そうだ、GT3、乗ろう😜
「次のニュルブルクリンクは、できればM4GT3で走ろうと思っているんだよね」
そう正直な自分の気持ちを吐露すると、驚く人が多いことに僕は驚いている。
「ははっ、そりゃオモロいですね」
そう笑らわれることも少なくない。
そんなに滑稽なことなのだろうか。僕にとってはごく自然なことだと思っている。笑いのありかがわからない。ニュルブルクリンク24時間で日本人初の表彰台を実現させるためにはGT3でなければならないし、そもそもドライバーとしてにはもう一度乗っておかなければケジメがつかない。夢語りでもなく絵空事でもない。希望ではなく予定なのだ。
ニュルブルクリンク24時間だけではなく、日頃から体に馴染ませておく必要がある。スーパーGT300、スーパー耐久、GTチャレンジワールドアジア、あるいはドイツのシリーズ戦を追う方法もある。ニュルブルクリンク24時間で100%のパフォーマンスを発揮するために、だ。
そのために、ドイツに居を移す可能性も否定していない。
「ニュル村はあまりに田舎だからね、住むとしたらコブレンツがフランクフルトだろうね」
具体的な提案なのに、また笑われました(笑)
62歳だから?
最近GT3に触れていないからなのか?
誤解を恐れずに言えば、ブロンズのアマチュアドライバーもそれなりにはドライブしている。僕の個人的な傾向では、ハイパワーマシンのほうが性に合っている。限られたパワーを大切に使うより、有り余るパワーをねじ伏せる方が得意なのだ。その意味ではGT3はイージーだと思う。
先日ファナテックGTチャレンジワールドアジア(長いw)でね、スタディのM4GT3をしみじみと眺めていました。やはりGT3じゃないと僕の人生完結しないなってね。
その時ね、背後に気配がした。振り返った。巨匠・田村弥カメラマンがファインダー越しに僕を見つめていた。その写真がこれだ。
「乗りたそうですね」
「そうだね、自分を抑えられない」
すると巨匠は一言、僕にこう言ったのだ。
「アニキにGT3は似合いますね」
けして、茶化した物言いではなかった。笑ってはいなかった。
「アニキが乗ってる写真を撮りたいです」
巨匠が撮影すると、クルマが語りはじめる。被写体が人であっても素敵な撮影をする。人の気持ちをも見抜くから、氏の写真が人を感動させるのだろう。嬉しかった。
やっぱりこれからも、自分の可能性を信じて突き進むことにするよ。信じてやれるのは僕しかいないんだから。
これからも応援、よろしくお願い申し上げます