人生すなわちパンタレイってわけ
十年前祖父が亡くなった
去年の末祖母が亡くなった
彼らの喪失による悲しさも
未だに感じるがそれと共に
アイデンティティの揺らぎを覚えた
ルーツとなる人を失う経験は
自身の一部が剥がれ落ちる感覚を与える
そんな折に耳にしたのが
アンジュルムの
人生、すなわちパンタ・レイ
歌詞の意味がわからないという方もいるがその当時のキナにとっちゃあバシバシ響いたし一番のグリーフケアにもなった
話します
哲学者ヘラクレイトスの
引用から始まる冒頭は
とりあえず聴いてほしい
そのあとから
万物は流転するらしい
ぐるりぐるり 形を変える
あの頃 通ってたコンビニも
知らぬあいだに レストラン
コンビニは若さと個人の象徴で
レストランは成長と家庭のイメージ
街中が移り変わるように
自分も年を取るし変わっていく
変わることは 時に恐怖ね
「わたし」が消えちゃうような感覚
髪を切って機種変して
引っ越して年かさね
ねえ 「わたし」ってなんでしょね?
わい、高校生の頃から
ヘアドネーションをしていて
数年単位で髪が伸び縮みしていて
かつ
人生の過渡に合わせて3度
引っ越しをしているので
ここはスッと入ってくる
どの時点の自分も自分なんだけど
それぞれ違う人でもあるなあと
嗚呼 あんなに あんこはこしあん派の私が
なぜになぜに 粒あんばっか食べてるの?
唐突なあんこ
これキナの解釈としては
こしあんが一般的
粒あんが少数派を表していると思って
あんなにこしあん派の私は
粒あん派にはなってないんですよね
粒あんばっか食べてるだけで
なんとなくなんですけど
好んで食べているというよりは
周りをみてそれを選んでいるような
キナは粒あんも好きなので
あまり悪く言うつもりはないけど
人が取らない役を積極的に引き受けるとか
あとは他の人とは違うセンスがある
という少し中二っぽい自負とか
そういうニュアンスを含んでるのかと
思ってます
そうだ
人生、すなわちパンタ・レイ
転がって 移ろって 彩る
嘆くなかれ 変わらぬハート
ココにあるでしょう?
それがLOVE
愛はエタニティ
祖父母にはもう会えないけれど
外見や考え方や世の中も変わるけど
変わらぬハートはここにあるし
受け取った愛は褪せずに
永遠にそこに在る
その事実だけで泣けてきますね
始まりあれば 終わりがある
終わりあるから 始まるもんさ
イヤだイヤだと 泣きわめけど
花は散っちゃって 若葉萌ゆる
二番の始まり
花は散っちゃって、
で終わるのかと思いきや
若葉萌ゆるーー
ちゃんと後世に繋がっていくんだよね好き
感情は 往々にして薄情
悲しいことがあったとしても
ご飯美味しい空がキレイ
ちょっと痩せた恋に落ちた
感動は 止まらないの
も~~~ここ大好き
感情や情勢は固定されたものではなく
移ろいゆくもので
感動するをmoveと言いますが
本当にそう
心が動かされるんだよね
嗚呼 あの頃 なんとも思わずいた
バラード 今や私 カラオケの一曲目よ
あ~~~
この感覚をサビ前に持ってくるの
好き!!!!!!!!
歌なり映画なり創作物の
捉え方が変わるのも成長だよなあ
嗚呼ゆく河 流れは絶えないけど
おんなじ 水ではないの
変わらぬままいるなんて
飽き飽きしちゃうわ
ひとところ 止まれない
大サビ前のこちら
大きな河
ずっと変わらずそこにあって
止まることも乾くこともなく
流れていくけど
おんなじ水(中身)ではない
こうやって変化を肯定的に
受け止めさせてくれる楽曲
このタイミングで出会えてよかった~
あなたにもあなたを癒す曲があればいいな
なければキナと探そうね
𝐵𝐼𝐺𝐿𝑂𝑉𝐸
28.03.2021
キナ