【戦勇。】ドラン兄妹編に思いを馳せる【第2章】
記事を読む前に・・・
当記事は同好に向けたマニアックな記事となっております(布教目的とかではない)
相互目的とした興味もない惰性のスキは場合によっては晒させていただきますので、ご理解お願いします
…と言いつつこの文言はそういった層からのスキの魔除けのおまじないみたいなモノであり、実際はしませんのでご安心を
◆戦勇。とは?
ニコニコ動画内のニコニコ漫画で連載されているWeb漫画のこと、原作は春原ロビンソン
2024年現在、F5+シリーズ更新中
シリーズ1作目となる第一章は5分アニメではあるがアニメ化された人気作
ニコニコ漫画以外では本人によってブラッシュアップされたリメイク作、戦勇。第一章MQが講談社から現在も好評発売中
◆ドラン兄妹とは?
戦勇。に登場するアルバ達に立ち塞がった厨二病勇者の兄フォイフォイと、第二章から登場したその妹マルー兄妹のこと
ドラン姓初登場は第二章終盤の為ピンと来ない人もしばしば
ちなみに厨二病である兄に対して妹は老執事大好きな老け専
◆戦勇。第二章とは
魔王を討伐すべく、旅に出たアルバとロス
しかし予想外の事が立て続けに起こり、ロスは元の場所へ帰らねばいけなくなってしまった
結果、一時的に世界は(元々の)平和を取り戻した
あれから1年―
親友を救うべく奮闘するアルバとルキ
その一方で勇者業を辞めフォイフォイは執事となっていた
◆ドラン兄妹編とは
フォイフォイとマルーを中心とした第二章の中盤エピソードの事を勝手にそう呼んでいる
第二章冒頭はフォイフォイのワゴンセール編です
魔族と手を組み妹救出を目論んだフォイフォイ
しかし魔族の方が一枚上手で妹が魔族に利用されかけたその時…兄妹の絆が悲しい解決策をなぞった
以上のワード理解出来る方どうぞ
以下、本編
ドラン兄妹編に思いを馳せる
色々あってというか感情が爆発して戦勇。第二章(Webのみ)をちょこちょこ見直してるのですが、やはり伏線の多さが段違いですね
(何故か通して読んでない)
魔界トーナメント戦は本編でも語られてましたが、魂と肉体を引き離す魔法の伏線
そして鮫島兄貴の再会を経て、トイフェルの能力の表示というラストバトル戦に向けての伏線と
魔界トーナメント戦までが中盤というか折り返し地点になってるんですね
(そもそも戦勇。第2章はロスとアルバが再開して一区切りになるはずだったらしいのは豆知識(なってたらもうちょっとドラン編ゆっくり描いて貰ってたと思うとちょっと悔しい…))
つまるところ、作中にヒントや今後の展開を匂わせてるんですよ(普通だな)
んで、やっぱりフォイフォイあるいはガチでマルー犠牲にする可能性あったんじゃないかという考察が今も今もある
(メインキャラとその親戚なんで絶対やらなかったであろうと思いつつ)
ドラン兄妹編はいわゆるおさらい回のような部分があって
そもそも前半におけるフォイフォイ編のアンサー回であること
・何故フォイフォイはみんなを裏切ってまで魔族側へ行ったのか?
・そもそもフォイフォイの目的は?
・魔族は何を企んでいたのか?
(フォイフォイが回収したコアは5の目だったそうで(MQで修正されてる)3代目魔王襲撃の終盤登場してるのはそういうこと
が、結果的にノインの援軍にはなってるものの魔界に帰りたいから2代目呼んで来いとパシリである)
とラストバトルへというかアルバ達が現在何を目的に動いているか、のおさらい
・初代魔王ルキメデスはロスの親友の肉体である為、●しても魔王だけ封印してもめでたしにはならない
・よって一度ルキメデスと親友の肉体と魂を分離する必要がある
・魔界トーナメント戦にて卵の黄身を殻を割らずに取り出せる魔法があるのを知っている
・2代目魔族は応用、派生が増えているので魔法に多様性がある=卵の黄身を取り出すように魂を取り出す魔法もあるのでは?
