埋れ木『THE ROLE OF』終演
家のカギの高村です。
ユニットのブログに客演のまとめを書くのもしのびなく思っていて、noteに書くことにしました。
まず今回は大きく体調を崩してしまい、最後までご迷惑をおかけしてしまいました。
今後いっそう忙しくなるので、気を引き締めつつ、回復に努めたいと思います。
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今回の作品では
超能力に目覚めた主人公が、ヒーローとしての活動と、バイトと、サークル活動と、生活を天秤にかけて苦悩するお話でした。
僕はその主人公に対して、中途半端な姿勢だと難色を示す役でした。
物事に向き合う姿勢は人によって違うのに
自分が1番大事にしている場所を、ことを、誰もが1番に優先したいに違いないと、優先するべきだと、思ってしまう
もちろんそれは、一緒に本気でやった経験があるからだと思うし、僕の演じたタツキの気持ちがとてもよく分かりました。
僕と違ったのは、とても上手に折り合いを付けたところ。
「誠のペースでやればいいと、思う、ことにした」
なんて言えるのはとても大人だと思います。
僕はそれは出来なかったし、今なら分かることもある。でも今分かってもどうしようもない。
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そして最近、一個下の代も大学卒業の歳を迎えたのを中心にして
どんどん演劇から離れていっている。
それがすごく嫌だ。嫌だなんて暴力的な言い方かもしれないけど、すごく嫌だ。寂しい。一緒にやりたいと思う人ほどいなくなる。
長く続けていて、これからも続けていく諸先輩とこれからもやっていきたい、肩を並べたいという気持ちはもちろんある。その気持ちも大きい。
でも離れていく同世代への気持ちもどうしても禁じ得ない。今回も千秋楽は正直、その気持ちでいっぱいで、とてもブルーだった。
埋れ木の現場で共演者との別れが惜しまれるのは、きっと板の上でも人と人で居られているからだと思う。
本番の回数を重ねれば重ねるほどやりとりが出来ていく。役としても人としても。
僕は人として板の上に立ちたいし、人とお芝居を続けていきたい。
期せずして今回の共演者の皆さんからは十人十色のポリシーや将来の展望、不安、悩み、決意を聞くことが出来たけど、僕はまた皆さんと一緒にできることだけをただ切に願います。
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それでは、もうすでに長いですが
共演者の皆様について書いていきたいと思います
蓮さん
蓮さんは拝見する一方で、劇団スポーツも僕は大好きなので、ご一緒するってなってすごく緊張してました。
でもほんとに、冗談とかイジりではなく蓮さんが主演だったから安心してできました。
脚本や演出に真摯でありながら、面白くしたいという意志も強く感じて、そんな蓮さんと2人で演じるシーンが頂けてすごく嬉しかったです。僕が途中体調を崩して稽古をお休みしていたりしたのもあり、ぐっと仲良くなったのは終盤だったと思うんですが、たくさんたくさん仲良くしていただけて本当に楽しかったです
新開さん
結局敬語が取れませんでした。
でも前回よりとても仲良くできたと思います。一緒にお酒飲んで、色んな話も聞けて、また一段と好きになりました。
Twitterにも書きましたが、今回の作中で
誠と対峙するシーンで発するセリフが、腹の底から出ているような、これまで聞いたことのないノーガードな喋り方で、すごくグッときていました。新開さんからは強い優しさみたいなものを普段感じているんですけど、今回は演技からも飲みの席でも人間味というか、危うさというか、そういうものが垣間見れて、あーいいなぁと思いつつ、ずるいなーと思っていました。
来年ご一緒する予定は既に決まっているので、そのときは「よう新開！」みたいな感じで呼べるように頑張ります(無理かな)
かなりさん
あんまりお話しできなかった人のトップ2かもしれないです。どっしり構える姿に尊敬を抱きつつも少しビビっていました。
話せばとても楽しく、まさに姉御って感じなんですが、やはり女性の中心にいるような存在でした。女性陣のバランスを稽古場でかなりとっていた気がします。
セリフこそほとんど交わしませんでしたが、リーバーの人たちをまとめあげて頂いて、くせ者揃い、抱えているものだらけの役立ちのバランスもとっていたんだなぁと改めて思います。
主宰の1人であることを終盤になって知ってビックリしましたが、納得もしました
たなべ
たなべな！上手な人も魅力的な人もゴロゴロいた今回の座組だけど、たなべに1番感心していました。偉そうに先輩として接しているけど、ふとそれも申し訳なくなりました。
たなべは3年前に共演していて、幼なじみの役だったんですが、その時よりとても上手になったなと思ったし、その時感じなかった、取り組み方とかに気付きがあって。
誠の秘密をなんとか守ろうとする例の地獄のシーン。
