キー印 開発ストーリー ~その1

キー印 開発ストーリーとこれから、、について、需要あるとは到底思えませんが、せっかくなので書いていこうと思います。

十数年前にさかのぼります。工業デザイン事務所「デザインルーム」を立上げた頃です。
当時印章メーカー大手シャチハタ社主催の製品化を目的としたデザインコンペティションが開催されていました。
審査員には日本を代表するデザイナーが名を連ねており賞金も300万円と多額でした。フリーランスに成り立て、借金もあり無名な私としては、ぜひとも賞金と名声を手にしたい！という下心で仕事の合間にネタを考えていました。

そんな時でした。小さな事務所でデスクトップPCで仕事をしている時に宅急便が呼び鈴をならしました。
「はんこはどこ～？、、」と認印を探しながら指をトントンしていたときに、「アレ？この指をトントンする ～ キーボードをトントン叩く ～ シャチハタ印をポンポン押すって、なんか似てるな・・・」「これ、イケる？！」と思ったことが切欠でした。

そうなると早速具体的にスタイリングデザインです。デザインしてないように魅せるデザインを追求し昇華させた“そのまんまスタイル”のキー印。いいんじゃな～い？と思い、意気揚々とそのデザインコンペティションに出品してみましたが、結果は箸にも棒にも掛からず・・・でした。なんかスゴク商品化に近い気がしたんですけどね～。何かが足りなかったのでしょう・・・orz

しかしコンペに出すまでに、それなりに試行錯誤しアイディアと向き合う時間が長くなると、当初の浮ついた気持ちや賞金や名声目的など忘れ（いや賞金はほしかった、、）どうしてもこの“シャレおしゃれ”アイディアを多くの方々に見てほしい、使ってほしい！という熱意に変わってきたのでした。。