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子どもは親をかばうもの。親とコミュニケーションをとることも保育の1つ

先日、登園したA子ちゃんのおでこに傷があることに保育士が気づきました。

「あら、どうしたの?」
「あのね、先生。おうちで転んで冷蔵庫にぶつけちゃったの」
と、ちょっと照れくさそうに答えました。
「まぁ、痛かったわね。気をつけてね」

そして、お帰りの時間。お迎えに来たお母さんに
「A子ちゃん、冷蔵庫にぶつけちゃったんですってね」と保育士が話すと
そのお母さんは、突然ボロボロと涙を流しながら
「ごめんね~」とA子ちゃんを抱きしめました。

事情はこうです。
朝、支度をしている時、お母さんがイラついて、化粧道具を投げつけてしまった。すると、それがA子ちゃんのおでこに当たってしまったということです。

イライラを物に当たってしまったこと、その結果、A子ちゃんを危険にさらし、ケガをさせてしまったこと…。お母さんは、保育士に「実は…」と、とても反省した様子で、胸の内を明かしてくれました。お母さんは、自分の行動を悔い、A子ちゃんに謝罪しました。

A子ちゃんは、保育士に聞かれて、「転んでぶつけた」ととっさにお母さんをかばってしまったようです。お母さんは、自分をかばうわが子のけなげな姿にどれ程いとおしさを感じたことでしょう。どの子どもも、頼れるのは親。子どもにとっては一番大切な存在なのです。

「ああ、そうだったの」「A子ちゃんはお母さんが大好きなのね・・・」

この一件で母子間の信頼関係が強くなったことと思います。

保育士

保育士は、親御さんとのコミュニケーションを取る努力を怠らない。ご家庭と二人三脚で子どもを豊かに育てることが大事だと感じた出来事でした。

親や近親者から虐待を受け、幼い命を落とす事件が後を絶ちません。子どもを預かる園は、親御さんの子育ての相談相手として頼られる存在であることもますます必要だと感じました。

※記事に使用している画像はイメージです

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