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次にはじめる広告施策に、LINE広告がぴったりな理由

普段からLINEは私達の日常で多く利用されています。このLINEアプリに広告が配信できるというのは広告運用者の方であればご存知かと思います。

しかし、LINEで広告が配信できることは知っていても、どんな特徴があるのか、どうやって始めたらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事ではLINE広告の基本情報からLINE広告の始め方、広告媒体としての特徴などを紹介いたします。

LINE広告配信事例

広告運用において、すでにGoogle広告やYahoo!広告を配信していて、打てる施策がなくなってきたり、ユーザー層の幅を広げたかったりと頭を抱える運用者の方もいるのではないでしょうか?

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そんな中で次の一手となるのが今回紹介するLINE広告です。実際に弊社で運用しているLINE広告では、Google広告やYahoo!広告よりも良い成果で配信ができ、効果的だったものもいくつかあります。

既存媒体と同じターゲティングで配信するだけで成果が上げられることも

LINE広告とYahoo!広告のディスプレイ広告において同じ施策で配信したところ、LINE広告ではYahoo!広告よりも低いクリック単価で配信ができました。その結果、LINE広告では、Yahoo!広告の約半分のCPAでコンバージョンを獲得できました。

また、Google広告で実施していたリマーケティング施策を、 LINE広告でも同様に実施したところ、 6倍以上のクリック率で配信ができたケースもあります。

どちらの事例でもLINE広告は、多くの人が日常的に使用するアプリであり、ユーザーの目にとまりやすい広告枠も多いので、他媒体と比較して反応率が良かったのではないかと考えられます。

LINE広告とは

そもそもLINE広告とはコミュニケーションアプリ「LINE」が提供する運用型広告プラットフォームで、アプリ内のトークリストやタイムライン、LINE NEWSなどに広告を配信することができます。

以前は「LINE Ads Platform(通称 LAP)」という名称でしたが、2020年1月15日に「LINE広告」という名称に変更されました。

少額からでも広告を出稿でき、配信を始めるハードルが低いのが特徴です。弊社ではひと月5万円の費用で広告配信をしているアカウントもあり、B to C向けの広告では約15万のインプレッション数で配信できています。

広告の種類

広告のクリエイティブは静止画であれば1200×628または1080×1080、動画であれば16:9、または1:1または9:16のサイズのものが必要です。なお、このサイズでないと入稿ができません。

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また、入稿した広告と設定したランディングページには審査が発生します。審査期間については正式に公表されていませんが、当日中~5営業日ほどかかる場合があります。

審査が非承認だった場合、その広告は修正できず作成し直さなければいけないので注意が必要です。

ここからは、配信できるフォーマットと掲載面をご紹介します。

静止画

静止画で配信できるフォーマットは以下の4種類です。()内のサイズ表記は横×縦となっています。

・Card(1200×628 pixel)
・Square(1080×1080 pixel)
・Carousel(1080×1080 pixel)
・Small Image(600×400 pixel)

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画像引用元:LINE Business Guide|LINE 媒体資料

Carouselでは最大10枚の画像を表示させることができます。Small Imageは、主にトークリストの掲載枠に表示されるフォーマットです。

動画

動画で配信できるフォーマットは以下の3種類です。()内のアスペクト比表記は横×縦となっています。

・Card(16:9)
・Square(1:1)
・Vertical(9:16)

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画像引用元:LINE Business Guide|LINE 媒体資料

Verticalはタイムライン上において、3:4の比率で広告が表示されるため、上下が省略されます。ユーザーが動画をタップすると全画面(9:16)で表示されるようになります。

各フォーマットの掲載面

各フォーマットによって掲載される枠が異なるので、よく確認しておきましょう。CardとSquareは、LINE広告のほとんどの配信面で配信ができる基本的なフォーマットです。広告配信を始めるならまずはこのフォーマットで広告を作成することをおすすめします。

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画像引用元:LINE Business Guide|LINE 媒体資料

