己の恥と衰えと、若い人達の優しさと
今日、夕飯にまぜそばを食べに行った。
相変わらずラーメン大好き小池さん状態。
普通のラーメンの大盛の食券を買ったつもりでいて、温玉のせのラーメンが運ばれてきた。
「え、温玉頼んでませんけど?」
思わず店員さんに訪ねると、店員さんは食券を見せてくれて、
「温玉のせをご注文されてますね」
と買った券を見せてくれた。
確かに食券は温玉のせになっていた。
私は温玉が苦手だ。ゆで玉子、目玉焼きも食べれない。玉子焼き、卵かけご飯は食べられる。玉子の白身と黄身が混ぜられていないと食べられない。
恐る恐る店員さんに
「温玉取ってもらえませんか?」
と尋ねると、
「いいですよ~」
と応じて取り除いてくれた。
助かった、普通に食べられると思って箸をつけ始めたところで、店員さんから
「温玉の分の100円返金です」
と、100円を渡された。
私のミス、不注意で料理を提供してから気付いて取ってもらった温玉の代金100円を、私は素直に受け取ることは出来ず、
「いや、大丈夫ですよ」
とお断りしたのだが、
「召し上がる前でしたので」
と店員さんのご厚意で返金して頂いた。
己の不注意を恥じた。またよく見ず買ってしまう集中力の衰えを感じた。
ものが温玉なだけに、私の丼から取り除かれた食材は二度と他のお客に提供する事は出来ないだろう。
お店の丸損になるにも関わらず、ご厚意で返金を申し出てくれたそのお店に、私は受け取った100円を財布に戻すことが出来ず、その100円玉を握りしめて食券機に向かい、ライス120円を1つ追加させてもらった。
店員さんは優しく
「ありがとうございます」
と言って食券を受け取りライスを提供してくれた。
そのライスはとても美味しかった。
こちらこそありがとう。
若い店員さんの優しさに触れた夜だった。
余談だが食事中、水を取ろうとした時また不注意で置いた箸に手が当たってシャツにタレが飛んでしまった。最悪だ、もう消えてしまえばいいと自分を呪ったが、その時もその優しい店員さんは浸み取りペーパーを持ってきてくれて、
「お使いください」
と差し出してくれた。
本当に、その優しさで今夜は救われました。
ありがとうございました。また行きます。
それでは、本日はここまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?