うさぎ その1
多くの日本人が「うさぎ」を連想する時,白い毛,赤い目,耳が長いという特徴をあげる.ある年齢層には寂しいと死ぬと口にする人がいる.
これらの特徴の元となるうさぎは「日本白色種」.明治初期に輸入された外来種と日本在来種との混血によって誕生した愛玩動物.戦後小学校等で情操教育の一環として全国に広がったことがうさぎの印象になったようだ.
日本の絵本に出てくるうさぎは赤い目が多い,しかし海外の絵本に出てくるうさぎの目の色は茶色か黒が多い.
うさぎは幼稚園や小学校で飼育されている動物の代表格.しかしその生態を理解し,ちゃんと予算確保をして飼育している園や学校はかなり少数.文科省のHPには「学校における望ましい動物飼育のあり方」という資料が掲載されているが,学校現場でその資料を把握している人にはまだ会ったことは無い.
うさぎは見た目愛らしい動物だが,その生態は意外な事が多い.園や学校では一匹をゲージで飼育する事が最適.理由は二つ.まず雌雄でも同性同士でも狭い場所での飼育は必ずトラブルがある.もう一つは園や学校は餌代や病院代を確保するのが難しい事.
しっかり生態を理解し予算を確保して飼育に取り組んで欲しい.