ターゲティング

LINE広告で利用できる代表的なターゲティングは以下のとおりです。それぞれのターゲティングの詳細もご紹介します。

・LINEターゲティング配信
・オーディエンス配信
・LINE Dynamic Ads
・類似配信

LINEターゲティング配信

年齢・地域・興味関心など複数のセグメントを掛け合わせてターゲティングすることができます。複数の属性を掛け合わせてターゲティング設定することで、よりコンバージョンの見込みがあるユーザーをねらって配信できます。

設定に特別な準備などは不要で、広告グループ作成の段階で設定をすることができます。

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画像引用元:LINE Business Guide|LINE媒体資料

オーディエンス配信

ユーザー情報を使用してオーディエンスを作成し、それらのユーザーに対して配信する方法です。サイト訪問者のオーディエンスや、LINE公式アカウントの友だちのオーディエンスを作成することで、該当するユーザーにLINEアプリ上で広告を配信できます。すでに自社で保有している情報をもとにオーディエンスソースを作成できるので、他のターゲティングよりも、ねらったユーザーにしっかりと広告が配信できます。

コンバージョン獲得が期待できるオーディエンスなので、予算が少ない中で効率的に配信したいときに活用しましょう。

LINE Dynamic Ads

ユーザーの商品の閲覧履歴に基づいて、特定の商品を表示した広告を配信できます。主に商品ページがたくさんあるようなECサイトの広告で使用します。

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ユーザーがすでに商品ページを閲覧したことのある商品を広告として表示できるので、その商品に対する関心が高いユーザーをねらって配信することができます。現在、LINE Dynamic Adsを導入するには媒体側への申請が必要です。

類似配信

先述したオーディエンス配信のターゲティングで作成できるオーディエンスソースをもとに、類似したユーザーをターゲティングできます。

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オーディエンスのサイズは上位1%~15%まで選択が可能です。1%がもっとも類似度が高く、数字が大きくなるほど類似度は低くなりますが、オーディエンスサイズは大きくなりリーチできる人数が多くなります。

この類似配信のオーディエンスを使用することで、新規ユーザーのなかでもコンバージョン確度の高いユーザーをターゲティングすることも可能になります。

たとえば、既存顧客のメールアドレスをもとにオーディエンスを作成し、その類似オーディエンスを作成すれば、既存顧客に類似した新規顧客をターゲティングできるようになります。

広告配信開始に必要なもの

広告配信を始めるには、まずLINE広告アカウントを開設する必要があります。LINE広告アカウント開設にあたり以下の2点を準備しておきます。

・LINEビジネスID
・LINE公式アカウント

LINEビジネスID は、 LINE広告を使用するためのユーザーIDのようなものになります。 LINEビジネスID申し込み画面から発行ができます。

LINE公式アカウントは、広告配信に使用するLINEアカウントです。LINE公式アカウントには「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。

それぞれ利用できる機能が異なり、認証済アカウントは審査が発生しますが、未認証アカウントは審査なしで誰でも作成が可能です。

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認証済アカウントではプロフィールに認証バッチが付与されたり、アプリ内のアカウント検索結果に表示されるようになったりと利用できる機能が増えます。

広告アカウント開設には、認証済/未認証どちらのアカウントでも作成ができます。広告を配信するだけであれば認証済アカウントであるメリットはそれほどありません。

広告だけでなく、公式アカウントを使用してユーザーを積極的に接点をつくりたい場合には認証済アカウントの方が、より活用する幅が広がります。
また、すでにLINE公式アカウントを保有している場合はそのアカウントを使用して広告アカウントに紐づけが可能です。

LINE公式アカウントは公式サイトから開設ができます(LINE公式アカウントについての詳細を知りたい方も公式サイトをご覧ください)。

LINEビジネスIDとLINE公式アカウントが準備できたらアカウント開設をします。開設のフローについてはこちらの記事に記載しています。

LINE広告の何が良いの?

