水の危険を知って体験することが大事 「教育は活動である」
毎年、子どもたちが川や海で事故に遭って命を落としてしまう悲しいニュースがあります。泳げるようになることも大事ですが、その前に、まずは、水の怖さを体感し、水の危険を予測する力をつけ、万一の時にどのように対処すればいいのかを学ぶことも大事だと思います。
けやの森学園では、子どもたちの自然体験活動を重視しています。先日も2歳児~5歳児まで、埼玉県飯能市の清流園で「川あそび」を行いました。
目標は、子どもたちに水の危険と楽しさを体感してもらうこと。
▲川あそびの様子(2018年 年長ひとりだちキャンプより)
2歳児から5歳児は、まず川にロープを張って、そのロープを伝って川の中を歩く体験をします。水の中にどのような危険があるか。川の中は水の抵抗があり、穏やかな流れのところでも足が取られ歩きにくいことや岩や石は濡れていて滑りやすいことなどを体感します。
▲5月28日に行った「川あそび」の様子
ロープにつかまりながら川を渡る子どもたちはコワゴワした表情をみせながらも初めての体験に笑顔。危ないことを学び、「水の抵抗」「滑りやすい」という感触を体験して初めて「危険があること」を理解できるようです。
4歳~5歳児は、ちょっと高い場所から川に飛び込みます飛び込んだ瞬間、体がどのようにすれば体が浮きやすくなるのか、浮力を感じる瞬間です。
▲安全確認してジャンプ!(2021年5月28日川あそびの活動より)
▲体が浮くよ!(2018年 年長ひとりだちキャンプより)
子どもたちが川遊び体験の中で、楽しさと危険なこと知ることができます。こうした子どもたちに体験させるためには、保育者が危険を予測し、準備をすること。保育者の想像力が必要になってきます。
危険だから「させない」のではなく、危険を知って安全に体験させるという活動が、子どもたちの命を大切にする教育として、これからますます重要性がたかまってくると思います。
▲動画より抜粋(2歳児もカヌーで川下り体験)
5月28日にけやの森学園で行った「川あそび」の様子を動画で5分程度にまとめました。子どもたちが「怖かったけれど、挑戦し、できた」ときの表情の変化!是非ご覧ください。(↓下の画像をクリックするとご覧になれます)