メインペン足りうる実用性とかっこよさ、ちょうど良さ。クルトガメタル
先の記事で触れたが、現在メインの筆記具として使用しているのは、クルトガメタルである。これについて、思うところを書いてみる。
なお、重心や他のペンとの細かい比較などの調査、詳細な写真等については、本記事や以降の同様の記事では触れる予定はない。他の調査記事に任せる。
良いと感じているところ
偶然タイミングよく入手ができたこと
いきなり何を言っているのかという話ではあるが、本シャーペンとの初遭遇・初入手は非常にタイミングが良かったことは間違いなかった。2024年4月ごろ、当時クルトガダイブが欲しかった私は、近くの文房具店巡りをしたり、X(旧Twitter)を検索したりして入手経路を探していた。そんな中、ある日諦め半分で文房具店に立ち寄ったところ、見たことがないシャーペンに興味を惹かれた。すぐにクルトガメタルを調べたところ、ちょうどその日が発売日であった。しかもちょっと試筆しただけでも使いやすそうと感じたため、クルトガダイブ探しそっちのけですぐ購入を決断した。クルトガメタルの発売直後に品薄となり入手困難な時期があったが、その期間が少々長かったこともあり、あの時あのタイミングに遭遇してすぐに購入を決断したことが非常に嬉しかったと、今でも感じている。
クルトガ特有の芯先ブレ問題の解消 (KSモデル系)
購入を決断した大きな理由が、クルトガ特有の芯先のブレ問題が非常に小さかったことである。かなり昔クルトガが出始めた頃に購入したことがあったが、当時は紙に芯先をつける・離すときに芯先が大きく動くことが非常に気になった。これはクルトガのコア部分である芯の回転に必須な挙動であったため、当時がっかりしてすぐに使用をやめてしまった。
後から知ったことではあるが、クルトガメタルの前に出たKSモデルがこの課題を解消したモデルとなっており、従来に比べて非常に小さな動きでクルトガの芯回転を行えるようになっていた。クルトガメタルも内部は同じ構造である。しかし金属軸のせいか、先端の補助チップ(?)のおかげか、個人的にはKSモデルよりもクルトガメタルのほうが芯ブレが少なく、書きやすかった。金属軸であるため、ゴム部の劣化を気にせずに使用できる点もKSモデルに比べて好ましいと感じた。
ブラスト処理がかっこよい
金属軸のペンは数あれど、あまりブラスト処理されたペンを使ってこなかったこともあり、特異でかっこよく感じた。また、表面のザラザラ感が書いている手に触れたときに心地よかった。このあたりは好みの問題である。
総じて、自分の普段遣いにちょうど良い
普通のシャーペンよりはかなり高いとはいえ、クルトガダイブよりも安価であり、かつ入手性もよい。しかもそこそこかっこよく、職場で使用しても咎められるほど派手でもない。そのため、使いやすく気に入ったこのペンは自分の普段遣いにちょうどよいと感じ、予備も用意して、あらゆる場面で積極的に使用している。
クルトガダイブもその後に入手はできたものの、高価であることからなかなか持ち出せずにいる。別記事で記載予定だが、腰を据えて長文を書く際にはクルトガダイブを使用するようにしている。
イマイチなところ
周りのペンにダメージを与えやすい
ブラスト処理をしているため、表面がヤスリのようにギザギザした金属となっている。そのため、他のペンと一緒に持ち歩くと、クルトガメタルが他のペンの表面を傷つけてしまう可能性が高い。実際、同一スペースに複数本ペンが入るペンホルダーに挟んで持ち歩いているのだが、取り出したり閉まったりするときに別のペンの表面とこすれてしまうのがとても怖い。かといって専用ペンホルダーを用意するのも仰々しいので、間に安価なペンを挟むなどの工夫が必要である。
グリップ部が若干ゆるい
私は手遊びしてしまう性質で、手持ち無沙汰なときにペン先を緩めたり締めたりして手遊びしてしまうことがある。クルトガメタルは、大別してペン先部・グリップ部・本体部の3つからなるが、グリップ部と本体部の間のネジが若干ゆるいように感じている。ただこれは、Oリングのばらつきや、個体差かもしれない。使用前にはよく締めておくことが必要である。
やや細身のため、長時間書くのは少し辛いかも
ペンとしては普通の太さではあるが、クルトガダイブと比較すると細身であるため、長時間書くと少し手が疲れやすい。クルトガダイブが優れているためかもしれない。昔は、勉強などで長時間書くときはDr.Grip等の柔らかめのゴムで、持ち手部分が太めのシャーペンを使用していた。その名残かもしれない。いずれにせよ金属軸であるため、クッション部がなく指先が疲れやすいかもしれない、というのは実際あると思う。
カラー展開がやや地味
色は、黒、灰、青の3色展開である。発売後しばらく店先の在庫状況を見ていたが、青が一番人気、ついで黒であり、灰は若干在庫があまり気味であったように感じる。現在は供給が潤沢となり、いずれの色も在庫があるようだ。個人的には、ワイン色みたいな、暗めの赤系な色のクルトガメタルが出てくれると嬉しい。緑はあまりイメージが湧かず、あまり明るすぎる色だと高級感が薄れてしまいそうとは感じる。いずれはカラーバリエーションが出るものと思うが、現時点では3色しかないのは少し寂しい。
まとめ
今のところ、現在の生活に非常にちょうどよい筆記具であり、もうしばらくはこのペンを使うと思う。偶然の出会いでピンときたシャーペンであり、使っていて楽しい・嬉しいと思ったのも気に入っているポイントである。まだ1年も使用していないことに驚くほど、現在の生活に馴染んでいる。もし赤系が出たら飛びつくと思うので、ぜひ多色展開をお願いしたい。ただ、転売を招きかねない限定商法・品薄商法はほどほどに…。