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【ハード編】3Dプリンタ特有の積層痕を均して"とぅるとぅる"の肌触りを手に入れる

前回の記事で、moNaがすごい!とお伝えしました。

これなら、『オレの愛機』になれそう。という期待感がどばどば溢れたので、連載企画として、
moNaを最強のキーボードにしてみた
をしてみます。
あくまで、私の考える最強の形なのであしからず…。

さて、最強に至るには大きく2つの分野があります。

ハードとソフトです。

ハードとは、キーボードのケースやキースイッチ、キーキャップ(ことmoNaに関してはトラックボールやロータリーエンコーダなど)といった形作っている見た目、物理的な要素を指します。

他方、ソフトはファームウェアですね。
配列やレイヤー、マウスカーソルの速度などの画面上での操作感に直結するシステムの部分です。

その2つの側面から少しずつ課題を立てて、ちょっとずつ改修していきます。


今回は、ハード編。
改修内容は、

3Dプリンタ特有の積層痕を消し去りたい

です。
3Dプリンタで作られた製品を手にしたことがある方はご存じかと思います。


3Dプリンタというマシーンの特性上、作られたものには、地層のような多数の層が表面に現れてしまいます。

そこまで目立つものでもないし、規則的な層はある種の美しさも感じられるやも。

しかし、私はこのmoNaのケースやキーキャップを塗装しようと画策しております。
塗料でぬりぬりすると、この積層痕が意外と目立ってしまうのです。

キーボードに目を落とす度に、ケースに手が触れる度に、
「あぁ、積層痕があるなぁ…」
と思うのはチクチクと小さなストレスになる…!

そこで、積層痕を徹底的に無くして、ツルンとスベスベな表面を。
いや、とぅるとぅるな手触りを目指します。


積層痕の消し方

いくつか消し方のレパートリーがあるようですが、
私は単純に
紙ヤスリでヤスリます。

ヤスリをかけることで層を均して、平らな表面を実現させるのです。


道具

・ヤスリ
#180
#240
#400
#600
#1000
#1500

数字は目の粗さを表しています。
数字が低いほど粗く、高いほど目が細かいです。
大根おろしが#7くらいだと思ってください。

赤ちゃんのほっぺが#80000くらい。

#180でも大分粗目でかなり傷付いてしまうのですが、積層痕が意外と深く、それなりの研磨力が必要と判断し途中から導入しました。
無心でやっているとつい削りすぎてしまうことがあるので注意。


ヤスる

ひたすらヤスリます。
基本的には同じ方向に何度も何度もヤスリをかけると良いそうです。
何度も何度もヤスリます。

ひと通り、ヤスリ終わったら、ヤスリの数字を上げて、より細かな目でヤスっていきます。

何度も何度もヤスリます。

400番のヤスリをかけ終えた頃には大分表面がツルンとしてきて触り心地がよいです。かわいい。

注意
ヤスリをかけることで、3Dプリンタの素材が粉となって舞い散ります。

つい夢中になって顔を近づけてしまっていると、かなりの量を無意識に吸引してしまうのでヤスリをかける際は十分に気をつけてください。

ヤスリ紙を水に浸してからヤスリがけをすることで研磨力は少し落ちますが粉が飛びにくくなります。
また、防塵眼鏡/マスクを装着することで、粉と化した素材たちの体内への侵入を守ることができます。

自作キーボードは思わぬアレルギーや身体的ダメージを負うリスクが潜んでいるので、身を守る工夫が必要ですね。


さて、腕が全体的に筋肉痛になったところで本改修は完了です。
積層痕が消えて、ツルンとした触り心地になりました。
また、目に見えない微量な傷がついているので塗料の食いつきも幾分か向上したと思います。

大きな変化は感じられませんが、常に触れるデバイスとして気がかりが無いというのは精神衛生上とても大事なことです。

これで一歩、最強に近づけたところで今回はおしまいです。

また次の改修でお会いしましょう!


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