・鮫島さんの知り合いに魂の魔法使いトイフェルがいる(鮫島さんの能力的に(ダチの為なら瞬間移動)
何処にいても確実に飛べるので実質強制参加フラグ)
・トイフェルの力を借りればどうにか出来るかもしれない
・トイフェルとロスが出会う(ラストバトルへの勧誘)
・ドラン兄妹編がトイフェルの能力のメリットデメリット説明会かつ実践
とまぁ地味に集大成なんですよねドラン兄妹編…
故に語る部分が多かったからかヒメちゃんのセリフに要約されて全カット…
アルバが困惑するギャグにまとめられてしまってもったいない…もったいない…
マルーを抱きしめて生きてる喜びを実感して噛みしめるフォイフォイや…
ルドルフやヒメちゃん達に良かったねと祝福されたり
じゃあもう裏切った理由が無いからお城に戻ってくれるんですよね?という会話もなく…うっ…
まぁラストバトルが長くなるので仕方ないと思いますえぇ
話を戻す
つまりドラン兄妹編が戦勇。第2章の振り返りであると言うことは、逆に考えればドラン兄妹編の伏線も事前に表示されていたはずである
状況が似てる…魂が絡んで…命が脅かされる…
そう…ロスの過去、シオン編である
大切な人が命を脅かされている
―肉体を奪われた、寝たきりである―
その人を救うには魔法が必要である
―魂の入れ替え、肉体の強化―
その人の命は何かに利用されようとしている
―ロスに対する人質、魔物化による利用―
こじつけ〜↑↑と言われてもいいけど散々言うようにロスとフォイフォイの設定は突然第2章に来て意味深と思えるぐらい類似点が多い
だがその理由は先述した、第2章のおさらいがあるので偶然似てしまっただけである…が…が!!
当時作者のブログにて
フォイフォイ編(ここで言うドラン兄妹編)がシオン編と同等あるいは以上っぽい暗い話であるような表記があった
ドラン兄妹編が超暗かったらしいのだ
愛する妹の魔族化、愛してるを言うべく魔物になり、自ら命を●つ妹の決断、そしてその妹を手に●ける兄の決意
十分暗いけど結果ハッピーエンド…いやでも魔族になってるのでハッピーとは言い難い…か…
だがこれもシオン編に通じてる部分がある
●んだと思っていたが、親友の魔法に救われて蘇っている
まぁそうじゃないと戦勇。終わっちゃうのでしょうがない
じゃあ一体何が暗かったんだ
やっぱりフォイフォイあるいはマルーを犠牲にする気があったんじゃないか…と思うわけで
憎しみにより初代ルキメデスは強くなる
初代ルキメデスを強くすべくディツェンバーもその命(憎しみ)をラストバトルで捧げます
そして魔法が生まれた日
親友を失った憎しみが魔法を生み出し、初代魔王ルキメデスを育ててしまっています
そしてこのセリフ
「友達が●されて悲しいだろ?」
シオンには父しか肉親がおらず母親は昔に居無くなっています
父が何者かに●されていたら多少なりとも憎しみが生まれたかもですが、普段を見るに割とすぐ受け入れそう…そもそも自分が憎しみを欲しがっているのに●んだら元も子もない
結果、親友を選んだということなんですが…
思うだろ?肉親が●された憎しみがどれほどあるか!
必ず救うと決意して、身を削り金を稼ぎ辛くても絶対助けたい!救いたい!どうにかしたい!
自分が最悪どうなってもいい!妹の病気が治って昔みたいに笑って!喋って!動き回って!あの日をもう一度得られるならと馬鹿みたいにうさんくさくて怪しい勇者スカウトも受け入れて!
その結末が利用されて捨てられて嘲笑われた愚か者の憎しみは初代魔王もお喜びになるでしょうよ!!
途中露骨にアプリールも挑発してるんですよね…
アプリールを●せばどうにかなるかもしれないしどうにもならないかもしれない
憎めよ憎めよとフォイフォイの感情を揺さぶる
そういう意味で煽ってたなら吐き気を〜ですよ
が、マルーの発言で、愛してるで酷くアプリールは驚きます
(一応確認してきたけど…愛してるって言ってねぇや…いいやここでは大好きではなく愛してるで通します
これが捏造ってヤツだ)
何故驚いてたのか
喋れたとて、現状は変わらずむしろお別れの挨拶しろよーと挑発してたのに
あり得るとしたらやはり
フォイフォイの憎しみが薄れるのを恐れたのでは?
