誰かと比べない方がいいと思う

誰かと自分を比べることは悪いことではない．
しかし何のために比べるのか．

あの人と比べると私なんて…という劣等感をもたないか，あの人よりも私の方がいい…という優越感を感じたいのか．

では比べる「誰か」をどういう基準で選んでいるのか，比べる「誰か」のことをどれだけ知っているのか，知っている内容に思い違いはないのか．

家族や何十年来の友達の全てを知っていることは意外に少ない，さらに知人やネット上の誰かと比べて一喜一憂するのは意味があるのか．

では他人は難しいということで，自分と比べるのはどうか．

過去の自分と現在の自分と比べることも，実はなかなか難しい．あの時の自分は何故成功したのか？何故失敗したのか？過去の状況をいくら思い出そうとしても全てを思い出すのは難しいし，同じ状況を再現するのはもはや無理．どんな人でも過去の自分と今の自分は違う．しかし他人と比べるよりは自分と比べる方がリスクは少ない．

しかし人は比べがちである．比べる何かは状況や事柄，時期や時代によって異なる．

私自身はどうか．心の状態が不安定な時ほど「人との比較」しそうになり，意味なき行動だと自戒する．人との比較は一種の病なのかもしれない．