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Key Fusion Lab株式会社 代表西村インタビュー
こんにちは!Key Fusion Lab株式会社です。
今回は、弊社代表の西村にインタビューを行いました。これまでの経歴から創業に至るまで、今後の展望などをお話ししています。ぜひお読みください!
ゆくゆくは“自分の力で勝負”したいなと思った
ーよろしくお願いします!まず、西村さんのご経歴を教えてください
よろしくお願いします!
私は2003年に北海道大学を卒業しました。大学では高分子化学という、液晶テレビの材料や高機能ガラスといった、現在とは程遠い分野の研究開発をしていました。しかし就職を見据えた時、元々車が好きだったことと、今の日本の産業は自動車産業なしでは語れないと考えたことから日産自動車へ入社しました。
在籍した12年間は開発業務に携わりました。エンジン開発をメインで担当しました。動力源としてのエンジンをどう開発するかという、花形とも言える部署に携われたのは良い経験でした。一方、在籍後半には少しずつ別の仕事にも興味が出てきていました。
ー順風満帆に見えますが、なぜ他の仕事に興味が?
まだ当時は自覚していませんでしたが、業務が、将来のなりたい姿と違ったのだと思います。その頃には既に起業についても考えていました。ゆくゆくは“自分の力で勝負”したいなと思っていたのです。大手企業に在籍していると、その後ろ盾だけで武器になってしまいます。大きな組織の中で動くだけではなく、自分の力はどんなものなのかを知りたかったのです。そんな中、ベンチャー企業への転職の機会を得ました。この会社は電気自動車の開発をしているベンチャー企業で、人数は10名ほどでした。
ー規模も領域もかなり異なりますが、不安はありませんでしたか?
あまり不安はありませんでした。むしろ、転職を成し遂げた達成感があったように思います(笑)。働き方も自由で、面白かったです。ここでネットワークが広がりました。今お仕事をいただいているネットワークは、この時に色々な方と会ったところからの関係性であることが多いです。
この会社の仕事はとても面白かったのですが、体制変更のタイミングで会社を離れました。
ーその後、起業までにもう1社在籍されましたね
エンジニアリングサービス会社にお誘いいただきました。フランスに本社があり、日本法人の立ち上げに関わりました。これも前職の時にお付き合いのあったメーカーの方に、そのメーカーを離れて日本法人を立ち上げるから一緒にやらないかと誘っていただいたことからです。
最初はその方と私の2名のみで、登記前の立ち上げ準備室からでした。当時フランス本社の役員に一人で会いに行きましたね。
会社立ち上げ時期の経験が、近い将来自分が起業するための勉強になればとも思っていました。その後色々事業を作り売上貢献もしましたが、1年9か月ほど経ったタイミングで、スピンアウトし自身で起業する判断をしました。
この会社とは今でも業務委託を受ける形で、共同でのプロジェクトの進行を推進しております。良好な関係でのスピンアウトとなりました。
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ーなぜKey Fusion Lab株式会社を設立しようと思ったのでしょうか
重複しますが、自分の力で、どこまで行けるか試したかった、というのが大きくありました。1回目の転職から考え方は変わりません。自分一人での力の限界はどこなのかを知りたいと思っていました。
一方で今思い返すと、他人より石橋を叩いて渡ったかなと思います。すぐ起業するのではなく、ベンチャー企業や日本法人立ち上げなども経験したので、少人数の会社運営とか、一通りの経験をした状態でした。その分、起業当初からやるべきことと粒度はわかっていたので、大きな不安もなく、あとはやるだけという状態でした。
ー企業理念には【『移動』という価値をデザインする】という言葉があります
移動時間や移動中の空間を、つまらないと思うことも少なくないと思っています。特に車などでは運転という行動に縛られますし、本当はもっと有意義な時間になるのではないかと思っていました。この感覚は、自身の原体験が元になっています。
移動空間をもっと快適にしたら、24時間を最大限使って、もっと快適に過ごせるのではないかと思っています。ゆくゆくはこの問題を解決するシステムとして作りたいと思っています。
当社の事業はエンジニアリングサービスと自社プロダクト開発の2軸だと考えています。
この自社プロダクトを開発するために、まずはエンジニアリングサービスで収益体制を整えたいと考えています。エンジニアリングサービスは安定的に必要とされていますし、クライアントのお取組みをサポートする重要な活動ですので、やりがいはあります。一方で我々がやりたいことを実現することも、想いのうえで必要だと思っています。
ーとても理念的な一面もお持ちですね
私、左利きのB型なんですよ。生粋のエンジニアなのですが(笑)。
