肯定力をあげようノベルシリーズ
お題
ホラーっぽいの書こう
廃墟
山奥も山奥
人気のない山林で迷子になってしまった私
雨が降り出して絶望する私の前に廃墟が現れた
(こんな山奥に廃墟…ビルっぽい?)
恐怖よりも雨よけが欲しい気持ちが勝りまだしっかりと残っている天井の下へと行く
部屋の隅らしき場所は壁もしっかりと残っておりある程度風よけもなった
(とりあえず暖をとって仮眠して朝になったら出発しよう…)
リュック中に入れていたマッチを取り出し、道中出た袋紙ゴミを燃やし、廃墟の隅で焚き火をする
雨が時折入り込んでくるが焚き火に影響が出るほどではない
安心して火にあたる
(うー暖かくなって落ち着いてきたからここが怖くなってきた)
拠り所はこの頼りない焚き火だけ
またその頼りない明かりが山奥の闇を強調し恐怖を増幅させる
歌だ歌を歌おう!
そんな思いで思わず口ずさむ歌はオバケなんて見間違いという童謡
童謡から動揺が見えるってかはははそうかも
歌を歌ってメンタルも少し回復する
もう少しすれば朝が来る
焚き火を消してリュックからまだほんのり濡れてる寝袋を取り出し眠りについた
朝
眩しい光が差し込む
思わず飛び起きて周囲を見回す
「廃墟がない…」
私は森の中、綺麗に木々が避けられたぽっかりと穴のあいたような草が生い茂る場所にいた
(廃墟のおばけ?まさか??)
雨宿りさせてくれた感謝を持ちつつも恐怖と疲労感で早く家に帰りたい私は必死に山を降りて帰ってきた
後日あの山について調べると
度々神隠しに会う人がいるらしい
そして戻ってこれた人達はみなあの廃墟?に遭遇してるらしい
が、朝になると消えてるという
怖い不思議気になる…その日以降も調べていくと後日
衝撃の事実を知った
山で暮らすYouTuberがたまーに自分の山に迷い込んだ人相手に大掛かりないたずらをしていると…
一件廃墟に見えるモノをを用意しておいて
そこ大半の人間が休むから少しずつ動かして驚かすのだと
動画で焚き火をしだすモザイクのかかったその人間は確かに見覚えのある服を来ていた
尚、このYouTuberいわくこのいたずらのおかげで山に入る人の数は減ってるという
だろうね