僕とガンダムと私
今日の私の好きなもの、機動戦士ガンダム。
出会いは確か、ファミコンのゲーム。
仮面ライダーとかウルトラマンとか、ヒーローが沢山出ているゲームにいたガンダムというキャラクターが気に入り、テレビ放送やゲーム、カードダスなどを集めて楽しんでいた。
少し大きくなり、自分でアルバイトを始めた頃、自分の知らなかったガンダムシリーズの作品をレンタルビデオでイッキ見した。
それこそ当時発表されていた作品を手当たり次第見た気がする。
初代ガンダム、Zガンダム、ZZガンダム、逆襲のシャア。
ガンダムW、X、G、V、F91、0080、08小隊、0083。
元々ゲームで作品は知っていたが、じっくりとストーリーを堪能し、益々好きになった。
それぞれに面白さがあり、紹介したいところだが、ここでは一番好きなシリーズ、0083について述べたい。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
初代ガンダムは宇宙世紀という現在の西暦とは違う歴の年代を使用している。
テレビシリーズの初代のガンダムは0079年~80年を舞台とし、その続編のZガンダムは0086年を舞台としていた。
その2つのシリーズを繋ぐ物語として、テレビではなくOVAで発表された作品が0083。
その為、初代のガンダムで活躍していたパイロットが出演していたり、後のZガンダムで活躍する将校が出演していたりと、ガンダムシリーズの時代の変遷を感じることの出来る作品。
いわゆるニュータイプと呼ばれる超人的なパイロットは登場しない。しかし主人公で半人前のテストパイロットのコウ・ウラキとベテランパイロットのアナベル・ガトーとの交戦、対話、対決。
様々な立場の人間の思惑、策謀。
それらが実に見事に描かれていて、私はこの作品の虜になった。
「ソロモンよ!私は帰って来た!!」
作品の中盤で、アナベル・ガトーの言うこのセリフ。彼はこの時のために多くの仲間を犠牲にし、3年もの時を屈辱耐えてきた。
その想いがこの一言と続く行動で昇華された時、カタルシスを感じられるのだ。
この戦争のラストは誰も勝利者とはならない。それがこの作品の主題であり、主題歌の一節に繋がる。
「The Winner」
勝利者などいない 戦いに疲れはて
星空を見上げる 泣くことも叶わない
戦争には勝利者などいない。しかし、彼らの目指した帰結には到達した。数多の犠牲を伴って。
その悲しさと潔さが心に沁みる。
定期的に見返したくなる作品。
表題の画像は、これまでセガサターンのゲームのみで映像作品にはなっていないブルーデイスティニーという作品が最近コミック化されたもの。
それでは、本日はここまで。