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人との繋がりで仕事が成り立っている
ー現在はどのような業務が多いですか、どのようにお仕事を進めていますか
ありがたいことに、エンジニアリングの仕事は本当にたくさん頂いていて、メンバーを増やしてもなかなか追いついていない状態です。幸いにも創業した2020年10月は、コロナ禍とはいえ、サービス需要は高く、会社は常に成長しつづけることができました。毎年売上も上がっています。ただしこれはある種のトレンドで、未来永劫エンジニアリングサービスがもてはやされるとは思っていません。
ークライアントはモビリティ関連に限らないのでしょうか
モビリティ関連もある、が正しいですね。全く関係がないお仕事もいただいている状況です。こういうことはできますかと相談いただいた時に、こういったプロセスを踏んで、このくらいできればとか、どういった形ならお手伝いできるかをお伝えする。自分ができる領域と粒度をお伝えしています。
相談を頂いたらまず壁打ち相手になりますが、私はそこから必ず仕事に繋げようなんて思ったことはなくて。私ならこういうふうにやります、という話になります。
自分から営業をかけるのではなく、相談や繋がりの中で「起業した」と伝えると、自然と連絡を頂ける、何ができるの?と相談してくれて。それで成り立っています。多少のリスクを取ってでも、ベンチャー企業へ転職した価値はあったのかもしれません。
最近嬉しかったのはベンチャー企業に勤めていた縁で、あの時お世話になったから、もし仕事が必要なら持ってくるよ、と言ってくださる方がいたことです。この前も急にご連絡をいただいて。そんな人脈に支えられ、早4年ですね。
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ー縁を大切にされているのですね。では会社の特徴を教えてください!
まだまだ成長の余地が溢れかえっている会社ですね。
エンジニアリングサービスという事業形態で、収益を立てられる体制は出来上がりつつあります。徐々にではありますが、今後自分が元々やりたかった移動空間を快適にするシステムを開発できる体制が整いつつあります。
実は現在のメンバーはみんな、エンジニアリングというより、自社プロダクトに興味を持って、実現したいという思いに共感いただいて入社頂いています。
本当はもっとじっくり、ゆっくりメンバーと話す時間をとりたいです。
ー人生において何を大切にされていますか
「人との繋がり」ですね。
人のネットワークからお仕事に繋がることが多いからです。
あと「人の期待値の一歩先を心掛けるのが大切」だと思っています。期待されて期待以下だと次に繋がりません。期待通りだと、まあこんなものか、と思われる程度です。とはいえ2歩以上先だと苦しいので、一歩先くらいを心がけています。
例えば、取り掛かれば1,2時間で済むような業務なら、その日のうちにやった方が得られるものが大きいと思います。短時間でスピード勝負ということは、信頼を勝ち取る最もシンプルで最も楽な手法です。時間がかかるほど期待値が上がりますので。
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完璧ではなくてもスピードをもって一緒に成長したい
ー今後どんな方とどのように働きたいと思っていますか
正直なところ採用時点では、高いアウトプットの精度は要りません。60%程度の精度でも、スピードを常に意識している人。精度60%から70%で、いかにスピードを速められるかを考えられる人が、一緒に仕事をしていて楽しいと思います。
専門分野は正直あまり気にはしておらず、持っているスキルに限定した仕事はしません。一緒に活動する中で勉強、成長できればいいです。あくまで起点から、いかに広げることができるかが重要だと思っています。
まだまだ人は増やしたいと思っていますが、10-20名くらいにはいずれ必要になる。外部の協力会社とかも増やさないといけないと思っています。
また、バックオフィスも採用が必要になってきました。あと私のスケジュール管理をしてくれる方も。会議も2つ重なりますし、、やむなくお断りする案件が出るほど慌ただしいです。
ぜひ、当社へ興味をお持ちの方は、お話ししましょう!
ーありがとうございました!
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西村修二
Key Fusion Lab株式会社 代表取締役
日産自動車(株)、GLM(株)、Segula Japan(株)を経て独立。2020年、Key Fusion Lab株式会社を設立し、モビリティー自体や関連するシステム/部品のエンジニアリングを行いつつ、ヒトを中心とした移動価値の創出・仕組み化・技術開発に取り組む。
募集職種/カジュアル面談について
弊社では随時採用を行なっております。詳細は以下記事をご覧ください。
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今後も随時更新してまいりますので、ぜひ定期的にチェックください。
次回もお楽しみに!