色んな矢印が飛び交うああいうシーンを演じるのが僕は好きなんですけど、だから、自分ならどう処理するかなとか考えながら稽古を見てたんですけど
どの言葉、どの勘違い、どの話題にいつどう反応して、お客さんにはどこを注目させたいのか、すごく考えているのが見えて(実際どうかは分からないですけど)、えーすごい上手じゃんと思いました。
それでいて演出への対応速度もあって、でもついまたやってしまう失敗とかもあって、微笑ましいし可愛いなと思いつつ、演劇ってこれが楽しいよねーと思っていました。
それとは別で太い1本の線を大事にするシーンもしっかりやっていたと思うし、3年前の記憶との比較があるからかもしれないけど本当によかったなあと思います。
偉そうなことばっか言ってしまった。
負けてられないし負けてんなあとも思うし、今一番また一緒にやりたい人になりました。
やろうよ。
大瀬さん
なんというか、綻びがなさすぎて、ある意味人間味がないというか。そういう印象でした。
僕のお客さんの男子は何人も、大瀬さんがやばかったと言っていました(いい意味で)
でもすごく頭おかしくて、人間味はある人でした。ぶっ飛んでる。とってもぶっ飛んでる。
これは大瀬さんなのか矢吹という役なのかもう分からないんですけど、僕はああいう女性がすごく苦手です！
や、大瀬さんのことはとても好きですけど。だから矢吹なのかな？釣り糸が沢山ついているっていうか。それでいて本人は気ままというか。
恐ろしい存在です僕は男子校出身なので。
あと大瀬さんは髪の毛整いすぎてて怖い。紙にペンで書いたみたいに全部同じ向き。
でもずっとアイロンしてた。執念。
尾形さん
尾形さーーん！
小屋入りしてからとっても仲良しになったと思っています。ハゲとかじゃなくて、あの雰囲気は、今回の座組で1番の武器だったと思います。
かまいたちのトトロのネタじゃないけど、我々はどう努力したってあの役は演じられないし、生きてる限り消えない武器だなぁと思いました。
やさしいし沢山構ってくれてすごい好きです。
最終日、ステージ間の時間がなさすぎて、タバコ吸いながらパンとおにぎり食べてコーヒー飲んでたのがすごい面白かったです。
役として絡めなかったのが悔やまれますが、楽屋での絡みは濃厚でした。
頭を触るとおっぱいを触ってくる。
佐藤さん
佐藤さんは本当に最後までつかめなかった…。
よく気がつくのに、変わり者な感じもあって。優しいには違いないんですけど、不思議な存在でした。
大瀬さんと仲良しなのもなんだか納得。
アップで歌っているの見て、なんかとても安心したのを覚えています。
きっとこの人もっとボケる人なんだろうなって思ってました。まだまだ分からないことが多いので、ぜひこれからのご活躍を拝見していきたいです。
友さん
最初少し怖くて、あんまりお話できていなかったんですが、ものすごく優しい方で、１回おうちに飲みに行かせてもらって、音楽の話とかもたくさんして、とても仲良くして頂きました。
一緒に歌まで歌わせていただいて。
アップの時間にギターに合わせて歌うなんて、今までで1番最高の本番前でした。終演ツイートに写真乗せてくださったのもすごく嬉しかったです。脱サラで役者になったということで、本当に本当に役者を始めてくださってよかったなと思いました！！こんな素敵な役者さんが！お芝居やってなかったらと思うと！！
男性陣の雰囲気、ひいては座組の雰囲気はこの方が作っていたに違いありません。
夏姫さん
結局敬語が取れませんでした(②)
パッと見「キレイ」っていう感じの人なんですけど人としてはとても「かわいい」人で、今回の役柄で改めてそれを強く感じました。なんかこう、ベタっとした人懐っこさがある演技をなさるイメージがあったんですが、今回はスパッと差し込むような芯の強さがより際立っていて、新開さんに続き個人的には新しい一面が見られて尊敬が強まりました。
次は「なっちゃん！」と呼べるように頑張ります(無理かな)
佐瀬さん
結局敬語が取れなかった(③)
前回にも増して働き者な1面を垣間見ました。
佐瀬さんがどうなっていくのかが埋れ木の今後に大きく影響するような気がしました勝手に。
すごく努力家で、1番苦労していたように見えました。裏から1番楽しく演技を聞いていました。
ムードメーカーでもあり、背筋を伸ばされる存在でもあり、座組で大きな存在だったと思います。
次は「佐瀬！」って呼べるように頑張ります(無理かな)
羽田さん
前回に引き続き沢山仲良くして頂きました。
あえて多くは語りません！
また必ずや！！
こんぺさん
やっと共演できたのに！！
一言も会話出来ませんでした。
楽屋で「なんかいつもと違う。不安だ」と言ったら「楽しもう」と言われたのがすごく印象的でした。間違いなく活躍なさる方でしょうから、とにかくまたご一緒できるように頑張ります。出演を何度も見に来ていただいていて、褒めてくださっていたので、今回どう写ったのかすごく気になります。
駆け足ですが次も始まってしまうので
このへんで！！！！
とにかく楽しかったです。
次に向けて。
それではこの辺で。