マルーの愛してる大好きはフォイフォイへの感謝の気持ちであるのと同時に『もう私への思いを終わらせて欲しい』という願いの言葉です
悔やまないで、憎まないで、悲しまないで
代わりにその思いを過去にして進んで欲しい
自分を救うべく自由を捨て、苦渋を舐め続けた兄への最後のささやかな願い
フォイフォイは現にその言葉でアプリールの手を離し、マルーへナイフを向ける
もうそこに憎しみは無い
0とは言えないだろうけど少なくとも、心の波は穏やかに等しい
マルーを救うべく行動していた行為はマルーを苦しめていた、エゴだった、ワガママだった
いや会話すらままならないのでエゴであるかなんてフォイフォイにもマルーにも分からない事だったと思います
ただ魔法を使うことによって、結果的にそうだったと答えが出てきてしまっただけで
私を気にせず生きて、は多分というか間違いなくフォイフォイにとって相当ショックだったと思います
フォイフォイの願う”生きて”にはマルーがいたのに
マルーはずっとフォイフォイを気にして自分が生きる事よりも”フォイフォイが自由に生きること”を願っていた
ワガママとワガママのぶつかり合い
一緒に生きたいと願う者と一緒に生きていけないから自由に生きてと願う者
それにフォイフォイは気づいた気付かされた
マルーの為に今まで生きて来たからこそ、その言葉は深く刺さり同時に強く否定したかった
でもマルーの為に今まで生きたからこそ深く刺さって
抜けない
否定できるわけがない
他者(ヒメちゃん)からの愛を彼は一度否定してここにいるから
あの時の止まれない理由が妹の為であるならば
妹の願いは止まらなきゃいけない
お兄ちゃんだから
だからもしもマルーがあの時愛してる大好きと言ってなかったら…
フォイフォイは恐らく人間の身でありながら凄まじい憎しみを生み出していたと思います
そして、初代ルキメデスは憎しみを求めている(搾取されたのはアプリールになったけども)
間違いなく犠牲になってたんじゃないかな…
いや主要キャラにそういうことはしたくないと言ってたので絶対無かったと思ってますが、可能性の話として実はそういう描写も裏に含んでいたのかと思うと…
だからフォイフォイの憎しみを止めて初代魔王ルキメデスを実は結果的に弱体化させていたという点でマルーの愛してる大好きはすごい大健闘してたのでは?という…なに?これなに?考察というか感情の吐き出しです
もうなんだこれは…
あともう一個ある考察というかなんというか…エルフ
エルフの行動理由は未来を救うべく魔力の総数を増やすこと
時系列的に1.5章に当たる時間次元の狭間にいるからあり得ないけども(いやでも次元の狭間だから過去に出ちゃうのも有り得そうっちゃ有り得そうだし、別の時間軸のエルフが来てる可能性もある(結果的にエルフが二人来てた感じ))
強力な魔力を持つ四大魔の一人でもあるエルフ
魔界の魔力は世界に影響を与える
そんなヤツ病弱な人の側にいたらどうなる?
一応過去に遡るからアルバメインの知識量だろうけど過去のことはある程度把握しているらしい
初代魔王ルキメデスが現れたアール町のことも覚えてるかもしれない
そこに出た魔物の憎しみによって魔王が強化されて、アルバが苦労したというのも覚えてるかも
いや…?別世界の人間だから何度もやり直してたんだっけ?ある程度把握する…か?
つまりはマルーもフォイフォイも初代魔王ルキメデスに利用されかけてたんじゃなくて、そもそもエルフに利用されようとしてたのでは?と
フォイフォイに変装出来るんですよエルフ
アルバに近づく為だけに
第2章冒頭でも意味ありげにアルバが心配してる
変装出来る魔法があると(多分こっちは2代目魔王の過去編への伏線というか改めての説明)
魔力の影響が病弱な人間に影響を与えなくても
親しい人の顔でこの先の結末を言われたら?
君は1年後魔物にされて●ぬ
愛する兄の手によって
君に手をかけた悲しみと憎しみで兄は魔王の糧にされる
でもそれは悲しいことじゃない
未来を救う礎だ
君等兄妹の尊い犠牲で未来は救われる
こう言われて病状が悪化して…だからこそ兄の憎しみを止めるべく愛してる大好きと言ってるマルーちゃんいたらまたそれはそれで…
ドラン兄妹今からでもいいから戦争孤児とかなんかもう重い設定増そう???
※ここにある内容は考察ならびに妄想でしかありません
お付き合いありがとうございました
※ヘッダーイラストは執筆者によるFAです