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Mリーグ

山梨県の高校サッカーリーグに

「M(メモリー)リーグ」

という3年生だけのリーグ戦がある。

何となくお解りいただけると思うが、あまり公式戦の出場機会に恵まれず、結果の残せなかった3年生のためのリーグ戦だ。

そして、選手権に出場できず、ケガも回復してきた息子が久しぶりにその試合に出場した。
私も、コロナの影響で観戦できずにいた試合を約2年ぶりに観戦した。

平日ナイターにもかかわらず、何組かの両親と1、2年生がスタンドで観戦し、3年生は全員でベンチに入り応援した。

開始早々に息子のアシストから得点
ゴールを決めた選手は、コーナーフラッグを握って喜んだ。

ベンチにいる3年生も立ち上がり、一緒に喜んだ。

「何だ?この盛り上がりは?」

選手権で敗れた3年生は、このリーグ戦が最後になる。そのため、両チームとも3年生が一つになって、応援しているのだ。

「いい雰囲気だ。」

選手達も本当だったら、トップチームで出場したかったろう。
悔しさは絶対にあると思う。
ただ今は、3年生の代表として戦っている。


Mリーグなんて…

「こんなハズじゃなかった。」
「虚しくなるだけだろう。」

私は、そんな事を思っていた。


恥じた。


そして、後半には息子も得点を決め、ベンチにいた仲間達の輪に飛び込み、一緒になって喜んだ。

清々しく、嬉しそうだった。

「息子は、何のためにサッカーをやってるんだろう…」

答えが解ったような気がした。



そしてMリーグも終わり、息子の高校サッカーも終わりに近づいている。

サッカーにおいて結果は残せなかったけど、そのサッカーでかけがえのない何かを得たのは間違いないだろう。


そして

これからの、私の「息子のサッカーへの関わり方」を学ばされた高校サッカーであった。

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