹。直近で練習できるようにしました。

1.2週間たってしまうとちょっと忘れるから直近に練習するのが良かったです。


10/9(水)の学科の試験は千葉市の教育会館で行われました。
学科は難しくはないけど、ひっかけみたいなのもあったりして
水産食品衛生の試験は8割取れてたけど、ふぐの知識の方が自己採点て6割正解でした。

何割以上合格とか千葉県は公開されてないんです。他の自治体は6割以上正解で合格のところがほとんどなので、変なミスしてなければギリギリいけると信じてます。

実技試験は千葉調理師専門学校でやります。私は受験番号がかなり早かったため、朝一9時10分集合、一番目のグループでした。

実技試験は緊張した。
寝たけど朝の3時半くらいに起きちゃった!

ふぐの鑑別から先にやるんですが
5種類の並んでいる本物のふぐに正しい名称の札を置くんです。

明らかにわかりやすいシマフグにナシフグの札を置いてしまい、ギリギリで間違いに気づきました。

ふぐの鑑別は2人づつのため、終わった後の待ち合い室で他の人が話してて、実技は時間なければ最悪粘膜はそのままにするんだ。と言ってる人がいました。
ちょっと粘膜残っててもたくさん残ってても減点は一緒だからそれよりも食べられる方に腎臓や血がないかを確認するのが大事!と聞いて
なるほどなぁ。粘膜取るの時間かかるから一理あるのかなと。

でも私語したら不正行為とみなされる時あると言われてたのにおしゃべりしてたからいいのかしらと思いました。
試験官いなかったから大丈夫だったけど。

実技試験は試験官が目の前にずーっと見てて、なにやらメモとりながら採点してる中やります。

実技は本当に緊張して、手が震えながらやったけど、制限時間20分のところ16分くらいで終わったので、見直しと腎臓や粘膜の除去を気をつけました。

11月14日試験掲示があり合格してました!

試験の詳細な点数も千葉の保健所行けば開示できるらしい。時間があれば行ってみよう。

合格したらすぐ免許もらえるわけでもなく、医師の診断書と一緒に免許の申請が必要です。麻薬やアルコール中毒、視力に問題あったり、精神疾患で医師の診断で不可と出た人は合格しても免許はもらえません。
毒物を扱うからそのあたりは厳しくなってます。

今回免許のためにかかった費用は
受験費用15,700円
講習会費用51,000円(補講練習会含む)
練習ふぐ購入15,000円
出刃包丁購入16,600円
白衣・帽子・上履き・エプロン購入6,306円

トータル104,606円
受かれば医師の診断書代金と免許申請代4700円もかかるので
参考にしてください。

トラフグさばいたことない素人なので、それなりにお金はかかりましたが、トラフグがある程度入手できる人は講習行かなくても大丈夫かと。
学科は他の県の過去問見たりするのと千葉ふぐ関係の条例おさえておけば独学でも大丈夫です。

千葉県は85人申し込みして50人合格、60%弱合格。
申し込みしたけど、試験受けてない人もいると思うので、合格率は50%ちょいくらいでしょうか、東京は44.8%の合格率です。おおよそ半分合格する感じですかね。

ふぐ免許来年以降受ける方のお役に立てれば幸いです。

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