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時間軸を意識できるか

こんにちは、おくだです。
今回は、DTPデザイナーだった私が、映像について考える第1弾です。

DTPやWEBデザインをやっていた私にとって
映像の仕事をし始めたときに一番の壁になったのが
時間軸を意識する」ことでした。

DTPやWEBでのデザインは、
基本的にFIXでのデザインなので
動くこと・動かすことを考える必要がありません。
例えるなら点のデザインという感じ。

対して映像は、動いて当たり前・動かして当たり前です。
時間軸のあるデザイン、つまりは線のデザイン。
始まりがあって、途中があって、終わりへ向かっていく。
その流れでの動きを考え、演出し、撮影する。

その「時間軸を意識できる」という能力が
私には備わっておらず、始めたばかりのころはとても苦労しました。

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点のデザインを作るのには慣れていますが、
点と点を結んで1本の作品にするとなると、話は全然別です。

どう動かす?
どんなアクションをさせる?
どんなカメラワーク?
どんなライティング? …etc

動きだけでも山ほど考えなければいけないことがあり
破綻しないように、ストーリーを作っていく。
それがどれだけ難しいことか。

でも、きっと映像が好きで映像を始めている人は
こんなことを意識しなくてもできるんですよね。
最初から無意識に「時間軸」を感じて、作品を作っている。
それは私から見れば、立派な特殊能力だと思います。

映像は、ご存知の通り、1秒間に何フレームという画が連なったものです。
だから、一瞬を切り取ればDTPやWEBのデザインと同じだけど、
一つの作品に込められる情報量は圧倒的に多い。
その強みを最大限に生かせるのは、
やはり映像の人だからこそできることなんだろうなと思います。

映像を作る上で、点のデザインしかしてなかった私は不利ですが
でもその分、企画書を作るのが得意だったり
色に対する感性が人より優れていたりと、
また違った特殊能力があるので、
制作会社にいて、役に立てているのかなと思ったりします。
なので、あんまりマイナスには捉えていないかも。

何かができない代わりに、何かができる。
それが個性なので。

他にも映像の人だから身についている特殊能力だとか、特性みたいなのが
一緒に働いていると感じられます。

プロの人たちも、きっと初めはその感度も今ほどなくて、
経験や努力の積み重ねで、
仕事として成り立つ能力に育てているんでしょう。

一緒に働くまで、映像の人の仕事はほとんどわからなかったけれど、
一緒に働いていても、奥が深くてまだまだ全然わかりません。
でも、本当に特殊な職種だなと思います。
そして、映像の人たちを尊敬しています。

そんなこんなで、映像の「時間軸を意識する」という題材で
いろいろ考えてみました。

またデザイナー目線での映像について、
考察していく記事も上げていこうと思います。
次回もぜひ読んでくださいね。

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