LINE広告は他の広告媒体にはない独自のメリットがいくつかあります。なぜLINE広告がおすすめなのか、その理由をご紹介します。

利用ユーザー数が多く、リーチが拡大できる

LINEは月間8,800万人に利用されているコミュニケーションアプリです。SNS利用者のうちでも LINE 利用者は81.3%と利用率が高く、そのぶんリーチ力の高い媒体であるといえます。

Facebookの月間利用者数が2,600万人、Twitterの月間利用者数が4,500万人ですので、他のSNSと比較してLINEは、より多くのユーザーに利用されている媒体です。

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たとえばLINE NEWSへの配信であれば約7,500万人以上のユーザーにリーチすることが可能です。多くの人に日常的に利用されているアプリに広告を配信することができるので、他の媒体ではリーチできない層へ配信することができます。

これまでGoogle広告やYahoo!広告で配信をしてきて、これまで以上に多くのユーザーに配信を広げたいときなどに新しい広告配信媒体として活用できます。

LINE独自の新しい配信面に広告配信ができる

LINE広告では、 LINE本体アプリの他にLINE関連サービスをはじめとしたアプリを保有する「 LINE広告ネットワーク」と呼ばれる配信面に広告を配信することができます。

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画像引用元:LINE広告ネットワーク|LINE for Business

LINE本体アプリ内での配信面は以下通りです。

・Smart Channel(LINEトークリスト最上部)
・LINE NEWS
・タイムライン
・ウォレット
・LINEマンガ
・LINE BLOG
・LINEポイントクラブ
・LINEショッピング
・LINEチラシ
・LINEクーポン
・LINEマイカード

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画像引用元:LINE広告( LINE本体アプリ内)の配信面LINE広告|LINE for Business

LINE広告ネットワーク

LINE広告が保有するネットワークで、 LINEアプリ本体以外のLINEブログやMERY、クックパッドのようなアプリにも配信ができます。

実際に配信されている広告は以下のような形で表示されています。アプリの仕様にもよりますが、広告のインフォメーションマークをクリックすると、LINE広告のプライバシーポリシーのページが表示されるものはLINE広告で配信されているものだと確認ができます。

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左:MERYアプリ内LINE広告、右:インフォメーションマーククリック後の遷移画面

ちなみに「LINE広告ネットワーク」内の特定のアプリのみに配信または除外といった設定をすることはできません。「LINE広告」と「LINE広告ネットワーク」両方に配信、もしくはどちらかのみに配信する設定にすることは可能です。

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画像引用元: LINE Business Guide| LINE媒体資料

他媒体より平均クリック単価が低い

リーチが広く、広告の掲載枠も多いため競合性が低いのが LINE 広告の特徴です。また、LINE広告は2016年6月から本格的にサービス提供が開始された広告媒体で、 Google広告やYahoo!広告などの有名な広告媒体と比較して新しい広告媒体です。そのため広告を出稿している競合も少なく、クリック単価が低い傾向にあります。

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弊社の実績では、検索広告でのクリック単価が約50円だったのに対して、LINE広告ではクリック単価が約15円で配信ができました。広告費は検索広告の半分の額で、クリック数が約1.5倍に増加しました。

低いクリック単価でサイト流入数を増やすことで、他媒体のリマーケティングとの相乗効果も期待できます。

LINE独自のターゲティングが使える

LINE広告では、LINE公式アカウントに登録された友だちに対して広告を配信することができます。これはLINE広告で利用できるターゲティングのなかでも、他の広告媒体にはないターゲティング方法になります。

友だちターゲティングのメリットとしては、すでに自社商品・サービスに興味を持っているユーザーに対して広告を配信できるので高い成果が見込めるという点があります。

また、友だち登録をしているユーザーの情報をもとに類似ユーザーのオーディエンスを作成することもでき、友だち類似ターゲティングでの配信も可能です。

新しい施策としてLINE広告を始めてみましょう

LINE広告は少額の予算から始めることができ、しかも低いクリック単価で広告配信ができる点で魅力的な広告媒体です。

広告の新しい施策に悩んだら、LINE広告を始めてみてはいかがでしょうか。

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