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雪原Rapという贈り物

https://youtu.be/8b8JHD6Jf-4

ついにこの日がやってきた

20年ぶりとも囁かれる大雪に見舞われ、日々除雪に追われた1月の終わり

snsで知り合った知人から《(ラップギフトプロジェクトを遂行中の)ラップセンセに自分の人生をRapにしてもらうんだよ》と聞き、《何それ最高!! 私も作って欲しいちぇけぇらっちょ⤴️》なノリのまま、勇気を出してラップセンセにDMを送った。

20代からリゾートバイトであちこち転々と働きながらお金を貯めては、数ヶ月バックパッカーの旅を繰り返していた。現在北海道に移り住んで12年。初めての冬に職場で仲良くしてくれたガイドさんたちに見せられた世界が、今回の雪原Rapの世界に近い。大好きな北海道の景色や空気や質感はあの頃から変わっていない。
夏は大雪山、冬はスノーリゾートで働き、そのほとんどは住み込みの寮生活だった。冬も24時間暖房つき、除雪は車の雪を落とすくらいで、北の大地の本気はいま思えば12年いてもほぼ経験していないに等しかった。
きっかけはコロナ。4年間住んだ羊蹄山の麓のニセコを離れて、ご縁のあった富良野の農村地帯に古い一軒家を借りた。
望み通りのロケーション。風が吹けば揺れるような本当に古い家だけど、窓の外には馬が一頭。名前を呼ぶとこちらへ来てくれる癒しの存在。
新たな一歩を踏み出し、これまでの人生を振り返るのにぴったりのタイミングでラップセンセ (※三浦雄一郎氏が校長を務めるクラーク記念国際高等学校の東京キャンパスでパフォーマンスコースの指導にあたっている秋山耕太郎さん) と出逢った。

ラッパーで学校の先生? 
一体何者なんだ

DMしてからすぐに返事をもらい、数日後にZoomでインタビュー。のはずが、ネット環境の悪い我が家では先方に音声が届かないトラブルが発生。
結局その後電話で音声のみのやりとりがスタート。

彼は20代でラップに出会い、バンド活動を続けていくなかで苦手だった音楽を克服して多くの曲を生み出し、CD出版、全国ツアーなどの目標を達成して、30歳で生徒たちにラップや表現を教える先生になった。
教え子の中にはラッパーで有名なACEくんもいる。

わたしのRapができていく

2時間のインタビューで自分の大切にしている世界観をうまく伝えきれたのか心配だったけれど、プロの表現者は月明かりに照らされた雪原の静寂で神聖な空気をしっかり感じてくれていた。
翌日早速トラックを選曲、共有してくれた。少し切ないピアノの旋律。静かな冬の雪原のイメージにぴったり。この時点で素敵な曲になるのは間違いなさそうだった。

リリックができてきたときに《keycoさんが一生何度でも聴きたくなるような曲を一緒に作っていきたいから、妥協しないで細かいレベルまでやりとりしたい》と言ってもらい、人生で初めて曲作りに参加させてもらうことになる。
インタビューで伝え切れなかった細かい感情の部分や言葉をひとつひとつ丁寧に受け止めて表現してくれて、わたしのRapが仕上がっていった。

学校では学年主任として生徒たちにもRapでメッセージを送り続けるラップセンセ。
ラップギフトプロジェクトも何曲か同時期に製作していたけれど、5月に入って実に4ヶ月も北海道の雪原と、わたしの世界観と向き合ってくれたことになる。あとで聞いたら宮澤賢治の世界観と重ね合わせてくれていたみたい。光栄。
一生何度でも聴きたくなるような曲。
毎日暇さえあれば聴いているのでそれはもう間違いない。
初めて聴いた時はいろんな感情がこみあげて泣いた。
私が確かに北海道で生きてきた証。
最高の贈り物。

レコーディング

バンド時代からロックな曲が多かったというラップセンセにとって、今回の雪原Rapはレコーディングがとにかく大変だったと聞いた。
囁くような声に言霊をのせる。
《自分にとっても大切にしたい曲に仕上がったから、ここまできたらちゃんとした形でプロのエンジニアさんに録ってもらって残さない?》と提案してもらい、スタジオまで出向いて更に何時間もかけてレコーディングしてもらって、雪原Rapは完成した。

はじめての動画編集

見てほしい景色がたくさんありすぎて3段階4段階に分けて写真を厳選していった。特に大雪山の花はどれも捨てがたくて、最後まで迷った末に、雪解けと共に華麗に咲き誇るキバナシャクナゲにした。
ゆくゆくこのnoteで動画の中の写真の場面ひとつひとつを深堀りしてみよう。そのときに、今回使えなかった写真はぜひ見てもらおうと自分に言い聞かせる。

写真と写真を繋ぎ、テロップを入れる。声の抜けとテロップの抜けを合わせる。ほんとに微調整がものすごく大切な作業だった。わずかに画像やテロップが早いだけで、気持ちが急くような仕上がりになる。最後の最後までいろいろ勉強になった。編集途中で音がなくなるトラブルにまで見舞われ、最後はセンセに泣きつき仕上げてもらう。

※私の写真はほとんどスマホ撮影なので、たまに画質が良いものは一緒に過ごした大切な友だちから借りています。この場を借りて、ありがとう。

ラップギフトプロジェクト

依頼者の人生と向き合い、無償でRapにして届けますという素晴らしいギフト。私はその5人目の依頼者。

このプロジェクトを通して知り合った前作4人目の依頼者であるニュージーランド在住の英語落語家であり心の友、鹿鳴家英志(かなりやえいし)さんのRapを紹介します。わたしのお気に入り!ちぇけら♪

ラップセンセのラップギフトプロジェクトは現在173名の生徒さんたち全員に向けての3年間プロジェクトとして再スタートした。

ラップセンセとのご縁、雪原Rapとの出逢いに感謝の気持ちを込めて🍀  

ありがとう

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