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登山動画 - iPhone 16 Proの設定
当方は登山の様子を動画で記録しております。以前は写真のみでしたが、動画にして見返した方が臨場感があり、その時の記憶もより鮮明に思い返すことができるので、動画記録を積極的に行っている次第です。
今回は、iPhoneを使った動画の撮影方法についてまとめました。
これまでの機材について
初期の動画撮影で使用した機材は、3000円位で購入したApemanという激安アクションカメラでしたが、これは全くダメでした。話にならない映像でした・・・
以降、ミラーレスカメラで撮影しておりましたが、手ブレ補正がある機材であっても割とブレやすく、かつ大きく重いため、疲れてくるにつれて撮影頻度が激減、下山の際はブラブラすると煩わしいのでカメラをザックにしまってしまうことが多く、加齢による体力低下も相まって、遂にカメラを手放すに至りました・・・
現在の撮影機材
今年の9月にiPhone 16 Proを発売日に購入し、登山時の動画(と写真)はこれ一本で済ませるスタイルとしました。購入の動機は、Proにも5倍望遠レンズが搭載されたため、13ミリから120ミリのレンジを光学レンズでカバーでき、かつこの能力が手のひらに収まるコンパクトボディに詰まっていることに魅力を感じたためです。
なお、当方が選択した容量は一番安い128GBです。
![](https://assets.st-note.com/img/1732497942-uS0nJsN9D8litb3Yj2XP1UGK.jpg?width=1200)
初めてのiPhone 16 Proでの撮影
発売日にiPhoneを入手し、早速、谷川連峰主脈縦走に出かけました。
この時の撮影は標準のカメラアプリを使用し、4K 30fpsの撮って出しでした。
結論として、手ブレ補正は最強、空間オーディオにより風の音もよく抑制され、雨の中でもお構いなく撮影可能と満足行くものでした。
一方、肝心の画質については、確かに綺麗なのですが、ちょっとカリカリしすぎており、観ていて目が痛いなあとの感想を持ちました。
Blackmagic Cameraアプリについて
初回の山行動画の編集を終え、映像の色味修正について考えるようになりました。自分好みの色味に編集するためにはLog撮影というものが必要だということがわかりましたが、iPhone 16 ProでLogを選択するためには、Apple ProResで撮影する必要があるとのこと。
しかし、当方が選択した128GBではProRes撮影は外部SSDを接続しないと不可のため、iPhone単体ではLog撮影ができないということが判り、敢えなくギブアップ。
何とか、色味編集が可能にならないか、ネットで調べていると、Blackmagic Cameraアプリを使うことで、ProResでなくてもLog撮影ができるというナイスな情報に行きつきました。
コーデックをHEVC (H.265)にして、カラースペースをApple Log-HDRにすると、当方の128 GBのiPhoneでもLog撮影が可能となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1732500184-SdiMTjB1fbNqVeICO65hKZ24.jpg?width=1200)
なお、気になる撮影可能時間についても、残77 GBで4時間の撮影が可能ということで、これなら問題ありません。因みに4K 24 fpsに設定しております。
![](https://assets.st-note.com/img/1732500291-ec436bNKUaGOzEwmr0PplVxR.jpg?width=1200)
Log撮影とカラーグレーディングの効果
これまで2回、Blackmagicアプリで山行時のLog撮影を行い、Davinci Resolveという動画編集ソフトでカラーグレーディングを行いました。なお、当方、このような色編集は経験なかったため、LUT(無料で入手できるものですが・・・)を当てて、微修正をかけるという割と簡単な作業で終わらせました。
下記が最新の笠取山ツェルト泊の動画ですが、個人的にはかなり満足できる仕上がりでした。
Blackmagic Cameraのアプリでは、Apple ProResでも割と軽量な422LTも選択可能であり、これですと残77 GBで1時間30分程度の撮影ができますので、これによる映像品質の向上がどの程度なのか興味はあります。
しかし、現時点ではH.265のLog撮影で十分満足しているので、暫くはこの設定で行こうかと考えております。
最後に
iPhone 16 Proの動画性能、恐るべしです。この性能を持ちながら、ポケットに収納できる高い携帯性のため、撮影時の煩わしさが大幅に低減し、結果、取れ高も増やすことが可能となりました。
当方の撮影スタイルは、三脚にカメラを設置して、自分を置き撮りすることが多いため、結構負担(手間も体力も・・・)が大きく、さっと仕舞えるiPhoneは非常にありがたいです。
このように動画については満足している一方、写真はまだまだミラーレスカメラに軍配が上がるかなとの感想です。iPhoneで撮影した写真は(動画もですが)目に痛いぐらいカリカリしており、自分の記憶とはちょっと違うものが撮れているような感じがしております。
また、構図や露出を決めてシャッターを押すという体験というのは、割と重要な要素なのかと考え始めております。正直、カメラを持たない山行が少し味気なく感じております。
結論として、動画はiPhone 16 Proで撮影して、写真はミラーレスカメラというスタイルが一番理想的ということになりました。
早計にミラーレスカメラを売却してしまったのが痛い・・・